あや流!一期一会日記  〜 二度と来ないこの瞬間を大切に。 いっぽずつ歩んでいこう 〜

9月28日

午後、区役所へ。
日曜日に世田谷区議会の控え室を利用し、仕事をしている陣容はだいたい決まっていて、お馴染みさんが多いのだけれど、今日は私一人のようだ。
休日の区役所、静かでガランとしていてチョット寂しい。

控え室で集めた資料にあたり、決算特別委員会の総括質疑原稿を作る。
質問内容は区民が利用できる図書資料の画期的な充実策の提案。明日、具体的な内容についてどういった回答が期待できるのか、担当者と話し合うつもり。

明日は議会運営委員会と本会議が予定されている。
一日挟んでいよいよ決算特別委員会の一連の質疑がスタートする。

質問内容のプロットは頭にあるものの、順次内容を煮詰めなければ…うう…プレッシャーです。(^_^;



9月26日

午前中、区議会へ。
決算特別委員会に備えた理事者(区の各担当部課長)と折衝。

午後、世田谷区の桐朋学園の中学生さんたちが、学園祭での展示にむけた取材のため事務所へお訪ねになる。
何でも金八先生の効果か、向かい側のクラスもテーマを性同一性障害にしているとか。熱心で純真な質疑応答がつづく。

明日からの文化祭、実り多いものになるとイイナと思う。



9月24日奈良県・橿原市

橿原市議会が性同一性障害を柱に、インターセックスにも言及した意見書を採択するという。
地元で熱心な陳情を行った友人からの誘いを受け、議会の傍聴、当事者としての謝辞、メディアへの記者会見に臨むため日帰りで往復する。

今は世田谷区議会も会期中である。
今日は自分が出席する直接の議会日程はないものの、世田谷で望む答弁を引き出すための下準備は避けがたく、区役所の関係者と電話で連絡を取り合い移動の社内でパソコンに向かう。

橿原市役所へ。
世田谷以外の地方議会を傍聴するのは初めてのこと。関西という土地柄か、登壇する議員も個性が引き立ち、議会の運営手法も異なるようだ。議題も東京近辺では聞いたことがないような内容で聞いていて新鮮!

地元メディアを中心に多くの取材陣が集まっている。
東京からお邪魔した虎井まさ衛さん、私、そしてトリに大阪市役所の大熊ひかりさん、3人の当事者が登壇し謝辞を申し述べた。

7月10日、性同一性障害を持つ者の性別変更を可能とする法律が成立したが、その要件は多くの当事者を救うものとなっていないために、当事者のみならず、日本弁護士連合会などからも改善を求める意見表明がなされてきた。性同一性障害をめぐって、地方自治体での意見書採択は少なくないが、法の運用や見直しに踏み込んだ内容というのは新しい切り口。
前回一致での可決である。
少数者の声に真摯に応える姿勢が頼もしく、こうした動きが波及することは大いに歓迎したいところだ。

議会内での立役者の一人、平沼諭議員を先頭に打ち上げ会場の焼肉店に向かう。
聞けば今日が議会最終日。地元の当事者、市長、議長、そして多くの議員が参加して大賑わい。
いいなぁ…議会が終わって開放感のお酒……

新幹線で帰京。
明日は、朝からオウム・防犯対策特別委員会に出席。
午後も各領域の部課長から決算特別委員会を前に取材が相次ぐことになりそう。必要な資料整理をして夜半すぎに就寝。



9月23日尊敬する人

テレビ朝日の長寿トーク番組『徹子の部屋』に出演するため、原宿のスタジオに向かう。
番組収録が決まって以来、わが母までもがどこか落ち着かない。昔から徹子さんの大ファンなのである。

「いつ収録?放送はいつなの?」

「… 一緒に行こうかしら…でも服も考えなきゃいけないし…」

「…お母さんが出演するんじゃないんだよ(苦笑)」

 私が実家にいた当時、徹子の部屋を見る午後が、わが家の日常であった。
『窓ぎわのトットちゃん』を読んでいたく感動した私。
中学卒業時に尊敬する人は?と問われて「黒柳徹子さん」と書いたこともあった。

