朝8時。東京駅集合。
文教委員会の視察のため、新幹線で京都へ向かう。
あまりの寝不足に休むつもりだったけれど、隣席の教育長と大いに盛り上がりしゃべりっぱなしで10時半過ぎ、京都着。
京の夏は暑い、というイメージがあるけれど、実際、熔けそうなほどの茹だる暑さで、一同びっくり^^;。
祇園町の歴史的景観保全修景地区にて昼食。
その後、視察先の第一、御池創生館へ。
京都市では、都心部の学校統合を契機に、幼児から高齢者までが集える、全国でも類をみない総合的街づくり拠点の整備を決め、本年4月、小学校跡地に創生館を誕生させた。
統合・再配置された中学のほか、保育所、高齢者デイサービスセンター、地域包括支援センター、市役所執務室、イタリアンの商業店舗、防災倉庫、観光トイレまでもが創生館には併設されており、まさに揺りかごから介護まで。
視察としては、中学校とデイサービスセンターを中心に見学させていただいた。
中は広々、民間手法PFIの導入によってコストの削減も進んでいる。
幹線道路の御池通りに面しているが、脇の路上を歩いてみた限り学校という感じはほとんど受けない。
なかなかに斬新な発想であった。
つづいて市立のこども相談センターパトナへ。
ここも廃校となった小学校跡地の利用例。
キモは国の特区制度を利用した不登校生徒が通える洛風中学校の設置。
学習指導要領にある年間総事業時間、980単位時間を770単位時間にまで削減して、無理なく正規の中学を卒業している点にある。
同様の特区利用は、八王子や大和郡山にも例があるが、授業時間の削減はここが一番進んでいる。
国語・英語・数学以外の授業内容にはかなりの制約があるようである。
築50年という校舎であるが、すっかり改修されて学校特有のキッチリ感がない。内装にも調度品にも心地よさの追求が感じられる。
それまで殆ど出席日数のなかった生徒も、この学校に転校したあとは平均7割の出席率だとか。
生徒数は現在27人。
市内の不登校生徒の総数、890人から考えると少ない数だが、基本として複数の選択肢が用意できることは望ましいことだと思う。
一方で生徒ひとりあたりにかかる行政コストの増大は、導入へのネックになるだろうなと思う。
世田谷にも「ほっとスクール」という適応指導学級があるが、あくまで生徒の登録は「原籍校」。
居場所の確保にはなっても学習の場としての機能は非常に低い。
原籍校に生徒は戻るべきものとの考えがある一方で、「復帰」する生徒は多くない現実がある。
京都市では6500人の全教員を対象に不登校に対する研修も実施したという。
ともかくも、ていよく厄介払いすることなく、正面から取り組んでいる姿勢には大いに好感をもった。
不登校への世田谷区の対処については、私も平成16年3月の定例会で取り上げているので、ぜひご参考に。
夜は委員会メンバー、随行の関係者と鴨川の川床へ。
川の上は実際に涼しくて雰囲気満点。
自費負担はあったけれど良い経験ができました。