◆上川あや

最後に、感震ブレーカーの設置助成についてです。
区は、今年度より火災の発生予防を目的に感震ブレーカーの設置助成を本格実施に移しました。しかし、それを設置した家屋で、震災時、強制的に発生させる停電に対してリスク認識が余りにも甘いと感じます。夜間の停電となれば、当然室内は真っ暗になるんですね。転倒した家具、割れたガラスなどをすり抜け安全に避難することは、自宅であっても恐らく至難のわざでしょう。真っ暗な室内ですから、かえって初期消火の妨げになる可能性すらあります。このリスクを減らすためには、停電と同時に明かりがともる保安灯の整備が併設される必要があるんですけれども、区の同事業の申込書類を見ても、ホームページの御案内にも、同事業のチラシを見ても何の案内もないまま、一方でリスクをふやすんですね。こうしたやり方をぜひ改めていただきたいと思うんです。いかがでしょう。

◎澤谷 危機管理室長

感震ブレーカーにつきましては、過去の大規模地震での火災の発生状況から、電気に起因する火災を抑制するため、区でも今年度より不燃化特区等延焼拡大が危惧される地域を対象に、設置促進に向けた補助事業を実施しております。感震ブレーカーには、簡易タイプ、分電盤タイプ、コンセントタイプといった複数の種類が存在し、それぞれの機能や設置方法、価格等に違いがありますが、区ではそれぞれ助成の対象としております。比較的安価で工事等が不要な簡易タイプにつきましては、地震の揺れを感知するとすぐに電気を遮断する構造のものもあり、夜間の発災時には照明等が消えることにより避難行動に支障があるとの御意見もございます。
今後、補助事業の取り組みにおいて、区民が各タイプの機能や特徴についてよく理解した上、選択、設置していただけるよう周知を進めるとともに、簡易タイプにつきましては、保安灯や懐中電灯をあわせて準備しておく必要性があることについても啓発をしっかりとしてまいりたいと考えております。

◆上川あや

これも早速改めてください。