◆上川あや
続いて二つ目の提案です。旧小坂邸のあります瀬田四丁目広場という名称を変えることができないかという提案です。
旧小坂邸に関しましては、せっかくよい施設なのに利用なさる方々が本当に少ないと、議会でも再三再四指摘されてきました。私も友人と訪ねたことが数度あるんですけれども、天気のよい週末に訪ねても本当にちらほらとしか利用者がいないということで、はっきり言って投資効率が極めて低い。非常にもったいないなと思っているんですね。
いま一つ区民の関心が高まらない要因の一つに、この広場の名前の悪さがあると思うんですね。瀬田四丁目広場という名前。区内には、四丁目と名のつく広場だけでも、私が調べますと、玉川、深沢、祖師谷、代沢、そして今回取り上げる瀬田と五カ所もあるんですね。完全に没個性です。
広場という名前から私がイメージするのは、緑の少ない平たんな場所、人が集まれるだだっ広い広場なんですけれども、実際の小坂邸は全く違います。今の名前では、富士山と多摩川を望めるすばらしい眺望ですとか、傾斜地を生かした回遊式庭園の緑、また、区の重要文化財である近代建築のレトロな感じ、何一つ感じ取れないんですね。地図を見てこの名前が飛び込んできたとしても、足を延ばしてみようというふうにはとても思えない。
区はこの土地の買収におよそ三十八億円という巨費をかけたそうですけれども、この思い入れに見合ったような名前とは思えないんですね。どういった意図でこの名前をつけたんでしょうか、お答えください。
◎笠原 公園緑地課長
ご質問の瀬田四丁目広場でございますが、こちらは国分寺崖線の緑と水、その自然環境の中にあります貴重な場所となってございます。こちらは平成十年に開園しておりますけれども、広場内には、今ご紹介いただきました昭和十二年建築の旧小坂家住宅、区の文化財にも指定されておりますけれども、こちらがございます。こちらについて、この一月に耐震改修も無事に終了いたしまして、利用を再開しているところでございます。
今お話しいただきました瀬田四丁目広場という名称でございますが、こちらは当初、買収後、建物の部分改修とか、また、園庭の再整備、あるいは周辺道路の整備などが順次予定されておりましたことから、あくまでも暫定的に身近な広場として位置づけて開放したものです。その関係で名称も町丁名を引用した仮のものとしてつけられたものでございます。
◆上川あや
十四年も使っているんですから、仮なんてとても言えないと思うんですね。
ちなみに、猪俣邸には成城五丁目猪俣邸庭園という名前がついています。しっかり想像が喚起できるんですね。こうした想像を喚起できる小坂邸庭園などといった名前のほうがいいと思うんですが、ブランドアップとしてどうでしょうか。
◎笠原 公園緑地課長
名称の変更につきましてですが、今現在、順次行っています園庭の改修等進捗状況を見据えながら、地域の方々と十分ご相談して、委員おっしゃるような、十分イメージが喚起できるような名称を考えていきたいと思います。
◆上川あや
しっかりとお願いいたします。楽しみにしています。