 スタジオに入って番組専属のメイクさんがハイビジョン用のお化粧をしてくださる。
毛穴まで見えるというハイビジョン。専用のファンデーションでメイクしてくださるという。

 「ナチュラルな感じでお願いします」

私の予想に反してかなりのコッテリメイク。ううむ…。。。
ディレクターのS嬢が念入りに下調べ済み。徹子さん手書きとおぼしきメモをテーブルに会話は展開する。

 家族のこと、選挙に出馬したこと、新しい法律のこと…etc。
後は見てのお楽しみということで…。コマーシャルの合間もキャラクターが変わることなく話し続ける徹子さん。
感性の豊かさを感じさせる話しぶりである。

 あっという間に1時間弱の収録は終了する。徹子さんからは、手書きのお手紙、カメオのブローチを記念にいただいた。
徹子さんのお友達の作家さんの上品な作品。S嬢によるとプレゼントをご用意くださるのは珍しいらしい。

光栄です! m(_ _;)m

 結局母は後ろ髪を引かれつつ家族旅行へ。
S嬢は気軽にスタジオに遊びにきていいとおっしゃる。母を連れてまたお訪ねしようと思う。

ささやかな親孝行になるといいな。



9月20日

障がい児の親御さんとお昼をご一緒し、数時間お話を伺う。あふれ出る言葉にお子さんを思う気持ちと、行政対応への不満が鬱積している様子が伺われれる。にわかに消化することが難しいほど多岐にわたる内容に圧倒され気味である。ともかくも議会という場をどう活用していくべきか、私の拙い知識をお伝えし、今後も連絡を取り合いながら一緒に考えていきたいとお伝えする。

夕方、秋物のスーツを探しに上野の馴染みの店へ。気に入る安いスーツは見つからず、フラフラと御徒町の化粧品店へ。近頃は通販やドラッグストアの基礎化粧品を使っている私であるが、ここ一番気に入ったブランド化粧品となるとやはり高いので私は御徒町へ向かう。アメ横の高架下、並行輸入物が多くて容量が日本にないラージサイズもあったりして値切れるしオススメです。

季節の変わり目だからか、このところ体調いまひとつ。肌のコンディションも低下気味。愛用していたランコムの美容液を求める。

週明けには某有名番組にお呼ばれしているというのに…

今日聞いたらハイビジョン撮影だそう… 肌荒れがユウウツです。



9月19日

一般質問の最終日。朝10時から一般質問がつづく。 お昼休みと午後の休憩時間、すれ違う他会派の人たちから相次いで声をかけていただく。

「昨日の質問はいい質問でしたね」

「すごく関心がもてた。直接話してみたいと思った」


同僚議員の方々から前向きな評価をいただいたことが嬉しい。でも同時に今後に対するプレッシャーも感じる。 夕方まで続いた一般質問。次いで今議会での議案の数々がそれぞれの所掌分野ごと、常任委員会に付託される。事務局からの議案の報告、議案の理由説明がつづく。 会期前、渡された資料の山を膝にのせ、次々と引っ張り出してはページを繰る。 予定調和の簡易採決。あらかじめ賛否の確認があり反対者がいないということだ。

「ご異議ございませんでしょうか」

「意義なし」

私が所属する文教委員会に付託されるのは今回2件のみだ。議案の付託の後、休憩に入る。 決算特別委員会の正副委員長を互選するために、区の執行部、区議会議長、監査委員に就任している議員の3名が議場から退出。年長議員の司会により残った議員の中から、決算特別委員会の正副委員長選出が始まる。委員長が1名。副委員長が2名の互選である。 お約束の年長議員が登場し、指名した議員に対して会場からの「意義なし」のひと言で互選は終了。

《セレモニーだよね》なんてツブヤキも聞こえる。

委員長は第1政党の自民党から、副委員長は第2党の公明、第3党の民主の両党からという了解。選任をうけた正副委員長の挨拶。 それぞれの一般質問が今日で終了し、議員たちの表情もホッとしている。

やっと一山越えたって感じかな…。週末に英気を養ってこれからの委員会の準備がんばろう。



9月18日 一般質問 

昨日から区議会第三次定例会が始まった。
今日の午前まで続いた代表質問(党派を代表して一人の所属議員が複数人数分の持ち時間を使う質問)の後、私も8番目の一般質問で壇上に立った。

