●マスコミの記事から (03年4月まで──区議になる以前の記事です)


「ちいさな声、社会に届け!」
〜 GID当事者が選挙に出る、ということは?
(『セクシュアル・サイエンス』 2003年5月号)


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“女性”として闘います
(週刊新潮 2003年4月17日号)



Go! Go! Patrick :
性同一性障害を乗り越え世田谷区議選に出馬表明した上川あやさんに会う
(週刊スパ 2003年3月25日号+4月1日号)


 


Transsexuals given ministry approval
(2003年4月15日 ・ The Japan Times)

«The home affairs ministry has told the Tokyo Metropolitan Election Administration Commission that local election commissions should accept a candidate's application even if it is filed showing a gender different from that in the candidate's family register, it was learned Monday. It may be the first time that the government has clarified that a person can run for public office or submit a public document in his or her preferred sex, regardless of registered gender.

The announcement came after Aya Kamikawa, 35, who suffers from gender identity disorder, left the gender column blank in late March when filing to run in the upcoming Setagaya Ward Assembly. Kamikawa was born a man.

In response to the green light by the Public Management, Home Affairs, Posts and Telecommunications Ministry, Kamikawa said she will send a revised application listing herself as a woman to the Setagaya election commission on Wednesday.

The election will be held April 27.

Kamikawa called it a "landmark" decision, adding, "I hope the decision will serve as a starting point for necessary legal reforms to allow one to live fully in accordance with one's preferred sex."

The ministry said local election commissions should "strongly urge" a candidate to use his or her registered gender when filing a candidacy application.

"But if a candidate refuses to comply with such recommendations, (local election commissions) have no choice but to accept it as it is," the Setagaya election commission quoted a ministry official as saying.

The Family Registration Law bars people who have undergone sex-reassignment operations from changing their registered gender. Kamikawa said this is both inconvenient and humiliating.»


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戸籍は男、区議選届け出は女性として受理へ
(2003年4月15日 ・ 読売新聞)


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戸籍と違う性別でも受理 世田谷区選管が方針
(2003年4月14日 ・ YAHOO! NEWS)

『東京都世田谷区選挙管理委員会は14日までに、20日告示の区議選で、立候補の届け出書類に戸籍と違う性別が記された場合も、受理する方針を決めた。 照会していた総務省の見解に沿った措置。

同区議選では、性同一性障害と診断されたことを公表している著述業上川あやさん(35)が出馬を表明。 上川さんは戸籍上男性だが女性として生活しており「うれしい画期的な判断」と話している。 女性と記載し立候補を届け出る意向。

ただ選挙録の作成や総務省への報告は戸籍上の性別ですることになっており、上川さんも、公式の記録としては「男性」の扱いが残る。

総務省選挙課によると、 住所や職業の記載がなくても、被選挙権を持つ本人と確認できれば、届け出は受理しなければならないとした判例があるという。』


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性同一性障害 / 戸籍と違う性別受理へ 東京世田谷区議選で選管
(2003年4月14日 ・ 毎日新聞)

『東京都世田谷区議選(4月27日投票)に立候補を予定している性同一性障害を持つ同区の無職、上川あやさん(35)について、 同区選管は14日、戸籍と違う性別の届け出で受理する方針を決めた。 総務省の見解に従った。

公職選挙法では、候補者の性別の扱いについての規定はないが、これまで戸籍上の性別で立候補の届け出を行うのが通例となっていた。 上川さんは戸籍上は男性だが、3月に同区選管が行った事前審査で、女性での届け出を希望した。

同区選管によると、総務省が「戸籍と違う性別であっても届け出を受理せざるを得ない」との見解を示したため、それに従うことにした。 ただ、都選管への報告や選挙録への記載は戸籍上の「男性」として扱うという。』


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「女」での出馬許可される 東京・世田谷区議選
(2003年4月14日 ・ スポーツ報知)

『性同一性障害を公表、東京都世田谷区議選(27日投開票)に女性としての立候補を表明している上川あや氏(35)の立候補届け出時の性別記載について、 世田谷区選管は14日、戸籍と異なった届け出でも受理するとの回答を上川氏側に伝えた。

上川氏は生まれ持った性は男性だが、幼少時から心と体が一致しない性に違和感を持ち続け「女」として生きてきた。 「あらゆるマイノリティー(少数者)の意見が反映される世の中にしたい」 と区議選出馬の意向を固めていた。

