議会活動報告と成果

上川あやの議会活動報告です

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映像製作でも、ユニバーサルデザインを目指せ

2009年 10月 02日 - 00:00 by aya kamikawa

◆上川あや

本日は、世田谷区の映像制作に関して伺ってまいります。

せんだってのことですが、区のサイトのトップページにリンクの張られていました区の広報番組、「魅せます!せたがや」の最新映像を拝見いたしました。
区では、平成十七年度から区内全域でケーブルテレビの視聴が可能になりました。これを受けて、区では平成十九年度よりケーブルテレビを介した行政広報番組の制作、放映について検討を進め、昨年度は試験番組を二本制作し放映。その試験番組の視聴アンケートを区民まつりやホームページ等でとったところ、区民の皆さんから好反応が得られたということで、番組放送を本格実施することになったということです。今回ホームページにアップされた映像は、その本格放送の第一弾ということで理解しています。
その放送を見ての私自身の感想なんですけれども、確かにイッツコムとジェイコムの視聴可能世帯数は二十三万二千世帯ということで、区内の半数以上の世帯に向けて区が効果的な広報の手段を手に入れるということについては、積極的な評価をしたいということを思いました。
ただ、公が税金を投下して行う情報提供にしては、ちょっとユニバーサルデザインの視点がないのかなということを思ったんです。せめて、耳のご不自由な方が番組を見ても最低限の理解ができるように字幕をつけていただくとか、手話通訳の映像を片隅に入れていただくといった配慮をお考えになっていなかったのかなということを思いました。我が身に置きかえて考えると、ちょっとこれは切ないなと思って拝見したんですね。いかがでしょうか。

◎ 久末 広報広聴課長

行政情報を年齢や性別の違い、障害の有無にかかわらず、等しく享受できる環境の整備は大変重要であると認識しております。動画広報「魅せます!せたがや」は、区の取り組みや地域の魅力を親しみやすい映像でお伝えすることで、区政への理解を一層深めていただけるよう、本年七月より区内二社のケーブルテレビ局のコミュニティー番組で放送を行っているところです。
委員ご指摘の耳の不自由な方に関する配慮につきましては、より深く理解いただきたい行政情報の告知のところにおきましては、テロップやナレーションを多用し対応しておりますが、番組本体につきましては、障害者に対するきめ細かな情報提供がなされていないのが現状です。この点につきましては、できるだけ早いうちに実施に向けて検討をしたいと考えております。

◆上川あや

ありがとうございます。

私自身の考えなんですけれども、区が映像制作において基本として情報バリアフリーの姿勢を徹底していただく、あるいは区が掲げているユニバーサルデザイン、この姿勢をやはり心がけていただくということが視点として必要だろうと思います。

既に平成九年から当時の郵政省では、十九年度までに新たに放送する字幕付与可能な放送番組枠のすべてに字幕を付すことを目標とする行政指針というものを策定しています。これに従いまして、平成十八年度にNHK総合は字幕放送一〇〇%実現、民法の主要五局でも七七・八%が字幕放送になっているそうです。
この行政指針は総務省の手で昨年度新たに改定されまして、新たに放送する番組だけではなく、過去の放送の再放送分も含めて字幕を一〇〇%付すべきということが明記をされました。
加えて、目の不自由な方にもわかりやすい番組づくりの指針として、解説放送、副音声ですね、この必要性と、新たな達成目標というのも総務省はもううたっているんです。区の今後の放送継続においては、こうした指針に沿って字幕を積極的に付与する、あるいは手話放送の形態とする、加えて、できれば目の不自由な方でもわかっていただけるような要素を付加するというユニバーサルデザイン化を考えていただきたいと考えるんですけれども、この点いかがでしょうか。

◎ 久末 広報広聴課長

必要な情報を必要なときに取得する機会を障害があるために逃すことのないよう、個々の障害特性に応じた多様な情報提供手法の整備は、障害のある方の社会参加にとって大変重要であると認識しております。映像放送におきましても、委員ご提案のように聴覚や視力に障害がある方々に対して、字幕や手話あるいは副音声を使った解説放送の実施など、さまざまなサービス形態が放送局単位で実施されております。
今後、区の広報動画における情報提供におきましても、ユニバーサルデザインの視点に十分配慮し、障害の状況にあわせたきめ細かな放送手法について、できる改善に取り組んでまいりたいと存じます。

◆上川あや

ご答弁ありがとうございました。
ケーブルテレビは区内二社あるんですけれども、音声多重放送も対応していますし、文字放送チューナーにも対応していますので、積極的にお願いいたします。

最後に、映像資料におけるユニバーサルデザインというものを全庁的なガイドラインにしていただきたいということを提案いたします。
既に区は一昨年度、世田谷区視覚情報のユニバーサルデザインガイドラインというものを策定しています。まちづくりのハード面だけではなくて、ソフト的なバリアフリーを図るということを他区に先駆けてうたっているんですね。

しかし、その内容を見てみますと、残念なことに印刷物におけるユニバーサルデザイン、ホームページにおけるユニバーサルデザイン、そしてサインにおけるユニバーサルデザイン、最後の四つ目がカラーバリアフリーということなんですけれども、この四点に限られているんです。残念なことに、きょう取り上げている映像資料については何一つ対処がないということなんです。
この春策定された世田谷区のユニバーサルデザイン推進計画を見ましても、ユニバーサルデザインによる情報とサービスの提供というのが一章設けられておりました。ただ、それを見ても、映像資料そのものについては全く加味されていないというのが非常に残念に思いました。

一方では、民間になりますが富士通あるいは金融機関の三井住友銀行を初めとして、映像資料、動画制作上のユニバーサルデザインを基本姿勢として定める企業、団体がふえてきました。今ではJIS規格そのものにも高齢者、障害者に配慮した動画の設計指針というものが既に盛り込まれています。
テレビ放送における郵政省の字幕付与基準からもう既に十二年です。区も一歩進んでこうしたことを視点として盛り込んでいただく必要があると考えますが、いかがでしょう。

◎ 久末 広報広聴課長

多くの情報を障害者や高齢者の方が何の不自由なく享受できるためには、最初からさまざまな区民にとって使いやすいよう配慮し作成する必要があると考えます。
区では、平成十八年に世田谷区視覚情報のユニバーサルデザインガイドラインをまとめ、ユニバーサルデザインについて、特に注意すべき点を要約して活用しやすくするための具体的な配慮事項等を基本事項として定めたところでございます。
今後は、委員ご提案の内容も含めまして、障害のある方が取得する情報を利用しやすい環境としていくために、映像情報を含め、視覚情報のユニバーサルデザインガイドラインをさらに充実させ、ユニバーサルデザインを進めてまいりたいと考えております。

◆上川あや

民間が先んじているところはあるんですけれども、自治体単位でこういった動画制作のバリアフリー基準をつくるのは、恐らく日本でも初になるのではなかと思いますので、ぜひ自信の持てる政策として積極的に取り組んでいただきたいと思います。