今回の質問の大項目は2つ。
@ オストメイトへの区の対応について
A 他自治体との防災協定について


オストメイトとは、いわゆる人工肛門、人工膀胱を持つ方々の名称である。議会に先立ち、区内在住のオストメイトの方々より当事者の声をお聞きし、衛生機器メーカーや鉄道会社に問い合わせるなど、この日に備え準備をしていた。議会開催に先立ち、各議員の手元には「質問順序一覧」が配られ、それぞれの質問予定時間と、重点項目が案内されている。

この一覧、質問を予定している議員にとってはとっても気になるシロモノ。自分の質問順までに、予定していたものと同様の質問がなされてしまう可能性もあって、決算特別委員会で予定している質疑との重複も気になるところだ。

 

「他の人は何を質問するのかなぁ〜」と眺めていくと、そこに「オストメイト」である。

「………?」


昨日から何人もの同僚議員とすれ違うたび「オストメイトって何?」という質問が相次ぐ。「インターネットで調べましたよ!」なんて人もいて、その度に概況を説明させていただく。


質問と提案は8分間にわたっておこなった。議場で話すのは、やはり緊張する。


人工肛門や人工膀胱を保有する人は、便意や尿意を感じることなく排泄を我慢することもできない。これを腹部に空けた排泄孔からパウチという袋で受け止めるのだが、優秀な医療用接着剤が開発されてはいても、どうしてもパウチが外れるトラブルは起こりうるそうである。

外出先でこうしたトラブルが起きた場合、腹部の洗浄と特殊な接着剤による再装着、さらに汚れた着衣を替える必要があるのだが…現状では障がい者用のトイレにおいても、これに対応するための設備は見当たらないのが現状だ。

調べれば区の施設におけるトイレのオストメイト対応のトイレは区内に只の一つもない。小田急線の祖師ヶ谷大蔵駅と成城学園の2駅にだけは設置されているものの、いずれも改札の中である。区の施設に対するオストメイト対応の推進と、装具交付の条件となっている所得制限の再検討、現在何一つ公的補助のない、自宅トイレについても、改修費用への公的補助の検討を求める。


もう一つの質問大項目は、災害時の自治体間協定である。平成7年の阪神淡路大震災の教訓から、全国的に自治体間の災害時相互援助協定は多く結ばれるようになった。大震災においては自治体職員そのものが罹災する可能性もあり、避難所生活に対する援助物資の備蓄も、世田谷区が結んでいる自治体間協定は4つ。都、城南5区、23区相互、そして縁組協定のある川場村との協定である。

現在、地震予知連絡会では、大震災が身近にせまる「観測強化地域」として東海と南関東を指定している。

都が3年の歳月をかけた直下型地震の予測調査では、都内で最大151万人の避難生活者がでるとされており、程度に濃淡こそあれ都下自治体の同時罹災が予想されている。80万都市である世田谷区の救援に関し、人口4000人程度の川場村に多く求めることは酷であり、区としての現状認識と、今後のビジョンについて質問する。


壇上からの質問を終えて自席に戻る。区の在宅サービス部長、危機対策室長からそれぞれ答弁をいただく。


区施設のトイレについては「オストメイト対応トイレの普及の実現に向けて協議してまいりたい」との答弁。交付のシステムについては「財政的に厳しい…(中略)…所得状況により一部負担をお願いしていきたい」とのこと。

自宅トイレへの補助に関しては「区独自で助成していくことは困難…今後、国や都に対して、設備改善の助成対象とするよう働きかけてまいりたい」そうである。

区としては、これまで交流のある自治体との間に実効ある協定の締結を考えていく方向性とのこと。

そのあと再質問に立ち、オストメイトの方々に接して感じた思いをお伝えする。

区の障害者統計からオストメイトの方の存在は容易に確認されている。その障がい特性を考えれば、通常のトイレ設備だけでは対処に困る場面があることも容易に想像がつく。しかし何故区は対応しないのか。排泄にかかわる悩みということもあり、高齢者が多いオストメイトの方々が問題の所在を訴えることは必ずしも容易ではないはずなのに…。

