◆上川あや

最後に、具体的な案件を一つ伺いたいと思います。

私が議会で指摘をした結果、区には、今、区立大蔵運動公園の中にある巨大な、大きな防空壕の調査を行っていただいております。その目的の第一は、将来的な陥没などの予防ということなんですけれども、国の補助費があるうちにぜひこれを対策をとってもらいたいということです。
一方で近年、こうした遺構が戦争遺跡として注目を集めまして、積極的に守る自治体が出てまいりました。区教委からも、今回の調査の後、その所在が改めて確認をされた防空壕については、学術面での点検を予定しているということなんですけれども、この町の戦争の記憶をどのように後世に残すのか、子どもたちに伝えていくのかということも非常に重要な大きな課題だと思います。埋め戻して失われてしまうというだけでは困りますので、平和のための事業の取り組みも今ふえておりますので、ただ埋め戻すだけではない、評価、点検と、できれば子どもたちに伝えていく方策というものも考えていただきたいというふうに考えているんですけれども、区の考え方を伺いたいと思います。

◎髙木 みどりとみず政策担当部長

大蔵運動公園内にあります特殊地下壕につきましては、今年度分の延長約百九十メートルの調査が終わったところでございまして、来年度につきましては、引き続きの調査と今年度調査した箇所の内部の空洞を埋め戻す工事を予定しております。また、空洞を埋め戻す工事の前に、教育委員会において学術的な見地からの調査を行うと聞いてございます。
この特殊地下壕の存在につきましては、教育的、文化財的な視点やこの地域の歴史を知るという意味などから、後世に伝えていくことは大変大切なものと認識してございます。今後、関連部署と連携しまして、この特殊地下壕の歴史的な意味などにつきまして、何らかの形で後世に残し、伝えていくことについて検討してまいります。

◆上川あや

ぜひ積極的によろしくお願いいたします。