区役所の一角にある「レストランけやき」で、カナダからの来日中のウィニペグ・シンガーズ、カナダ政府臨時代理大使を迎えた歓迎夕食会に参加した。
私も明日から姉妹都市提携35周年記念の区議会派遣議員団の一員として出国を予定している。
区長や議長、そして区民団(といっても今回は二人の女子高生さんのみ)も別日程で現地で開かれる親善行事に合流の予定である。
残念ながら訪問使節団の出発日と重なって、あす区民会館で開かれるウィニペグシンガーズのコンサートにはお邪魔できないが、今晩は交流の貴重な機会を得て、楽しい時間をすごすことができた。
会場には子ども部長の発案で、急きょ区役所職員からなるコーラスグループが登場。
歓迎ムードを盛り上げた。
世田谷はウルトラマンを生み出した円谷プロの発祥地という関係で、最近ウルトラマン商店街が生まれたばかりだが…職員コーラスグループは、やおらウルトラマンのテーマソングを歌い始める…。
コテコテな演出だなぁと苦笑しかけたが、びっくりの演出がつづく。
レストランに面した庭に突然ライトアップされたウルトラマンが出現して一同どよめく。
職員の歌唱力も想像を超えており調和している。
聞くところによると今回のイベントに合わせて職員の方々は6回の歌唱練習をしたのだと聞く。
なかなか心憎い演出。
心のこもった歓待に私のほうが感動してしまった。
つづいてウィニペグシンガーズの歌声。さすがの迫力!!
立食パーティの会場では何人かの方と楽しく会話できた。
そして素敵な出会いも。
「議員さんなの?選挙で選ばれるの?」
「4年の任期で残り2年です」
「女性議員は何人いるの?」
「今は13人です。私も含んでますけど…実はトランスジェンダーなんですよね〜(^-^;)」
「冗談でしょ?」
本当だと知るや女性は仰け反り、さっき楽しくお話したばかりの男性を引っ張り戻した。
「彼には話してないの? 彼もゲイ・アクティビストなのよ!」
カナダでは今月20日、男性同士、女性同士でも結婚を可能とする法が連邦議会を通過、成立。
オランダ、ベルギー、スペインに続いて同性婚を認める4番目の国となった。
「法律の通過おめでとうございます!ウィニペグは前市長もゲイなんですよね」
とっても話は盛り上がる。
同性愛者であることをオープンにしている彼。
コーラスグループの仲間たちもごくごく自然に受け入れているという。いいぞぉ、この感じ。
日本の昨今の動きをお話しすると「これだけの先進国なのにそんなに遅れているなんて信じられない」と。
なんだか訪問前からまざまざと、性的マイノリティをめぐる両国の温度差を突きつけられた感じである。アドレスを交換。
これを機に交流がつづくといいな。素敵な出会いに感謝です。
◆ ◆ ◆
月曜日の文教委員会では、いつくかの報告事項の聴取があったのだが、アスベストへの対応と指定管理者制度導入の手順について質疑を重ねた。
気になる点が依然残っているのでご報告。
まず、指定管理者制度の概略については、こちらをご参考に。
当区においても同様の指定管理者制度導入の手順が進められている。
いくつかの関連条例が先ごろ改正され、今後続々、区の施設に指定管理者が選定され置き換わっていきそうな流れにある。
指定管理者制度導入によってサービスの向上、コストの削減が大きく前進するのであればそれはそれで望む部分はあって、制度導入にメリットのある場合があることは私も否定しない。
しかし事はそれだけで終わらない。
大規模施設であっては年間億単位の金が民間業者へと流れていく話である。
そこには利権と癒着の構図を生む可能性もむろんあるのである。
受託者の選定にあたっては、何よりその公平性・公正性が保障される必要がある。
透明性の確保も欠かせない筈だが、先の今回文教委員会に報告のあった受託業者の選定においては、区が声をかける学識経験者が4人、加えて区の職員3人で選定委員会を作り、そこが選定の任にあたるという。
仮に、仮にだが何らかの圧力があって恣意的な業者選定の片棒を区が担ぐ場合、こんなに都合の良い組織はない。
聞こえの良い外部委員(といっても役所側からご指名)を入れ、一見まともな審議を踏むカラクリを作れれば、公平性を問われる役所にとっては格好のお墨付きが得られるはずだ。
文教委員会では担当者の説明後、私が即座にこの点のツッコミを入れたが、担当課長からは激しい勢いで反論があった。
正当性を確保するためにこの陣容が必要というご主旨、外部委員にも言いなりになるような方は居ないとの答弁だったが、役所として応えるべき模範解答を述べただけで、その根拠を示さない反論に説得力はないままだ。
先だって文教委員会の視察で訪ねた北九州市では、この4月から図書館に指定管理者制度を導入しているが、その業者を決めた選定委員会の構成は一人残らず外部委員で構成されていた。
課長の答弁は北九州市の設置した委員会に正当性がないとでもいうのであろうか…。
区の職員を3人も入れなければ守れないものとはいったい何なのか?
口では公平・公正を語って選定委員会を作ると説きながら、文教委員会に報告する段にはすでに学識経験者枠の人選も終えている。
6月の定例会では、体育施設に指定管理者制度の導入を可能とする条例改正が評決に付される以前に、世田谷区スポーツ振興財団が指定管理者となった後の「孫受け」を募集するかのような文書を民間業者に発信していることが発覚した。
区民連から厳しい追及を受けたばかりだというのに、担当部局の姿勢には、疑惑を払拭し透明性を証明ようという前向きな努力の姿勢など全くないようにしか見えない。
これほどのお手盛りに不信感を持つのはごくごく自然な成り行きではないか。にもかかわらず納得できる説明はいただけない。
今後のゆくえを慎重に見つめる必要がありそうだ。