◆上川あや

初めに、区内の点字ブロックについて伺います。

バリアフリーのまちづくりと聞いてまず思い浮かぶ設備の一つがこの点字ブロックなのですが、世田谷では二〇〇三年に私が初当選をし、その年、議会で指摘をするまで、区役所から最寄りの二駅まで延びる点字ブロックですら、二〇〇一年日本工業規格、JIS規格でようやく定められた統一の規格から外れたものでした。
点字ブロックには、安全に進める方向を示す誘導ブロックと、危険箇所や分岐点、目的地を示す警告ブロックの二種類を安全に識別できることが利用者の命の安全確保には欠かせないわけですが、二〇〇一年に統一規格がつくられるまで、色も形も大きさもばらばらな多品種の点字ブロックが国内で二千五百万枚以上張られてしまいました。
そこで、私より区道上の全ての点字ブロックについて統一するべきだと点検を求めましたところ、区は翌年六月までに全体状況を調査してくださり、設置箇所数で三五%、面積比で言うと三九%もの点字ブロックが不適切なものだとわかりました。以降、改修の五年計画を二回実施していただき、二〇一四年度、恐らく全国の自治体で初めて、世田谷区では区道上の点字ブロックの規格が一つに統一をされました。

しかし、まだ大きな課題が残されていると感じ続けています。区内の国道と都道上には、まだ不適切な点字ブロックが残されているんですね。その改善を区からぜひ働きかけていただき、世田谷区内では命を守る点字ブロックの規格はぜひ全体として一つに統一していただきたいというのがこの質問です。お取り組みをいただけますでしょうか。

◎桐山 土木計画課長事務取扱参事

国道や都道に設置されたブロックにつきましては、これまで区民からの通報などにより、確認した際に各管理者に連絡して、速やかな改善を依頼しているところでございます。
今後は、鉄道駅と公共施設、病院を結ぶ道路など、視覚障害者の安全かつ快適な移動について、特に配慮が必要と考えるルートの中で、国道または都道上でも改善が必要な箇所を発見した際には、それぞれの道路管理者に報告して対応を依頼してまいりたいと考えております。なお、その際には、調査対象以外の区間において、各道路管理者でブロックの設置の状況点検なども進めるようあわせて要請してまいります。

◆上川あや

ぜひよろしくお願いいたします。