先月行われた選管の事前審査で女性での届け出を希望。 同日、総務省が 「戸籍と違う性別での届け出でも受理せざるを得ない」 との見解を区選管に伝え、上川氏にも通達された。

上川氏はこの日、同区下北沢駅前で街頭演説し 「総務省の判断を評価する。 性同一性障害だということを今まで口にできずにいたが、もうたくさん。個々の尊厳が認められる社会にしたい」 と訴えた。』


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1000人超す性同一性障害 戸籍性別も訂正認めて / 「普通の生活できない」 / 議員立法へ動き
(2003年4月7日 ・ 産経新聞)

『「名前が変わるなら性別も変えて」−。体と心の性別が一致しない性同一性障害の人たちが戸籍の性別訂正を求める動きが活発になっている。平成10年に埼玉医大で国内初の公式な性別適合(性転換)手術が行われて以来、20人以上が同大と岡山大で手術を受けた。日本精神神経学会の基準で患者と診断された人は1000人を超える。だが医療の「性別訂正」の定着とは裏腹に、戸籍の性別訂正はほとんど認められておらず、当事者の生活を難しくしている。(安達亜紀)


≪不審な目も≫

「太郎が花子になっても性別は男のまま?そんなのおかしいじゃないか」−。3月18日、自民党本部で開かれた「性同一性障害勉強会」(陣内孝雄会長)で、参加した国会議員から疑問の声が上がった。

戸籍の記載に間違いがある場合、戸籍法113条によって家庭裁判所の許可を得て訂正を申請することができるが、性同一性障害を持つ人が性別訂正を家裁に申し立てても、ほとんどのケースで却下されている。同じ性同一性障害が理由でも名前の変更は認められるのに、性別訂正は認められていないのだ。

「何百万円もかけて命がけの手術を受けても、戸籍の性別が変わらなければ普通の生活はできない」と当事者は訴える。健康保険証や住民票、選挙の投票所の入場券やパスポートなどに書かれた性別は戸籍に基づいて書かれている。書類の性別が外見と矛盾するため、病院や選挙、就職、海外旅行など日常生活のさまざまな場面で不審に思われ、説明を求められる。

自民党の有志議員らは勉強会で、性別を訂正できる法案のたたき台を今月中旬をめどにつくり、同党部会に提出、議員立法を目指していく方針を明らかにした。2月には森山真弓法相も衆院予算委分科会で民主党の家西悟氏の質問に答え、議員立法を支援する意向を表明している。


≪相次ぐ却下≫

議員立法を急ぐ背景には、家裁に性別訂正を申請して却下されるケースが増えていることが挙げられる。

米国で女性から男性への性別適合手術を受けた作家の虎井まさ衛さん(39)ら六人は二年前、一斉に性別訂正を申し立てた。6人はすでに手術を終えており、中には埼玉医大で公式な手続きを経て手術した人もいた。

だが、そのうち三人が昨年末までに却下。代理人の須田清弁護士は「以前に東京高裁で出た決定に沿うものだが、男女の性別を明確に定める法律がない以上、医学界の決定が尊重されるべきだ」と反論する。

平成12年に出た東京高裁の決定は「現行法は性別が遺伝的な生物学的性で決まる建前で、戸籍法113条の訂正理由に当たらない」と判断、さらに「社会への影響を考慮すると慎重な検討が必要で、立法に委ねられるべきだ」とした。

過去には、昭和55年に東京家裁で認められたケースなど数件あるものの、判例として残っておらず、近年は却下が続いている。


≪当事者立つ≫

海外では、スウェーデン、ドイツ、オランダ、トルコ、米国などで特別法が制定されており、性別の訂正が可能。韓国や台湾でも近年認める傾向にある。

性同一性障害に関する法律に詳しい神戸学院大学の大島俊之教授(民法)は、(1)性同一性障害という医師の診断がある (2)性別適合手術を受けている (3)戸籍訂正の時点で婚姻していない−という基本条件を満たす場合、「戸籍の性別訂正を認めるべきだ」と言う。

性同一性障害に対する差別をなくし、戸籍の性別訂正を実現させようと、1月には当事者や地方議員らが「naoの会」と称する団体を設立。与野党の国会議員を訪問するなど法整備の必要性を訴えてきた。

東京都世田谷区に住む当事者の著述業、上川あやさん(35)は、27日投票の同区議選出馬を決めた。上川さんは女性として生活しているが、戸籍上は男性。「社会では少数者の意見が通りにくい。苦しくても苦しいと言えない人も多いので声を上げた」と話す。

選挙には女性としての出馬を希望しているが、同区選管は受け入れについて都選管や法務省と協議している。』


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Transsexual begins process to run for ward assembly
(2003年月26日 ・ The Japan Times)

«A transsexual presented candidacy documents Tuesday to an election administration committee for a preliminary check, a major hurdle in her bid to run for the assembly in Setagaya Ward, Tokyo.

