2008年 03月 28日 - 00:00 by aya kamikawa
2008年 03月 27日 - 00:00 by aya kamikawa
平成20年度、世田谷区一般会計予算ほか、5件に賛成する立場から意見を申し上げます。
先の予算審議で私からは全領域、7日間にわたり、さまざまに意見、要望を申し上げてましたが、連日、多くの職員の方々と議論を繰り返してあらためて感じたことは、ご自身の職務に日々、誠実に取り組み、ご努力くださっている職員が非常に多いということでありました。
しかし一方で、区民に対する奉仕者としての基本姿勢が、どこかに忘れ去られているのではないか?と感じる不誠実な対応が散見されるのが区役所の現状です。
そこで本日の意見開陳では、先の予算質疑で取り上げたいくつかの事例を振り返りながら基本に立ち返って、区政に対し3つの指摘と要望を申し上げたいと思います。
一つ目は、非常にシンプルで根源的な要望です。
区民に対し、嘘やごまかしをしないで欲しい、ということです。
小さな子どもであっても、ひとこと説明すれば分かるはずの道理が、時に今の区政では忘れられているのではないか?と私は感じています。
先の保健福祉領域の質疑で私は、無年金の外国籍障害者、高齢者に対する区の対処の問題を取り上げました。
昨年の第3回定例会で、区議会は「定住外国人高齢者・障害者に対する「福祉特別手当」に関する陳情」を趣旨採択しました。
困窮する無年金者が区内に身近に存在する以上、ただ手をこまねいて国政における解決を待っているだけではダメだ、というのが議会の多数意見であったのです。
しかし区の打ち出した判断は、来年度、一律10万円の「特別給付金」を一回限り支給して終わり、というものでした。
全国・約半数の区市町村が福祉手当などを創設し、継続的支援に乗り出しているなかで、世田谷区の一時金による切り捨ては全国初となる悪しき事例です。
私は、強い憤りをもってこの問題を、福祉保健領域で質疑いたしましたが、私が何より許し難く思ったのは、区政の冷たい政策判断ではありません。
むしろ、困窮する区民を切り捨てる言い訳として、役所が安々と区民の議会に対する「陳情表題」を偽り、議員をまるめこもうとした不誠実極まりない「偽装」に対してです。
本来、われわれ議会が趣旨採択した陳情は「定住外国人高齢者・障害者に対する「福祉特別手当」に関する陳情」という表題でありました。
しかし区役所がその後、区議会に配布してまわった説明資料にあった表題は、「国民年金法が改正されるまでの暫定措置として特別給付金の支給を求める陳情」という、ありもしない捏造であります。
言うまでもなく「特別給付金」という一時金で切り捨てることを正当化するために、陳情表題を捏造するなどあってはならないことです。
憲法16条は、未成年や外国人、法人を含め、全ての人に平穏に請願する権利を保障しています。
区の行った捏造は、この市民の基本的権利を踏みにじる蛮行であって、区民に選ばれた議会人としては、到底、許してはならないものだと私は考えました。
区役所は、民主主義の基本ルールそのものをバカにしているのではありませんか?