「声が上がらないから要望がないと考えるのは早計に過ぎます!」

声をあげることが難しい人も存在していること。そうした人への配慮を求めて再質問を終える。


「あぁ〜あ、キンチョーして壇上からの挨拶、忘れちゃった…」

「大丈夫ですよ!」会談ですれ違う職員が微笑んで言葉をかえしてくれる。

議会には事務所の山路とサポーターのふたり。お話をお聞かせくださった。オストメイトの方もご友人と傍聴にきてくださったようだ。

夜、事務所に戻る。
壇上からの挨拶を忘れたこと、緊張しすぎて答弁をクリアに把握できず再質問でモタついたことをボヤくと、「そうお?良かったよ」と山路。
たいてい一番批評の厳しい山路の評価がまずまずだったことでちょっと安心。
とはいえ、今議会で1回目の質問である。計8回の質問を予定していることを考えれば、まだ、スタートを切ったばかりだ。

この教訓を生かしてよりよい質疑ができるよう頑張ろう。



9月17日 議会開催

朝から始まった議会運営委員会(議運)。今日から始まる9月議会の進行について各派が参加して、その確認を行う。
議運が終わって事務局から声をかけられ別室にて話を伺う。
なんでも16日の夜から17日の朝にかけて区役所周辺に怪文書が張り出されていたとの報告を受ける。

「○○○の区議へ」

既に警察が持ち帰り一掃されたという張紙の写真を見せていただく。
不愉快極まりない文面ゆえ、その内容についてここで細かくは触れない。筆跡と内容からして、これまでにも郵便物を送りつけてきたことのある同人物だと思う。庁舎周辺に複数箇所張り出されていたらしい。

「ご迷惑おかけしてスミマセン…」

《あ〜あ…またかぁ…》 書かれた中身は、マトモに取り合うに値しない内容である。
どこか冷めた気持ちで報告をお聞きしていたのだが、思いやり深いコトバの一つひとつを聞いているうちについホロッときた。


朝、廊下ですれ違った議長がお優しい笑顔で「おはよう」と声をかけてくださったけれど…きっと事態を気遣ってのことだろう。周囲の人の温かさに救われた気になる。

区議会という場に一人入り込んだ私であるが、区役所においても、個人事務所においても多くの善意ある人たちに囲まれて仕事をしていることに感謝している。

初心を忘れず頑張っていこうと思う。



9月13日 ジェンダー学会

午後、三鷹台の立教女学院を舞台にひらかれた、日本ジェンダー学会へ向かう。 駅前にひろがる女学院。緑濃い坂道。小奇麗な校舎…ミッション系のなんとも瀟洒な雰囲気が漂う。

TNJ(Trans-Net Japan)が担当した分科会に30分だけ参加。全体を見られなかったのは残念だったけれど、LOUDの大江さんやエイズ予防財団リサーチレジデントの砂川さんの発言がとても新鮮だった。 その後の懇親会の会場に移動。ここでは書ききれないほど多くの方とお話することができた。ジェンダー学の分野で名の通った方もおおく、またセクシュアルマイノリティに関連した講演と分科会があったため、当事者の参加も少なくない様子。

わが母校、法政大学でセクシュアルマイノリティのサークルを主宰していた方もいらっしゃる。 「こんどぜひ、同窓会やりましょう!!」と盛り上がった。実現したら楽しそう! ジェンダー学会の全国大会は今回で7回目だとか。参加人数が良い意味で多すぎず、人と人の距離が近い親密な印象をうける。はじめて参加した私にもすごしやすい親しみやすい学会である。

不妊症に焦点をあてた独自の活動から、先の少子化対策基本法でたびたびマスコミに登場したフィンレージの会の鈴木さん、DV関連の著書でも知られる、ジャーナリストの豊田正義さんらが声をかけてくださる。お二人ともその活動を通じ、依然からお名前は知っていたが直接お会いするのははじめてのこと。どちらも世田谷在住とのことで、ちょっと驚く。今後ともいろいろお教えいただいて、議員としての活動に幅がひろがるといいなと思う。



