◆上川 委員
まず、男女共同参画センターらぷらすにおける相談業務に関してお伺いいたします。
先日、区民生活委員会の配付資料を見ておりまして気づいたことなんですが、これまでらぷらすで行われてきた四つの相談事業のうち、唯一男性でもいろいろ相談できそうだったカウンセリング相談が来年度に廃止されまして、かわりに女性のための悩み事相談が開設されるということであります。
ちなみに残された三つを申し上げると、DV、つまり家庭内暴力に関する電話相談、続いて女性のためのカウンセリング、最後に女性のための就業バックアップです。
つまり、男性の場合、家庭内で暴力を振るう、あるいは振るわれるという場合にしか相談の窓口はないということになります。
私にはこれでいいのだろうかという疑問があるんですね。
男のくせに、あるいは女のくせにというとらわれから個性や可能性を解き放つということが男女共同参画には必要な視点だろうと思います。
この点、社会のあるべき像に縛られて苦しむ可能性があるのは、何も女性だけではないと思うんです。
ある調査によりますと、子どものいじめにおける被害者の八割は実は男の子なのだそうです。
一方で、各所で行われているいじめ相談というものに対して寄せられる相談者のほとんどは女の子ということなんだそうです。
ここからは、男だったら泣き言を言うなという社会の「らしさ」の押しつけが子どもにまで影響している可能性があるのではないかという指摘もございます。
大人の男性にも同様の呪縛があるということを私も経験を通して思います。
男だったらばりばり働くことが当然視されるという社会の風潮があります。
過労死の多くが男性に発生しています。
肩書きが物を言う男性社会、組織内での覇権争い、成果主義という重圧、リストラへの不安、日々のストレスは相当なものであるのに、弱音を吐くことは男らしくないという空気の中で、ともすれば職場の同僚にも弱みは見せられない。
たまに会う男友達にも、あるいは彼女にも、威勢のいいところを見せたいと思ってしまう。
家族のもとに帰っても、一家の家長たるもの、弱音は吐けないと思ったりします。
こうなると、結局、どこにも本音を吐き出せる場所がないんですね。
社会学者の間からは、こうして追い詰められていく男性のストレスが女性の三倍にも上る自殺、あるいは男性に多いアルコール中毒、家庭内での暴力にもつながっているという指摘が以前からございます。映画のタイトルではありませんが、男もつらいよということなんだろうと思うんですね。
団塊の世代が大量退職を迎える二〇〇七年以降、これまでの寄る辺だった名刺、肩書き、職場を一気に失った男性が大量に出てまいります。
仕事はない、家事はできない、地域にも根が浅い、こういった男性が大量に出てくる可能性が高いということで、これで相談できる場がないということは、やはり問題だろうと私は思います。
区は、男性相談の必要性をどのようにお考えなのか、まずお聞かせください。
◎小野村 文化・国際・男女共同参画課長
ただいま委員の方から、男性も悩みが深く、それが自殺につながる場合もあるというふうにお話がございました。
警視庁が発表した統計資料でも、平成十六年度の自殺者三万二千三百二十五人のうち二万三千二百七十二人が男性でございます。
リストラや過労、あるいはストレスなどに起因する悩みや苦しみに直面しても、男らしさを求められるという呪縛の中で、弱音を吐けない、あるいは相談もできないという状態に陥り、追い詰められていくのではないかとも思われます。
また、二〇〇七年には、私なども年齢も近いのでございますけれども、団塊世代の男性が退職期を迎え、地域や家庭に帰っていきます。
仕事一筋に生きてきた方々が地域社会や家庭ですぐに居場所や生きがいを見つけ出せれば幸いなのですけれども、実際にはさまざまな困難に直面し、悩みを深めることも考えられます。
こうした状況を踏まえますと、今後、男性の悩み事相談の必要性が高まるものと予測しております。
◆上川 委員
昨年、川を挟んだ川崎市なんですが、試験的に二日間の男性相談を開設したところ、余りの要望に電話がパンクしたということが報道されておりました。
また、東京都で行っているウィメンズプラザの男性相談は、そのニーズが着実に伸びており、相談の機会をふやす必要があるという判断から、週一回の相談日を今は週二回にふやして対応しているそうです。
