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あや流!一期一会日記(12月
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12月31日

例年ならば、お節料理の用意にいそしみ、数の子の塩抜きでもしようかというこの年の瀬に、お正月の用意はまったく手付かずのまま今日を迎える。

振り返れば怒涛のような一年だった。
「今年を漢字一文字に例えるとなあに?」という設問が友人との間ではやったが、私が真っ先に思い浮かべた一字は「驚」だった。

人生とは不思議なもので、まるで考えてもみなかった展開がときにあるものだと思う。


今年の私もしかり。
およそ選挙に出るとか、政治家になるなどそれまで考えたことなどなかった私であった。
素直に言えば政治に対しては殆ど期待などしていなかったし、どちらかといえば不信感があったように思う。
性同一性障害(GID)をもつ一人として、この社会の中で自分自身の生活をどうやって成り立たせていくのか――。
昨年までの私は、将来への不安を抱え、ついつい目先のことに目を奪われがちな毎日を過ごしていたように思う。


困っている一人だったからこそ迷って、それでも思い立ち、その後の怒涛のような日々の中で多くの人に支えていただいた幸運を思う。
さまざまな場面でお力をお貸しくださった皆さま、本当にありがとうございました。m(_ _)m

私は当選し地方議会議員となった。
仲間たちと必死に歩き回り、性別を変える法律が国会を通過して、来夏から一定の条件を満たす一部のGIDをもつ者に、性別を変更する道が開かれた。どれもこれも思いがけず目の前に現れた「オドロキ」であった。

さて、私が当選証書を受け取った同日、世田谷区は庁内の書類の性別欄について、一斉にその必要性を調べる調査が始まり6月議会での私の一般質問では、不要な性別欄の見直しについて明確に取組む答弁を得た。

11月議会での条例改正を経て来月1日には世田谷区の行政書式から不要な性別欄が一斉に取り除かれることが決まっている。
GIDをめぐっては区の職員研修が行われたほか、男女共同参画センターが一般向けの広報誌で取り上げるなど、正確な知識の啓発に取組むようになった。

6月議会で提案した外国籍区民に対する情報提供についても前進が見られている。
10月20日には、区のホームページにLife in Setagaya ( http://www.city.setagaya.tokyo・・・)が開設され英字による情報提供が飛躍的に拡充された。今後は中国語、ハングルによるサイト構築も進められる予定で、庁内表示の多言語化についても検討を進めている模様。庁舎案内の受付についても外国語研修が行われていると聞く。

9月議会で取り上げたオストメイトについても、今月21日には早速工事が行われ、本庁舎の3つのトイレがオストメイト対応へと変わった。利用状況次第で他の庁舎についても導入が検討される模様だ。

決算特別委員会で指摘した夜間・休日受付についても、本庁者では車椅子等の方に階段以外の代替ルートを用意できるようインターホンが新規に設置された。他の総合支所では聴覚障害の方などにも利用しやすい画像確認が利用できるインターホンに替わった。

そのほかにも動き出しそうな問題もあるのだが、具体的な流れになるのを待って報告したい。

質問後に変化を注視し、報告を求める議員がいない訳ではないのだろうが、質問した議員に対して進捗を報告するという不文律はないのだろうか…。
どれも私から積極的に確認しなければ、その後の進捗状況について何ら報告もない区の対応が私にとっては不思議である。

振り返ってみて、多くの点で決して満足はしていないし、自分自身の不覚に反省することも多いけれど、それらを今後にどう活かしていくのか、それが大切な視点だと思う。

漢字一字ネタのつづき。

うむむむ…どうなのかなぁ。。。

ちょっと来年も難しそうな気がしないでもないけど…(^_^;)。
今年の一文字に続いて、来年の希望を訊ねられて、とっさに脳裏に浮かんだのは「安」。

ちょっと落ち着いた生活、地に足のついた安定した活動ができたらいいな、と思っているから即座に思い浮かべたのだと思う。

12月29日

オランダからの友人を迎え一日を楽しく過ごす。

東京にはじめてやってきた彼女、ミッシェルはオランダではちょっとした有名人らしい。
男性から女性へと性が変わり、近頃オランダの有名政治家のご子息と結婚したことがマスコミを賑わした。
そう、オランダでは公的書類上の性別の変更が可能で、既に彼女は女性としてのステイタスを獲得しているのだ。

11時。待ち合わせの時刻に渋谷で待ち構えるが、一向にやってくる気配はない。
ややあって携帯電話が鳴る。
出てみれば彼女の心細げな声…どうも似た発音の「日比谷」と「渋谷」を間違えたらしい…(苦笑)
私が申し出た東京下町ガイド。
波乱含みのスタートである。