9月12日
午後、議員控室へ。 今日の控室は、私ひとり。資料の整理と電話での情報収集をして、近くの世田谷図書館に向かう。 世田谷区立図書館は、インターネットで簡単に資料の検索と所在場所の確認ができるのでとても便利。必要な資料が区役所からすぐの図書館にあるのを発見してコピーをとりに出かける。 ちかごろ区の施設を利用するたび、いや通り過ぎるたびに立ち寄り、中をなるべくゆっくり見学するようにしている。サービスの時間や施設の中身、あるいは職員の声… 実際に足を運ぶと新しい発見があるし、勉強にもなる。なるべく議員であることは名乗らない。素直な一区民への対応を体験し、肩肘はらない会話をしたいからだ。 もっとも、地味に潜入しているつもりでも半分程度の確率で即座に「議員さんですよね!?」なんて見破られるのであるが…。ともかく目的の図書を発見、必要なコピーをとって上機嫌。区役所への途中のパン屋に立ち寄る。お昼を食べそびれ、メロンパンとゴマペーストあんパンを買う。

「あー、議員さんですよね〜がんばってください」

「あ、ありがとうございます…^o^;」

議会事務局から議会運営委員会理事会(役所では一般に議運理事会とよぶ。《議理》と表記することも)の結果の報告をうける。いよいよ近づいてきた第3回区議会定例会(議会の人たちは3定《サンテイ》と呼ぶ)の進行次第と、議事運営に関する確認事項についてご説明いただく。 次いで、各派代表者会(交渉会派とよばれる3人以上の構成員をもつ会派からそれぞれ代表者を出して執行部の動きを中心としたブリーフィングをうける会)の結果報告を受ける。

こう書くと、どちらにも参加していない私ってさみし〜感じを受けるかもしれない。

しかし事情はそれほど短絡的ではない。一人会派ゆえ、議運理事会にも各派代表者会にも参加しえない私であるが、事務局から詳細な報告を個別に受けられる点では、より濃密なブリーフィングを享受しうる立場でもある。 大会派の構成員であれば、参加した議員から二次的に説明をうけるのであるから、どちらがいいとも必ずしもいえない側面があるのだ。 議会の運営についても議運理事会の考えるアウトラインを、私も参加する議会運営委員会に再度しそこでの了承を必要とするので意思表明も議論への参加も可能なのである。 地方議会によって運用はさまざまで、私の聞く範囲においては、世田谷区議会は一人会派にも、相応の権利をキチンと認めようと取り組まれている印象を受ける。 先輩議員らが獲得してきた成果であろう。感謝!!です。

区役所を出て18:30。烏山の区民センターへ。 烏山のオウム対策住民協議会が主催する勉強会の催しに参加する。

今回の学習会のテーマは「人は何故騙されるのか」 区長、議長のほか、オウム防犯対策特別委員会の各議員の顔も見える。講師となった安斎育郎さんは、原子力工学を学んだ工学博士で、卒業後、東大医学部、中央大学商学部、立命館大学経済学部、同国際関係学部へと傍目にみて千変万化の経歴をもつ。

手品を交えての巧みな話術。トリックを種明ししながら、いかに人は騙されやすいのかその文化的素地を多くの類例を示して説く。思わず頷かされる帰結。まじめな話を飽きさせず魅了する話術、爆笑の渦へと巻き込んでいく巧みさと、考えさせる後味…。 高潔な思想の持ち主であることを信じられるので、警戒の念など毛頭ないが…この話術……ある種、教祖的カリスマが感じられた。

夜、夜の区施設について実地検分に出かける。 しかも夜食をはさんで時間差チェック。ううむ…なるほど〜。 場所はヒミツ。実際に足を運んで、今日もあたらしい発見があった。決算特別委員会での質疑に生かす工夫を考えようっと。



9月11日
午後、区役所の控室へ。 アメリカの通信社に記事を書いているフリーランサーの方から取材を受ける。性的少数者の日本の現状について、取材をしているとか。マイノリティの問題についてはかねてより関心を寄せていらっしゃるとのこと。 昼食をご一緒しながらの取材であったが、話は盛り上がり昼食を口に運ぶことも忘れがち。

