具体的な成果

★職員採用の書式から性別欄が削除されました。

 

上川の提案を受け、同年8月以降、区が独自に選考、採用する職員選考書類から性別欄が削除されました。
先進的取り組みとして朝日新聞でも報じられました。

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◆上川あや

続いて、職員採用の書式から性別欄を削除するよう改めて求めます。

福井県越前市は先ごろ、職員採用試験の申込書の性別欄を来年採用分から削除すると発表、広く報じられました。
心と体の性が一致をしないトランスジェンダーへの配慮からこの取り組みは生まれ、同市の担当者は福井新聞の取材に、本市は人物本位の採用をしているので男女の記入は実務上も必要がないと答えています。
当区でも、私の初当選の当初、行政書式からの不要の性別欄の削除が一斉に進められましたが、正規職員の採用が二十三区共通の事務であることから、手つかずにとめ置かれて十四年がたちました。

しかし、区が裁量権を持つ非常勤職員の数は、四月一日現在三千百二十二名に上っております。
これら採用については性別欄の削除が自前で可能であるはずです。区で配布する選考申込書からは性別欄を削除する、区のホームページにアップする非常勤職員の募集では、性別欄のない履歴書をPDF公開するなどの改善を求めます。
また、二十三区一体の職員採用についても、区から積極的にその改善を提案するべきとありますがいかがでしょうか、見解を問います。

◎岡田 総務部長

次に、職員の採用書類からの性別欄の削除についての御質問にお答え申し上げます。

地方公務員法では、特別区を初め人事委員会が設置されている自治体においては、一般職員の競争試験及び選考並びにこれらに関する事務については人事委員会の権限とされております。
一方、事務嘱託員など特別職の非常勤職員につきましては地方公務員法の適用外となり、関連する労働法令のもとに各区が募集、選考、任用を行っておりますが、本区では非常勤職員の選考事務については、人事部門のほか、事業目的に応じてそれぞれの担当所管課が行っております。
いずれの職についても、応募者の適正能力等を基準に公正な試験、選考等を行っているものと認識しておりますが、性別に関係なく意欲ある方が安心して応募できる配慮も必要と考えます。議員御提案の趣旨も踏まえ、区が実施する非常勤職員等の応募書類における性別欄の取り扱いについて課題等を整理し、可能な限り対応するとともに、特別区人事委員会に対しても同様の趣旨を伝えてまいります。
以上でございます。