議会活動報告と成果

上川あやの議会活動報告です

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区手話通訳者派遣制度の利用者抑制を問う

2009年 10月 07日 - 00:00 by aya kamikawa

◆上川あや

本日は、本会議に引き続きまして、世田谷区の聴覚障害者に対する情報保障を取り上げたいと思います。
現在、区の聴覚障害者に対する情報保障がどのレベルにあるのかということを論じるために、きょうはパネルをご用意しました。
他区との差異が瞭然ですので、ぜひごらんいただきたいと思います。

平成20年度の各区の手話通訳派遣実績

平成20年度の各区の手話通訳派遣実績


これは平成二十年度の各区の手話通訳者派遣事業の実績を積み上げた棒グラフです。
出典は東京都福祉保健局取りまとめの平成二十年度障害者福祉施策の概要というものです。
一番左側が世田谷区、次いで江東区、練馬区、北区、大田区、板橋区と並んでいます。世田谷区の状況は、一番左にあるようにこの中では一番少ないんですね。昨年度で七百件となっています。一方、江東区は千四百二件、練馬区は千四百八十四件、北区が千八百八十三件、大田区が千九百八件、板橋区は二千三百五十九件ということで、いずれも世田谷区の二倍以上の実績。板橋区に至っては三倍以上の実績を持っているということになっています。

では、障害者の数が少ないのかというと、そんなことはないんです。
この右下にそれぞれ聴覚・平衡機能障害者の数を今年度当初の数でそろえて表示をしています。ここで見ていただくとわかるように、世田谷区の障害者の数千七百四十四人、板橋区が千七百九十一人、大田区が千六百四十人、練馬区が千五百六十一人、江東区が千二百三十六人、北区は千百二十三人です。世田谷区の千七百四十四人に比べると大分少なくなりますよね。ところが、派遣実績はすべて世田谷区の二倍以上、ところによっては三倍ということなんです。世田谷区は、聴覚障害者の数が都内でもトップクラスであるにもかかわらず、極端に少ないということをぜひ考えていく必要があると思うんです。

世田谷区の派遣実績の中身を見ますと、この黄色の部分、「生命と健康」というものがおよそ半数、あとは「その他」に集約されていまして、そのほかの人間関係、あるいは住居や文化に対する派遣、福祉や職業に対する派遣、権利の保持というものに対する派遣はほとんど存在しないんです。
でも、どうでしょうか。ほかの区を見ると、区の派遣制度を使って、人間関係や文化、そして職業、権利の保持、それぞれたくさん使用しているんですね。当区の「権利保持」への派遣は十三回、これに対して板橋区は四十四回。当区の「福祉・職業」に対する派遣は、昨年度四十六回、板橋区は百七十三回。当区の「住居・文化」に対する派遣というのは二十四回、板橋区は対して四百七十一回です。
これを見ますと、いかに世田谷の手話通訳者派遣事業の実績数が少ないのかということが一目瞭然ですし、また、最低限の保障である「生命と健康」ばかりに派遣が偏って、ほかの文化的なこと、社会的な広がりを持っていないのかということがよくわかると思います。

区内の聴覚障害者の方々からは、区の制度は上限が小さ過ぎて、いざというときの備えを考えると使いたくても使えないという声が繰り返し上がっています。派遣実績がなぜこれほど少ないのか、派遣内容になぜこんなに偏りが出るのか、また、ここからニーズを潜在化させていないのだろうかということをぜひ検証して分析していただきたいということを考えています。いかがでしょうか。

◎ 山本 障害施策推進課長

聴覚障害者にとりましては、手話通訳はコミュニケーションのための大切な手段であると認識しておりますので、今後他区での利用実績や実態、あるいは文化活動などの分析を行いまして、利用者の潜在ニーズの把握に努めますとともに、改めて聴覚障害者の方へ制度周知を行いまして、利用促進を図ってまいります。

◆上川あや

ぜひしっかりとお願いしたいと思います。