◆上川あや
最後に、この夏施行された改正障害者基本法に関連してお伺いいたします。
この夏施行されました改正障害者基本法は、東日本大震災で、耳が不自由な方が防災無線の情報が聞こえず逃げおくれるなど、障害者への情報伝達がうまくいかない事例があったことを踏まえて、国や地方自治体に、障害者の性別、年齢、障害の状態、さらに生活実態に合わせた防災対策、防犯対策の検討を義務づけました。区では、一昨年春の私の予算質疑並びに私からの昨年春の一般質問を契機に、聴覚障害に配慮した避難誘導方法の工夫として、赤色回転灯とフラッシュライトつき電光掲示板を組み合わせた避難誘導装置が、この本庁舎の第三庁舎一、二階に設置されました。しかし、法の趣旨に照らして考えますと、これはこの本庁舎にとどめるべきではなくて、ほかの区民利用施設にもしっかりと広げていく必要があると考えます。区のお考えを伺います。
◎内田 危機管理室長
お話の電光掲示板等につきましては、ユニバーサルデザインの観点から、平成二十二年九月から、緊急地震速報を伝達するため、第三庁舎に試験的に設置をいたしました。この仕組みについては他の自治体から問い合わせがあり、導入の動きもあるようです。区といたしましては、当面、緊急地震速報に係る第三庁舎での試験運用を継続しながら、さまざまな情報を収集し、災害対策総点検の中で、多様な区民へ配慮した情報提供の強化の一つとして検討してまいります。
◆上川あや
世田谷区としてしっかり取り組んでいただくようお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。