当区でも、男性が相談しやすい相談日の設定というものを検討してみてはどうかと考えるんですが、この点はいかがでしょうか。
◎小野村 文化・国際・男女共同参画課長
男女共同参画社会実現の理念から、今の男性の悩み事相談など各種相談の充実は必要であることは十分認識しております。
しかしながら、区の方では、今、政策評価委員会の提言を受けまして、行政経営改革計画の一つとして相談事業を見直し、効率的な相談体制の構築を進めてまいるということが課題でもございます。
したがいまして、ご提案につきましては、他自治体の例なども十分研究し、今後検討してまいりたいと考えております。
◆上川 委員
男女共同参画が進めば、男性そのものも得をするということを視点に据えた取り組みをぜひお願いいたします。
続きまして、区施設のピアノの管理についてお伺いします。
以前、ある区民の方から、区民センターのピアノの音がまるで狂っているというご指摘をいただきました。
この方は音楽大学を出ていまして、ピアノに関しては素人ではありません。
ピアノを弾こうとしますと、弾く鍵盤の八割前後が誤った音だというんですね。
しかも、微妙にずれているという程度ではなくて、その多くが半音以上ずれているというお話でした。
つまり、ミを押そうとすると、ファに近い音が出るということで、全くなめらかに音楽として成り立たないということなんだそうです。
その後、これを職員の方に指摘しましたら、調律はしているという返答があっただけで、その後、わかる説明が全くないんですね。
この説明を受けたので、直っていることを期待して、その後利用したところ、同じ鍵盤で同じようなおかしな音が出るということだったそうです。
ほかの楽器を演奏するパートの人からも、音が狂っているねという声があったんだそうですけれども、施設側にこれを伝えると、調律はやっていますというオウム返し、全く改善の努力が見られません。
結局、三カ月以上にわたってこの状態が続きまして、このグループの方々はあきれてセンターの利用をやめたということを伺いました。
ところが、私がこの話を所管にお伝えしますと、現場には繰り返しこの声が届いている。
所管の方が調べたところ、私が聞いた方以外のグループからもクレームの声がありましたということで報告を受けたんですね。
ただ、議員から指摘されなければ、繰り返し区民の方から声が上がっているのに、現場の所管に届かないというこの連絡体制は大変問題だろうなと思いました。
所管に確認いただいたところ、驚いたことに、このセンターでは隔月、つまり、年に六回調律をしているということなんだそうです。
データを取り寄せると、包括契約ではなくて一回一回費用が発生するということです。
そもそも年に六回も行う必要があるのか、甚だ疑問です。
第一、これだけまめにケアしている施設で、複数の利用者からクレームが出るという状態です。
利用者に伺うと、半音程度狂っている鍵盤が大多数ということなんです。
問題はこのセンターだけではありませんで、今回の問題をきっかけに区の集会施設にあるすべてのピアノの調律状況を調べました。
それによると、平成十四年度から十七年度までの四年間で、一度も調律を実施していないピアノが二台ありました。
ピアノは使わなくても調律の必要は必ずあるそうです。
これは料金をいただいて提供する施設として言語道断だろうと私は思います。
このほかの頻度でいいますと、年に一回というのが六台、年に二回が三台、年に三回が十台、年に六回が九台ということです。
六回調律して、音がずれているというお話があります。
全くばらばらなんですね。
これはやっぱりしっかり見直していく必要があると思いますけれども、所管の回答を求めます。
◎堀内 世田谷総合支所地域振興課長
集会施設にピアノが設置されている場合は、基本的には音楽室と会議室のいずれかに設置されております。
このうち音楽室は、楽器練習や合唱などの利用が高いため、利用状況を考慮したピアノの調律を実施しているところでございます。
また、会議室は、会議のみならず、軽体操、音楽関係の活動等を行っていますので、音楽室に比べてピアノ利用状況は低くなっております。
調律の回数につきましては、各総合支所が建築物の構造等を基本にピアノの利用状況等を考慮し実施しているところでございます。
ピアノの調律につきましては、今後、利用者の声や利用状況等を考慮して、適正な調律回数や質の確保の方法等について検討していきたいと考えております。