Aya Kamikawa, 35, who has gender identity disorder and now considers herself a woman, left blank the application entry for gender, although she is registered as male in her official family registry. She is on a hospital waiting list to undergo a sex-change operation this year.

Kamikawa said she hopes her election application will be accepted with the gender entry left blank. But if she is told she must fill it in, she will choose female and insist she is not a man.

Committee officials who checked Kamikawa's documents said they will refer the case to the Public Management, Home Affairs, Posts and Telecommunications Ministry, which oversees elections.

According to the ministry's election management department, the Election Law does not stipulate any obligation for candidates to fill in their gender. The department is now considering how to handle the unprecedented case, an official said.

The head of the ward's election committee will make a final decision after hearing the ministry's views because the Election Law is national legislation.

A conclusion is expected before April 20, the official registration day, said Shinichi Ishihama, chief of Setagaya Ward's administration committee's secretariat. The election will be held April 27.

"This is the first step," Kamikawa told reporters outside the Setagaya Ward Office after submitting the documents. "First of all, I would like to question whether it is necessary to have the gender entry in the application.

"Perhaps not many people are aware of this, but (Japanese) driver's licenses do not indicate the holder's gender."

Kamikawa decided to run in the election hoping to raise public awareness about patients with the disorder and transsexuals, including the inconveniences and humiliation they face in their daily lives caused by documents that reveal the gender they were born with.

Under the Family Registration Law, registers can only be corrected when "mistakes" are found. Kamikawa was allowed to change her name to a female one in October 1999 after she was diagnosed with the disorder the previous year, but she was prohibited from changing her registered gender.

"Nothing will change if I remain silent," she said, adding she wants to make Setagaya a psychologically barrier-free community.

Her platform will include calling for a review of unnecessary indications of gender in official documents and bringing attention to discrimination and prejudice against minorities across the country.

"I will be glad if this can be an opportunity to get the public to contemplate these issues," Kamikawa said.

The Japanese Society of Psychiatry and Neurology introduced guidelines for sex-change operations in May 1997. Experts estimate there are anywhere from 7,000 to 70,000 people with gender identity disorder in Japan.»


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『女性』で立候補したい / 世田谷区議選
(2003年3月25日 ・ 東京新聞)

『統一地方選の東京都世田谷区議選に立候補を予定している性同一性障害者で元出版社勤務の上川あや(本名・三浦礼)さん(35)が25日、 事前審査のため、世田谷区選管を訪れ、立候補予定者の届け出書類の性別欄を空欄のまま提出、戸籍上の男性ではなく女性として立候補する意思を表明した。 総務省選挙部管理課によると、過去に同様の届出は把握していないという。

公選法では、立候補予定者の性別は想定しておらず、一般的には戸籍謄本(抄本)に記載された性別で届出が行われている。

上川さんは「戸籍の性別は男性だが、社会生活上は女性。 女性として立候補の意思を表明することで公的書類の中の不要な性別表記の削除を提言したい」と話した。 同区選管は「いったんは性別蘭を空欄のまま預かった。今後、国や都と協議し、告示日(4月20日)までに結論を出したい」と話している。』


性同一性障害の男性 「女性」で届け出 / 世田谷区議選
(2003年3月25日 ・ スポーツ報知)

『性同一性障害と診断された東京都世田谷区の著述業・上川あやさん(35)が25日、世田谷区議選に 「女性」 として立候補するため、 同区選管で届け出書類の事前審査を受けた。 戸籍上は男性だが女性での届け出を希望する全国初のケース。 同選管は総務省や都選管と協議し、来月20日の告示までに判断する。

上川さんは27歳の時、 「架空の人物を演じる苦痛に耐え切れず」 女性として生きることを決意。 1998年に医療機関で診断され、改名もした。 だが 「入社試験や家を借りるときなど必ず性別を明らかにしなければならず、すき間を縫うようにしか生きられなかった」 という。