予定を変更し二重橋を見る。
築地の場外市場をまわって大好きだというラーメンを食べ、汐留へ。水上バスに乗ってお決まりの浅草寺。わたしの大好きな根津神社を散歩して、都の登録文化財にもなっている串揚げ屋での夕食まで楽しく一日を過ごす。

忘れかけている英語での会話。
サラリーマンを辞めた後、ひとときをシンガポールで暮らした私であったが、以前ならスンナリ出たであろう言葉がところどころ出てこない…。またラジオ英会話でも始めようかなぁと反省させられる。

ヨーロッパでは私の選挙での当選が非常に大きく取り上げられたらしい。
オランダではもちろん、イギリスやドイツでもとてもポジティブな話題として取り上げられたそうだ。

彼女の場合、報道の姿勢はゴシップに近いものだったとか。
婚姻相手のおとうさまがオランダの教育相を務めた有力政治家で、女王にも非常に近い存在であることからセンセーショナルに扱われたのだという。

「オランダは性別適合手術に健康保険も適用される。性別も法的に変えられて制度的には整っているけれど、社会の理解には壁がある。だから殆どの当事者は個人的な事情について口をつぐんでいるの」

彼女は語る。

「だから法的整備が遅れて手術に保険も利かない日本で、あなたが立候補したことが私たちにとっては不思議だったし、当選したのは大変な驚きだったのよ!」

汐留の街角で居合わせたカップルから暖かな声を掛けていただく私の様子をみて彼女は語る。

「不思議だわ…どちらがいい社会なのかしら」

私が選挙に出ると決めて毎日駅前で過去の事情を語っていたと話すと「オランダでは街頭で事情を話すなんて考えられない」そうである。


「隣の芝は青い」と言うけれど…。
性別の変更はもちろん、同性間の結婚も異性間とまったく変わらぬ法的保障がなされているオランダ。
セクシュアルマイノリティの権利保障について最も進んだ“パラダイス”みたいな印象があったのだけれど、日本も捨てたもんじゃない?! とあらためて考えさせられた。

12月4日

11月定例会もやっと明日が最終日。

先月28日の一般質問では、手話を使えない聴覚障害者のコミュニケーション・ツールである「要約筆記」が民間の懸命な努力に任され、オンブに抱っこ状態であることを指摘し、区の積極的支援を求め、薬剤師会と区との協定を中心に災害時医療救護の不備を指摘して、今後の取り組みに善処を求めた。

一般質問を終えて委員会担当部局にそれぞれ説明を求め、本会議での議案ついても私なりに結論を得てホッとしていたところなのだが…。

今日は別の意味で汗をかいた。
9月に私が出演した「徹子の部屋」が放送される。
午後の放送時間、事務所でテレビに見入る。
あぁ〜嫌な汗がでる〜。

画面上のゲスト名「上川あや」の下にでるテロップを読み上げ、手をたたいて爆笑する事務所のヤマジ…。

シメテやろうかとの思いが頭をかすめる。

人の放送って気楽に見ていられるけれど、自分が出演している放送のを見るのってめちゃくちゃ恥ずかしくて、ホントに疲れる。

客観的にみて反省すること数々。
自己採点は60点くらい。及第点スレスレってところか…。
救いは、心配してたコッテリとしたスタジオメイクが自然に見えたことくらいかな。

大学で仲良かった友人の女性からサイトを通してメールが入る。

「声を聞いてすぐわかりました。いろんな苦労があったんだね。世田谷の議員さんになられたのこと、おめでとう!!」


…ああ、また公共の電波でカミングアウトを果たしてしまった…(^_^;)

でも前回の定例会の質問で私が取り上げた、オストメイトの問題を伝えられたのは嬉しかったなぁ。

今回の放映の影響は大きく、上川あやサイトのヒット数はウナギのぼり。
2月末のサイト開設以来、9ヶ月でアクセス数がついに10万件を超えた。
今までごらんいただいた方々、ほんとうにありがとうございます!!

夕方、旧知の大好きな記者さんが事務所にいらっしゃる。
先日の議会質問で私が取り上げた「要約筆記」についてしばしディスカッション。

社会的な認知がまだまだ少ない、手話のできない聴覚障害者の情報保障について、世田谷区議会で区の見解を迫ったが、むろんこうした問題は世田谷に限った問題ではなく、全国にひろく存在している筈である。
事は世田谷だけでは済まない問題なのである。

是非とも小さな苦悩の声を掬いとり、社会にひろく発信してもらいたい――。

傍からは見えにくい苦悩、苦しくても声を上げにくい当事者の思い。
これは性同一性障害を抱えてきた私も感じてきた共通の轍である。

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