具体的な成果

★区立小中学校90校中36校で緊急遮断弁が設置されました。

 

区立小中学校90校中36校で緊急遮断弁が設置されました。
今後も改築や大規模改修工事等に合わせ、設置を進めてゆく方針です。

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◆上川あや

本日は、区の災害対策に残る三つの落とし穴について伺います。

まず、応急給水栓の整備に関してです。
二〇一四年二月の私の一般質問で、区の公共施設の受水槽内には、断水が起こっても四十五万人分の三日分相当の飲み水が残るということがわかりました。この水を災害時に衛生的に取り出せるよう、受水槽の下部に応急給水栓をつけることを提案させていただいたところ、区は昨年春までに、改築予定校を除く区立小学校八十九校、区長部局の四施設にこの整備をしてくださいました。これ自体大変すばらしい取り組みなんですが、勉強を進めてまいりますと、これだけでは万全な備えにならないということがわかってまいります。
地震で受水槽の出口方向の配管に損傷等が生じますと、受水槽の水はあっさりと流れ出てしまうという問題があります。これを防ぐためには、応急給水栓の整備とあわせ、地震を検知して受水槽の出口を塞ぐ緊急遮断弁の整備が必要となります。この設備は既に災害時の給水対策を重視している国立市や所沢市の小中学校ではほぼ全校で取り入れられているものなんですが、当区を調べてまいりますと、九十二校中三十三校にしか整備がありませんでした。
本区も緊急遮断弁の整備をぜひ急いでいただきたいと考えるんですけれども、いかがでしょう。

◎澤谷 危機管理室長

区ではこれまで、災害によります断水時に飲料水を確保するため、避難所となります区立小中学校や区の公共施設の受水槽に応急給水栓の設置を進めてまいりました。さらに、区立小中学校ではこれに加えて、改築・大規模改修時に緊急遮断弁の設置を進めてまいっております。また、災害時の飲料水の確保としましては、区立小中学校全校に配備したスタンドパイプに応急給水栓を取りつけ給水できるほか、都が水道本管の耐震化を進めている中、都と連携し、水飲み給水栓の水道直結化を進めており、本管が損傷しない限り、停電時も給水は可能となっております。
委員お話しのとおり、緊急遮断弁の設置は、災害時に受水槽の配管に損傷等が生じた場合には有効であると認識しております。避難所となります区立小中学校の受水槽の緊急遮断弁の設置につきましては、引き続き改築や大規模改修等の機会を捉えまして進めてまいります。未設置の学校につきましては、区全体として災害時の水の確保の取り組みを進める中で総合的に判断し、学校施設所管や営繕所管とも調整しながら検討をしてまいります。

◆上川あや

ぜひ積極的にお願いいたします。