恥を知るべきです。
今回の陳情タイトルの「表示偽装」がもっぱら担当課の判断よるものか、それ以上の組織ぐるみの捏造であるのかは分かりませんが、こうした嘘が都合よく、まかりとおる土壌が役所にあるのだとしたらとんでもないことです。
関係各位の猛省を、ここであらためて強く求めます。
第2に、たらい回しをしない、区の主体的な取り組みを切に求めます。
先に取りあげた、無年金外国籍の方々への対処で区は、この問題は「国の責任によってなされるべきという見解を堅持する」と強弁なさいました。
私はこの言葉を聴いて正直、非常に不安になりました。これは外国籍の区民を排除すれば事足りる原則であるのか、それとも国の政策転換によって犠牲を強いられる人々全体に及ぶ原理原則であるのかが判然としないからです。
「地方分権」を旗印に制度変更が続けられているなかで、今こそ区の自主的、自律的な取組みが求められています。
「国の責任によってなされるべき」などという、たらい回しは区長が「すぐやる課」を造り、嫌ってきたハズの、役所のセクショナリズムそのものではないかと私は感じます。
国の政策や都の政策に足りない点、問題点があるのであれば、区民の困難を看過せず柔軟に手を差し延べる姿勢こそが今後の区政に、是非、求められているということを強く申し上げたいと思います。
第3に、区民の目線、相手の立場に立って物事を考える姿勢の再点検を区に求めます。
先の都市整備領域の質疑で私からは、トイレのオストメイト対応を切り口に、区の「バリアフリー推進方針」が、その基礎調査も、計画策定も、その後の執行管理も、極めてズサンである実態を指摘いたしました。
そもそも、区職員の中にオストメイトの障害特性への理解が十分でない現状で、604の区立施設に調査票を送って、実態把握としたことに大きな誤りがありました。
このため、私が区立施設のオストメイト対応の実態を所管に問うたび、回答は二転、三転し、結局、新たに調査をかけなければ実態把握すらままならない実態に呆れかえりました。
また、区がこれまで「バリアフリー」の名のもとで進めてきたトイレ整備についても、当事者の不在は明らかであります。
先の質疑で私は、区がオストメイト対応を図ってきたという施設内容を個別にチェック致しましたが、その実体は当事者にとって使いにくい設備の導入ばかりであって、当事者のニーズに合った内容とは相容れないものです。
区のオストメイト対応は、その実態を知れば知るほど当事者の実態を知ろうともしない担当者の姿勢が垣間見えて失望するばかりでありました。
区には約700名に上る、オストメイトの方々がいらっしゃいます。
なのに何故、所管は当事者との接点を一度も持とうとしなかったのか不思議でなりません。
当事者不在で行われる施策展開は、全く形だけのものであって、有難くもない無駄な投資に過ぎないという教訓をこの事例から学んでいただきたく思います。
以上、申し上げてきたような役所の嘘、偽り、人任せの無責任な対処、当事者不在の政策決定こそが、日々、誠実に職務をこなしている多くの職員の品位をも傷つけ、役所の評価を繰り返しおとしめていることに是非、想いを致していただきたいと思います。
以上、申し上げまして私の意見と致します。
2008年 03月 24日 - 00:00 by aya kamikawa
本日の質疑では、これまでの区政で、省みられることのなかった環境課題について取りあげたいと思います。
一昨年の暮れ、国連食料農業機関、「FAO」がある衝撃的なレポートを発表いたしました。
レポートのタイトルは、「Livestock’s long shadow」。
Livestockとは、牛、豚、羊などの家畜類、Long shadowは「長い影」を意味します。
直訳すれば「家畜類の長い影」となりますが、このレポートがどういった意味で衝撃的なのかといいますと、今や世界的規模で広がる環境破壊の数々――気候変動や森林破壊、砂漠化、生物多様性の損失、酸性雨、サンゴ礁の破壊、果ては土壌劣化や飲料水の汚染に至るまで、その最大原因の一つは家畜類、特に牛にあると指摘したんですね。
化石に燃料の消費抑制に、ばかり目を奪われてきた我々には実に意外なインパクトです。
報告書によれば、畜産から出される温室効果ガスは、既に人間活動が出す全温室効果ガスの18%を占めるそうです。
畜産の出すCO2は全ての人間活動から出るCO2の9%を占め、温暖化効果がCO2の296倍ある「亜酸化窒素」はその65%を、温暖化効果が23倍あるメタンはその37%を、この部門が占めるそうです。
これらを合算した温室効果ガスの総量は、車、飛行機など、あらゆる輸送手段から出される総量を既に超えています。
同じく、酸性雨に大きく関与するアンモニアの64%がこの部門から出され、家畜に使用される面積は、飼料生産を含めれば既に全地表面積の3割を占め、飢える人々が膨大な数に上る一方で、全耕作地の33%が家畜の餌に振り向けられています。
それでも増え続ける畜産需要を賄うために森林は切り開かれ、既にアマゾンの森林の7割が放牧地になりました。
過剰放牧によって草地と放牧地の5分の1は砂漠化し、いくつかの国では飼料栽培に使われる過剰な取水が、水不足の最大要因となっています。
15億頭の牛、10億頭の豚、160億羽の鳥から出される大量の排泄物、大量使用される抗生物質とホルモン剤、飼料生産に投下される肥料と農薬が、世界の水資源を汚染する最大要因だそうです。
FAOでは、劇的な変化がない限り今後の肉需要はますます増大し、畜産に伴なう環境被害は、2050年には、今の倍以上に広がると警告しています。
報告の概要から分かる通り、世界一の環境破壊者は、意外なことに人間の飼育する牛だったんですね。
私はこの国連機関の報告を非常に深刻に受け止めましたが、「環境総合対策室」では、私が先週、この問題を提起するまでレポートの存在をご存じなかったそうです。
そこで伺ますが、所管はこの国連機関の報告を、今、どのように受け止めてらっしゃるんでしょうか?
