男女共同参画プラン 〜皆さんのご意見をお寄せ下さい〜
今日付で男女共同参画プランの素案がパブリックコメントの手続きに入った。
男女共同参画プランとは、男女平等、性差別解消に関する区の10年計画です。年度末までに今後の10年を見据えた新規策定を予定しています。
どうぞ「(仮称)男女共同参画プラン素案」にご意見を
私自身は現在の素案にと〜っても不満。
インターセックス、同性愛者への無理解、差別を無くしていこうという態度がまったくもって乏しいからだ。
ご関心のある方は、まずは素案をご覧いただきたい。(下部よりご覧頂けます)
(仮称)男女共同参画プラン素案
素案の作成に関しては、この春実施された「(仮称)男女共同参画プラン」骨子案に対するパブリックコメント
が加味されていることになっている。
しかしパブリックコメントに寄せられた意見では、性的指向、性的マイノリティに関し、きちんとした記述を求める意見が、個別意見としてはもっと多かった。
ところができあがった素案を見ると、P32の「性同一性障害等への理解の促進 〜性同一性障害等への理解を深めるための施策を進めます」でおしまい。「等」に何を含むのか、あるいは何は含まないのか、言及も脚注もない。これでは、理解を深める対象に性的指向(誰に性的に惹かれるのかを示す概念)に関わる差別、インターセックスなどの課題に配慮するつもりがあるのかさっぱりわからない。性同一性障害を除く、性の諸相については「等」にひっくるめて終わり。
私の昨年の決算特別委員会の質疑でも担当課は前向きな検討を約束していたが、それも反映されていない。
世田谷区役所のおこなっているパブリックコメントは「聞く耳ありますポーズ」が主であって、所詮はそれを取り上げる側の意識でいかようにも恣意的な扱いができてしまうことを図らずとも露呈した形だ。
委員会の議事録(第3回議事録等)を見て、策定委員にもより深い理解を求めたい気にならざるを得なかった。
世田谷区には人権の担当部署もなければ、選任の職員も一人もいない。
男女共同参画の枠組みの中できちんと、対応するべきだ。中途半端な内容の男女共同参画プランをつくって区民に講釈を垂れるまえに、自分たちの意識改革、事なかれ主義、他人事感覚を疑うべきではないのだろうか。
性的指向、性同一性障害にまつわる差別を無くしていくことは、わが国の人権行政トップの法務省人権擁護局も重点に掲げる課題になっている。
人権週間の強調事項
○「育てよう 一人一人の 人権意識 ―思いやりの心・かけがえのない命を大切に―」
○「女性の地位を高めよう」
○「子どもの人権を守ろう」
○「高齢者を大切にする心を育てよう」
○「障害のある人の完全参加と平等を実現しよう」
○「部落差別をなくそう」
○「アイヌの人々に対する理解を深めよう」
○「外国人の人権を尊重しよう」
○「HIV感染者やハンセン病患者等に対する偏見をなくそう」
○「刑を終えて出所した人に対する偏見をなくそう」
○「犯罪被害者とその家族の人権に配慮しよう」
○「インターネットを悪用した人権侵害は止めよう」
○「性的指向を理由とする差別をなくそう」
○「ホームレスに対する偏見をなくそう」
○「性同一性障害を理由とする差別をなくそう」
いまや人権を守るうえでいっぱしの行政用語になっている性的指向への記述を避けるのは何故だろう?
役所の人権意識、策定する側の人権意識の程度が現われていると思う。
事なかれ主義で触れずに済ませることが、社会にはびこる偏見に加担することになるのに、人の痛みを知らない態度には問題の根の深さを感じさせる。
1997年9月、府中青年の家の利用をめぐり、同性愛者グループが東京都を相手取った裁判で都の敗訴が確定している。
東京高裁判決の判決はこうだ。
「行政当局としては、その職務を行うについて、少数者である同性愛者をも視野に入れた、肌理の細かな配慮が必要であり、同性愛者の権利、利益を十分に擁護することが要請されているものというべきであって、無関心であったり知識がないということは公権力の行使に当たる者として許されない」
果たして区政に正確な知識などあるのだろうか?とてもあるとは思えない…。
区役所には5000人の職員がいる。
私は個別に男性同性愛者の職員も女性同性愛者の職員も知っている。しかし彼らが職場で立場を明らかにすることはない。
「同僚にはご内密に」。社会の偏見は役所とて例外ではない。
多くの同性愛者は家族にすら自分の悩みを打ち明けることがない。
そういったなかで、問題が見えなくなっている。
先だってのパブリックコメントには、8人の人から同性愛への言及を求める意見があった。
しかし84万人が住む全国最大規模の基礎的自治体の世田谷区で、行政の執行機関にこうした声が届いたのは今回が初に近い。
広聴を担当している職員は全ての葉書やメール、ファックスに目を通すと聞いていた。
担当課に同性愛者からの要望とかないですか?と尋ねたことがある。残念ながらそういった要望はこれまで見たことがないというのが答えだった。
黙っていては分からない喜びや哀しみがある。
黙っている人は存在しないと同じに扱われる現実。
内なる叫びが行政に反映されることは、残念ながら、ない。
Visibility−−視認性がないと何も始まらないのである。
さて、これからをどう変えたいでしょうか…。
世田谷では、今後10年の計画を作ろうとしています。意見も募集しています。パブリックコメントをぜひご利用ください。
眺めるだけでは何の意見もないことになります。
ぜひご意見をお寄せ下さい(個人の秘密が外部に洩れることはありません)
また 10月15日(日)午後1時30分〜3時30分 男女共同参画社会を考えるパネルディスカッションと素案についての意見交換会が開かれます。
対象は、(1)区内在住・在勤・在学、(2)区内に事務所や事業所を有する個人・法人・団体、(3)その他「男女共同参画プラン」に利害関係を有する個人・団体先着60名です。
ぜひぜひ直接の声、熱意を届けてください。
詳しくはこちらを下までスクロールしてご覧ください。
私も20日より始まる定例会の一般質問(21日午後)でこの素案に関して質問します。