議会活動報告と成果

上川あやの議会活動報告です

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横田空域の返還で世田谷上空が空路に。騒音問題に対処せよ 他一点

2009年 10月 06日 - 00:00 by aya kamikawa

1.横田空域の返還で世田谷上空が空路に。騒音問題に対処せよ
2.来年10月の羽田空港大容量化、24時間化に備えよ

1.横田空域の返還で世田谷上空が空路に。騒音問題に対処せよ

◆上川あや

本日は、羽田を飛び立つ飛行機の騒音公害について伺いたいと思います。

最近、以前は余り見かけなかったジェット機を世田谷上空で見る機会が多くなりました。ただ偶然目にするというだけではなくて、その騒音で気がつくんですね。
この背景について、昨年十二月のNHKニュースは次のように報じました。
在日アメリカ軍が航空管制を行っている、いわゆる横田空域の一部返還に伴って羽田発の航空機の飛行ルートが変更された結果、東京大田区や世田谷区の住民から騒音の苦情が相次いでいることがわかりました。在日アメリカ軍横田基地が航空管制を行っている一都八県の上空の横田空域は、ことし九月、南側の一部が日本側に返還され、羽田の出発便のおくれの解消や飛行機の燃料の節約などにつながっています。
しかし、これに伴って、東京二十三区側の上空に西日本や韓国方面に向かう新たな飛行ルートができたため、ここを一日におよそ百便が飛行し、大田区や世田谷区の住民から国土交通省や区役所に騒音の苦情が相次いで寄せられているということです。
このうち大田区には、これまで九十八件の苦情が寄せられ、区では今月、国土交通省に対して飛行ルートの見直しなどを求める要望書を提出しました云々となっています。
そこでまず伺いますが、区に苦情はどれくらい来ているでしょうか。また、区の対応についてもお伺いいたします。

◎ 畑中 環境保全課長

まず、今委員のほうでご指摘のございました昨年九月からの飛行ルートの変更後でございますけれども、航空機の騒音について、これまで区に寄せられた区民の方々の苦情等は、一番最近でございますけれども、二十一年の九月二十九日現在で延べ四十三件でございます。お住まいの地域といたしましては、主に多摩川沿いにございます玉川地域及び砧地域の方からのものが多くなっております。
現在、区では国土交通省の東京空港管理事務所が飛行航路図を公開してございますけれども、これを航空機騒音の測定ができる範囲内であります一万フィート、三千メートルでございますが、これを超えているかどうかということを随時確認しているところです。
また、区民の方の声が寄せられた場合でございますけれども、こちらの東京空港管理事務所に対しまして、区内の上空を通過する際の高度をさらに上げるように、改善に向けた配慮を要望しているところでございます。
こうしたことから、最近の状況としては飛行高度は上昇する傾向にございまして、苦情等も若干減ってきております。

◆上川あや

ご答弁ありがとうございます。細々とした対処についてはお礼を申し上げたいと思います。
とはいえ、この問題、勉強すればするほど、問題は軽視できないなと思いますし、また、今後楽観視もできないのかなというふうに私は思っています。ということで、きょうは問題をわかりやすくまとめるためにパネルをご用意いたしました。


飛行ルート


これは世田谷区周辺の白地図です。グレーに見えるのが世田谷区でありまして、今問題となっている空路がどこかといいますと、この多摩川に沿ったピンク色のルートというのが今変更された航空ルートということになっています。
東京空港事務所によりますと、このルートを朝六時台から夜八時台まで連日、約百便の飛行機が飛んでいます。頻度にするとおよそ八分十五秒に一本というハイペース。とはいえ、すべての便が多摩川上空を飛ぶわけではありません。このルートには左右十キロの幅が用意されているそうでして、両側合わせて二十キロですので、世田谷区全体が既に飛行コースに入っているということになるんですね。
気になる騒音のレベルなんですが、空港事務所が昨年十月、苦情が相次いだので計測をしたところ、奥沢で計測したケースで五十五から五十デシベルということでした。この値は確かに飛行機に対する騒音環境の基準は下回っています。
ただ、住宅地の環境基準そのものは、昼間で五十五デシベル、夜間で四十五デシベルということですから、これを上回っておりますし、また、低層住宅地に対する工場等への環境基準、これも四十から四十五デシベルですから、今奥沢を飛んでいる飛行機はこの計測で考えると上回ってしまうんですね。これが毎日、奥沢や尾山台、等々力といった高級住宅地を飛んでいるというのは、地元の方にとってはかなりストレスなのかもしれないなということを思いました。
ちなみに、お隣の大田区では、七十デシベルを下回るレベルでも住民に負担が多いということで、航空局長に対して区長名で既に改善要望を出しているということです。
区としても騒音の把握を行って、必要とあれば、しっかり善処をお願いしたいと申し入れていただきたいと考えますが、ご答弁をお願いいたします。

◎畑中 環境保全課長

騒音測定のお尋ねでございます。
区といたしましては、昨年でございますけれども、この高度変更の後に、十月になりますが、玉川総合支所の屋上におきまして航空機騒音の簡易的な測定を実施したところでございます。また、本年の六月には、今お示しいただいたピンク色のルートの下になりますが、東京都が玉堤の多摩川河川敷において測定を実施しております。測定結果でございますけれども、騒音のレベルにつきましては、いずれも環境基準値を下回る範囲でございました。ただ、今後とも区民の皆様から寄せられる声とか航空機の高度等の状況を注視の上、随時必要な対応はしてまいりたいと考えております。

◆上川あや

七十デシベルは下回ったとしても騒音は騒音ですので、しっかりとした対応をお願いいたします。


2.来年10月の羽田空港大容量化、24時間化に備えよ

◆上川あや

問題はこのルートだけではないんですね。来年十月には羽田空港が再拡張されます。
多摩川の河口沖に第四の滑走路がオープンしまして、年間発着回数が現在の三十・三万回から四十・七万回に大幅アップする予定だそうです。従来は便のなかった深夜、早朝も国際線が飛ぶということで、二十四時間化が一気に進むんですね。
そこで新たに想定されているルートをお示ししようと思います。そのルートがここに示している南北にわたる水色のルートです。十八年の環境アセスでは、このルートを、世田谷区上空ですが、北風のときに飛行機が二十四時間飛ぶ設定となっています。東京空港事務所に確認をしたところ、再拡張後、ピンクの多摩川に沿ったその空路はそのまま維持する方向性。そしてこの水色のルート、これは今のところ未定ということで、二十四時間飛ぶ可能性が依然残されているんだということでした。
区は悠長に構えているようなんですけれども、果たして問題はないのだろうかということを思うんですね。千葉市では先月五日、国土交通省に文句を言って、夜間の飛行コースを取り下げさせているんです。浦安市も千八百万円の予算をかけて市民アンケートを行って、国に対する交渉材料をふやしています。区としてはどう対応するんでしょうか。

◎畑中 環境保全課長

区といたしましても、状況の変化等を見据えながら、区民のための安心で安全な環境を守る立場から、お話しの他区の例も参考に対応、判断してまいりたいと考えております。

◆上川あや

後手に回ることが多いので、後手に回らないことをしっかり私は要望しておきたいと思いますけれども、よろしくお願いいたします。