さりげなく握手を求め帰路に着くアメリカンな紳士。マスコミ関係の方と知り合う機会は少なくないけれど、ホントに素敵な人とばかり出会うことに感謝。 どんな記事になるのかなぁ…楽しみです。

議員控室にもどり、一般質問の内容に関して担当課長から取材をうける。先だって直接お会いいただいた内部障害にともなう様々な不便を、私なりに懸命に伝える。その改善にむけて考えうる方策のヒントになればと集めた資料もお見せする。

「現状を変えるために何とかして差し上げたいんです!! 私がアタマを下げることで事態が前進するなら何度でも頭を下げます。前向きなご検討をお願いいたします!!」

ペコリとお辞儀をして課長を見送る。ああ、前進するといいのだけれど…



9月10日 質問通告
昨夜から9月議会の一般質問に何をあてようか考えつつ資料にあたる。 一人会派である。今回の決算特別委員会(議会関係者は略して《ケットク》と呼ぶ)では、常任委員会ごとに決算委員の一人としてさだめられた時間、質問の機会が与えられる。 6月議会で経験した一般質問のほか《ケットク》の総括、補充、各専門領域とあわせ、全8回の質問機会。合計すると最大82分間の持ち時間となる。

11時。質問通告(一般質問はあらかじめ質問内容について報告義務がある)を提出。

12時。本会議での質問順の抽選。

議員が通告の順に番号札を引き、一喜一憂。私の順番は8番。 本会議2日目の午後に決まった。

同期新人議員の青空好児さんと区議会内のレストランでツーショット昼食。 会期をまえにやや焦り気味の私に対し、いつものかわらず飄々としていらっしゃる青空さん。軽妙な会話で肩の力を抜いてくださる「なごみ系」である。 午後は、質問予定の内容に関し担当職員の方と面談。役所内外への資料のリクエストなどを処理。 いよいよ会期がせまってきた。区議会ではこのところ登庁ランプの点灯率がうなぎのぼりである。



9月5日
今朝のオウム防犯対策特別委員会は区役所ではなく、世田谷の北部、烏山総合支所での開催である。 今回の主眼はズバリ、オウム関連施設の視察。 担当者からオウム施設の概況を聞いたあと、世田谷区・烏山のオウム関連施設へ。 道場など内部の視察は今回はなし。マンション住民の方から直接の案内をいただき、オウム施設からはドア一枚へだてての見学となった。

「これが上祐代表の住んでいる部屋です」

「あそこに排気ダクトがでています。オウム食の異臭がそこから出てきます」

監視住民の方、公安警察、警視庁派遣の警官が物件を取り囲み不穏な空気。閑静な住宅街にポッカリ浮かぶ異空間である。現場で聞く生の声、肌で感じる空気、住民の不安や不満を強く認識することができた。

オウム以前、烏山に住んでいた私である。懐かしい散歩道にこうした施設があることに非常な違和感を感じる。近在の住民にとっては、なおさらの「異物感」だと思う。 オウムの集団移転から2年と8ヶ月。近隣住民のなかには事態の長期化に伴う疲れ、閉塞感が高まっている。 まずは問題意識を共有すること。 委員会の当初の目的は、今回の訪問で十分達成されたと思う。現場の危機感を風化させず、いかに問題意識に広がりを持たるか、次なる課題である。



9月4日
朝一番から文教委員会の視察。 杉並区の校庭緑化、屋上緑化の取り組みを見学する。 先だって見学した神戸の校庭芝生化では、乾燥につよい芝種で渇水にも強いとの話であったが、杉並では3日水遣りをしないと危機的になるらしい。寒冷地用の芝のため酷暑へも心配がある。種の選定次第で芝の手入れも一様でないことを実感する。 堀ノ内小学校では、屋上の芝生とハーブ、野菜などの植栽を見学。通常の土壌にくらべ、容積単位あたりの重量が1/3の土を用いて緑化を実現しているという。

緑の維持のため地域の人たちが積極的にかかわりを持っている。地域のコミュニティづくりにもかなりの貢献をしている様子が伺える。 はだしで伸び伸び走り回れる校庭になって、廊下を走りまわる子どもが明らかに増えたそうだ。校庭での怪我は減り、芝の上でのお弁当給食を実施することも。 「こんな学校に通いたかったなぁ」と思う。