少しでもこうした苦しみを訴え、環境を変えるきっかけがつくれたら、と出馬を決意。 その一歩として、届け出書類の性別欄は空欄のまま提出。 「男性と記さなければならなくても立候補はしますが、届け出に性別欄が必要なのか、問題提起したい」 と話した。 公職選挙法には候補者の性別の扱いについて規定はなく、前例のない判断になる。』


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性同一性障害 : 男性が区議選立候補へ事前審査 女性希望 / 東京
(2003年3月25日 ・ 毎日新聞)

『心と体の性が一致しない性同一性障害 (GID) を持つ東京都世田谷区の無職・上川あやさん (35) = 本名三浦礼 (あや) = が、 世田谷区議選 (4月27日投票) に立候補するため、25日午前、同区選管で事前審査を受けた。 戸籍上は男性だが、女性での届け出を希望した。 同選管は4月20日の告示までに総務省や都選管と協議し、判断する。 選挙では、GIDへの理解と社会的弱者の生活向上を訴える。

GIDは、身体上の性別と、自分が認識する自分の性別が一致しない症例。 医療機関で身体的、精神学的診察を受け、該当するか判断される。 上川さんは998年、医療機関でGIDと診断された。

上川さんは違和感をもちながらも幼少期から男性として暮らし、 27歳で 「架空の人物を演じるような苦痛に耐え切れず、女性として生きることを決意した」 という。 99年に戸籍の変更手続きを取り改名した。 「同じ障害を持つ人だけでなく、社会的弱者の声を拾い、地方自治から世の中を変えたい」と、出馬の動機を語る。

総務省選挙部管理課によると、公職選挙法では候補者の性別の扱いについて特段の規定はないが、戸籍上の性別で立候補の届け出を行うのが通例。 過去に国内の選挙で性同一性障害を持つ人が戸籍と違う性で立候補を希望した事例はないという。』


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動かねば 社会動かぬ /「性同一性障害」 公表して出馬へ
(2003年2月28日 ・ 読売新聞 東京版)

『心と体で性が一致しない 「性同一性障害」 と診断された世田谷区宮坂の上川あやさん(35)が、 4月の問いいつ地方選で実施される同区議選に、この障害の当事者であることを公表して出馬することを決め、 27日朝、同区豪徳寺の小田急線豪徳寺駅前で社会的弱者の救済などを訴えた。

上川さんは戸籍上は男性だが、幼いときから自分が男性であることに違和感を持ちつづけ、1998年に性同一性障害と診断された。

昨年まで戸籍上の性を隠して都内の出版社に勤務する傍ら、同障害の当事者たちでつくる団体に所属し、 戸籍の性別訂正を認める法制度の確立などを訴える活動に参加してきた。

出馬の理由について上川さんは、「当事者自身が政治の場に出ていかなければ何も変わらないと考えた」 と話している。 区議選には無所属で臨む。』


世田谷区議選 性同一性障害の上川さん立候補へ 「当事者の声 政治に」
(2003年2月26日・朝日新聞)

『今春の統一地方選・東京都世田谷区議選に、性同一性障害の当事者である上川あやさん(35)が25日、立候補する意向を固めた。

性同一性障害をめぐっては、当事者たちでつくる市民団体が、戸籍の性別訂正を実現するための法整備などを求め、国会議員らに要望活動している 上川さんは 「当事者が政治の場に加わることで、さらに社会の理解や認知を広めたい」 と話している。

上川さんは戸籍上は男性だが、98年に医療機関で性同一性障害と診断され、同区内で女性として暮らしている。 過去の職場や近所の人には、これまでこうした事実を明らかにしてこなかった。 だが、性別訂正の運動に参加する中で、この問題を広く訴えようと、自らの姿や過去を明らかにしたうえで区議選に出る決意をしたという。

戸籍上は男性であると公表して選挙運動をすすめるが、当選すれば女性議員として区議会への出席を求めたいとしている。 上川さんは 「性同一性障害の当事者の問題だけでなく、私たちと同じように国や自治体に声や思いが届かず苦しんでいる人たちの触媒として働きたい」 と話している。』


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[時代を拓く 江戸 to TOKYO] 権利
(2003年1月8日 ・ 朝日新聞 MYTOWN・東京)


立法化に向けて、小さな?一歩 〜 民主党GID勉強会
(『セクシュアル・サイエンス』 2003年1月号)


「苦しみ」 の共有が理解のスタートに 〜 シンポジウム「性同一性障害と家族問題」
(『セクシュアル・サイエンス』 2002年5月号)