我々一人ひとりが、この現実を真剣に受け止め、エネルギー消費の抑制だけでなく、自らの食習慣に自覚的になる必要があるのではないでしょうか。
現在、日本は世界最大の食糧輸入国であり、世界最大の食肉輸入国だそうです。
その意味では、肉を輸入することで、日本は「環境破壊要因」を海外に輸出しているとも言えるわけです。
東京で最大の人口を抱える世田谷区も、他人事で済ませられる場合ではないではないと私は思います。
省エネルギービジョンや、エコライフ大作戦も大切ですが、区として取り組める方策はないものでしょうか?
区の考えを伺います。
単に情報収集するだけでは何の薬にもなりません。
知りえた情報を何らかのアクションにつなげたり、情報として区民に還元する必要があると思いますよ。
この点について、もう一言、お願いします。
この問題は、食育の問題でもあると思います。
食育基本法は、食について「適切な判断力を養う」ことを一つの眼目にしています。
また、同法第6条は、「環境と調和した生産等への配慮」を謳っています。
本日取り上げた畜産の環境負荷についても、当然伝えられるべき情報であるはずです。
食肉をやめようと言うのではありません。
肉はどのように食卓に上るのかをグローバルな視点で学ぶことは、子どもたちの未来にとっても非常に大切なことだと思うんです。
この点について、教育委員会の考えはいかがですか?
アイドリングストップなどのアクションを区が重ねる一方で、より大規模に進行している環境問題に触れようとしない区政では、やはりいけないのではないか?と私は考えます。
まずは問題を共有するところからスタートして、今後区としても何らかの具体策につなげていただければと期待しています。
以上で、私からの質疑を終わります。
2008年 03月 21日 - 00:00 by aya kamikawa
はじめに学校給食の「食品安全」について取りあげます。
昨年10月12日の決算審議で私からは、大型回遊魚など、含まれる有機水銀のレベルが国際的な安全基準からは見て高い食品があるにもかかわらず、学校給食で意に介さず使われている問題を取り上げました。
教育委員会のご答弁は、「魚種によってメチル水銀を含む量に差がある」としたうえで、保健所等と連携しながら広く情報収集を図り、栄養職員等に対して水銀の危険性も含めた情報提供をしていきたい、といった前向きな内容でありました。
子どもの食の安全は大人の責任でありますので、今日はまず、ぜひその後の進展について確認したいと考えています。
前回の質疑から半年近くが経過しましたが、区立小中学校のその後の状況はいかがでしょうか。
ご報告をお願いいたします。
ご答弁を伺った限りでは一通りのご説明はしていただいたように聞こえるんですが、先だって所管に確認させていただいたところ、その内容はまだまだ、心もとないなぁと私は感じました。
そもそも有機水銀の神経毒性が「どの年代の人にどれだけ危険であるのか」といった肝心な情報が伝えられていませんし「食物連鎖の上位にある魚に、より多くの水銀が蓄積する」といった基本のメカニズムも伝えられていません。
くわえて「危険が指摘されている具体的な魚種」も「海外でどれだけ厳しい安全基準で管理されているか」も伝えてられていないんですね。
これでは何をどう判断すべきであるのか、そもそも危険性を回避する要請から説明がなされているのかすら分かりません。
議会で指摘されたので注意をしていきましょう…というだけでは、もしものときの言い訳できるレベルにはなっても、実効性があるとは思えません。
私は何も魚全体を否定するつもりなどは全くありません。
魚は非常に良質な蛋白源ですし、むしろ多くの魚は積極的に推奨してもいいくらいでしょう。
しかし魚介類にメチル水銀が含まれることは事実です。
そして一部の魚で神経毒であるメチル水銀が高い濃度で検出されることも事実です。国際的に見て非常に緩い規制の日本ですら、厚生労働省が妊婦に対してメチル水銀のリスクを注意喚起しています。
保護者が注意喚起の対象層として身近にいる学校現場に正確な情報がないようでは困ると思うんです。
有機水銀の問題は、食育のひとつとしても関係者に、しっかりと把握してもらうべき情報ではないんですか?いかがですか?