午後、千駄ヶ谷・日本青年館へ。例年開催されるエイトライナー、メトロセブンの総会に参加する。環七の地下を走るメトロセブン、環八の地下を走るエイトライナー、ともに都内の環状交通を補完する役割を期待している。 関係各区の区長、地元の国会・都議会議員が挨拶。毎年やっている行事ということも手伝って盛り上がりはいまひとつ、というのが率直な感想だ。

夕方、テレビ朝日へ。 大阪キャラバンに関連し、コメントを求められる。 お送りいただいたハイヤーの運転手さんが、偶然にも以前の取材でもお世話になった方としって車中は盛り上がる。区役所にもどり資料整理。



9月2日 帰京

6時起床。慣れない電車をひとり乗り継いで東京に向かう。

「新大阪に行きたいんですけど、環状線ってどっちを回るのが早いですか?」

車窓に大阪ドーム。ユニバーサルスタジオに向かうユニバーサル号にも一瞥。ほんの少し大阪見物の気分。「落ち着いたら今度は観光に着たいな」とココロのツブヤキ。 でももっと涼しい時期がいいな…。

新幹線では読むつもりだった資料を開いたまま熟睡。あっという間の東京着。

午後1時。世田谷の祖師ヶ谷大蔵で某障害者福祉団体の方にあう。 9月議会に先立ち、いくつかの団体の方にお会いする約束をいただく。喫茶店で話し込むこと1時間半。当事者の切実な声を聞いてファイトが沸く。

夕方より議員控室、複数の課長と会う。



9月1日 キャラバン当日
朝8時半。大阪府議の尾辻かな子事務所前に集合。性同一性障害に配慮した行政書式からの性別欄削除については、小金井市や草加市、市川市、鳥取市などですでに実施され、かなりの文書から性別欄が不要なものとして削除されている。世田谷区でも、6月議会での助役が私の質問にこたえ、可能なかぎりの削除を進めるとの答弁をいただいている。東日本を中心に同様の取り組みをする自治体が増えているのに対し、関西地域での出足はニブイ。今回は地元の当事者を主軸に据えたアクション。東京からの応援部隊として、作家の虎井まさ衛さんと私が駆けつけていた。
大阪の当事者たちは、この日に備え、おっつん(尾辻府議の愛称)事務所のバックアップを得て懸命な準備をしてきたと聞いている。各自治体ともぜひ当事者の声を重く受け止め、積極的な対応をしていただきたいと思う。

堺市役所への陳情を皮切りにキャラバン開始。 続いて高石市への陳情、梅田駅前での街頭活動、大阪市、大阪府、茨木市への陳情と内容盛りだくさん。分刻みのスケジュールである。各自治体では、堺市議の山中優子さん、高石市議の松尾京子さん、同じく木戸あきらさん、茨木市の桂むつ子さんらの協力をえている。山中さんと松尾さんは、陳情の最終局面までご一緒くださる熱の入れよう。私は山中議員の運転する禁煙車「山中号」に乗り込み、おっつん含め、4人の議員で楽しくも、かしましく(失礼^^;)移動する。 当事者や支援者をふくめ数台の車に分乗。大阪市職員の大熊さんが、男性から女性職員へと待遇を変更されたことが注目され、マスコミ各社も密着している。キャラバンの一団はかなりの大所帯である。

大阪梅田駅前の歩道橋での街頭活動では、街角の電光表示をみると現在の気温37℃!! 冷夏の東京からやってきた私。めまいがするほどの暑さである。

地元当事者の生の声。 その熱意と説得力に、選挙で街頭宣伝を繰り返してきた私もタジタジという印象。炎天下の歩道橋に立ち止まり、聞き入る姿もそこかしこに。大阪の夏はアツイ!肝心の各地自体の反応もまずまず。不要な性別欄がどれだけあるのか、調査の実施を名言する自治体もあり、重要な一歩を踏み出した感がある。今後の具体的な成果に期待である。

夜。曽根崎で打ち上げ。冷房の効いた座敷で、てっちり鍋を突付く。 お疲れさまでした。本当に朝から夜までヒートアップした一日だった。



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