◆上川あや
続きまして、区長が掲げる情報公開に関して、庁議の公開ということを以前お伺いしました。おととし11月の一般質問で、区の最高決定会議、庁議を、情報公開の徹底と言うのならば公開してはどうかと問いました。
そのときにも御紹介をしたんですが、新座市、国立市、埼玉県等は庁議は原則傍聴可能です。練馬区、狛江市、堺市などでは庁議の会議録は全文ネット公開しています。都内でも板橋区、中野区などでは要旨を取りまとめて事後公開しているんですね。ところが、当区は、開催日も、案件名も、会議録も、配付資料も、その要録も全て非公開で、当然傍聴は認めません。
区長は、招集挨拶を初めて行ったときに、取り組みたいことの第一に掲げたのがこの情報公開の徹底だったんですね。情報公開の徹底は金と時間がかからない行政改革の道具であるということをおっしゃって、区民参加の道具だということを言ったんですね。これは質問したときに区長はこうお答えになりました。まさに情報公開とその住民参加は両輪なので、これはさまざまな角度から検討するテーマだと思います。庁内で議論していきたいと積極的に応じていただいたはず。それで一年半たちます。
ところで、この結果は何も前進しないんですね。所管部に私は確認いたしました。一年半にわたる検討の結果、導き出された結論は、庁議にかかる案件名のみを開示するというものです。繰り返しますよ、案件名のみの公開です。会議録も非公開、配付資料も非公開、傍聴も当然認めない。リアルタイムの議論はもちろん、一定期間置いた政策決定過程の透明化も今のところは考えていないということでした。
区長が掲げる情報公開の徹底と区民参加の中身はこんな程度なんですか、区長。一年半かかってこんな議論をしてきたんでしょうか。ちゃんとお答えいただきたいと思います。
◎保坂 区長
庁議の公開について御質問があって、そのように答えたということはよく記憶をしています。他方で、進んでいないという御指摘であります。これは所管部のほうでも検討するようにというふうに私のほうからも言っておりますけれども、政策形成過程について、どこまでいわば開示をするのかということをめぐってその判断がついていないという現状だと思います。
今後、庁議の中で案件名、案件名だけじゃわかりませんので、案件のその内容、そういった議事要旨などを公開していくように指示したところですが、新年度からこういったことに着手をして、議会、そして区民に今後とも区政情報を迅速、正確に提供するように改めて指示をしたいと思います。
◆上川あや
きのうの段階よりも区長の言葉で前進をしたようですけれども、言行不一致にならないようにしっかりとお願いしたいと思います。改めて申し上げておきます。終わります。