予防原則に立って対処するのであれば、栄養士それぞれの判断に任せるのではなく、区として一定の方針を持つくらいの検討はなされて然るべきではあると思いますが、この点はいかがですか?
2008年 03月 21日 - 00:00 by aya kamikawa
続いて、話題は変わりまして図書館です。
現在、区立図書館で、自分のパソコンを持ち込める席は、中央図書館には12席、その他の地域図書館に計27席の合計39席があるそうです。
しかし現状で、その利便性はまだまだ低いんじゃないかと私は思っています。
図書館の資料を用いて調査や研究をし、文章などを書こうと思えば今やパソコンは多くの人にとって必須アイテムです。
加えてインターネット環境にあることが質の高い情報環境に不可欠だと思うからです。
平成14年に都が行った「公共施設における無線LANインターネット接続サービス実験」の結果でも、図書館における無線LAN設置が最も高く評価されています。
そして今では都立の3図書館に加えて、千代田、荒川、江戸川、品川、台東、中野の区立図書館でも無線LANは設置が設置され、多くの利用者に喜ばれています。
世田谷でも積極的に無線LANを整備していただきたいと考えていますがいかがでしょうか。
またパソコンの持込を認めているのですから、ぜひ電源の提供も併せて検討いただきたいと考えています。
都立図書館が都内公立図書館を対象に昨年6月までに調査したところ、持参パソコン用に電源を提供している区立図書館は23区中、18区だそうです。
無線LAN整備と併せて検討いただけるよう要望いたします。
2008年 03月 18日 - 00:00 by aya kamikawa
オストメイト対応型トイレの整備について取り上げます。
先の本会議でも私はこの問題と取り上げ、積極的な答弁をいただいたところですが、積み残した課題も少なくないというのが率直な感想です。
問題のひとつは区の実態把握と計画的改善のズサンさです。
区は、昨年2月の都市整備常任委員会に「区立施設バリアフリー整備方針」を報告しました。
これは区が18年度、小中学校を除く604の区立施設に「バリアフリー調査票」を送り、把握された現状を元に立案された計画で、今年度を初年度に8年間かけて区立施設をバリアフリー化するというものです。
調査の結果、604の施設に約2000の改善の望まれる箇所があったと報告にはありました。
ですので、当然、オストメイトについても詳細な把握があるのだろうと私は思いました。
そこで先の本会議に先立ち、区にデータ提供をお願いしたところ、区立施設内の対応型トイレは「おそらく21箇所」というだけで要領を得ません。
担当課の言葉を信じ、私は21箇所と本会議で発言しましたが、その後、データ提供を引き続き求めると、先週なかばにその数は20箇所に減り、先週末には17箇所にまで減ってしまいました。
そもそもの実態把握がきわめてズサンなんです。
問題は実態把握だけではありません。
計画初年度である今年度、区は16箇所のトイレをオストメイト対応に改善すると委員会報告しましたが、所管に確認したところ、配布資料に明記されていた16ヶ所という数は、6箇所の記載ミスだといいます。
加えて、初年度の執行状況を確認したところ、所管にはオストメイトのみならず、計画全体の把握がないのだそうです。
・計画立案の基礎であるべき実態調査もいい加減。
・議会に報告した計画案もいい加減。
・その後の執行管理もいいかげんということではないのですか?
どうなっているのかご説明ください。