あや流一期一会日記

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7月24日 久里浜少年院、訪問。

2007年 07月 25日 - 00:00 by aya kamikawa

久里浜少年院
同僚議員に誘われて、三浦半島先端の久里浜少年院を見学。
少年院の内部見学はそう簡単に許される話ではないらしく、今回は見学者に加えていただけて、とてもラッキーなようでした。
少年院の敷地はもともと海で、潜水艦基地をつくるために戦前、埋め立てられていたものだとか。
収容されている少年とすれ違う可能性もあるので、肌の露出はできるだけ少なめに地味に…との案内だった。
「リクルートスーツ」がひとつの理想との言葉を真っ正直に実践して、口紅の色もハッキリしないシンプルメイク、上下グレーのパンツスーツでお出かけ。
さすがに梅雨の晴れ間では、見事に熱くるしい ^^;

院長さんから30分の概況説明。
関東甲信越ブロックにある少年院は全部で16(全国では53)。
関東医療少年院だけは男女とも収容、女子少年院が3、残る12箇所は全て男子を対象とした少年院だ。
少年院はそれぞれが特徴を持っていて、ふさわしい処遇に応じて少年少女の収容先は割り振られるのだとか。
久里浜少年院の場合は、生活訓練に主眼をおいた長期処遇というのが基本らしい。

説明後、いよいよ幾重かの扉を通過して少年院の内部へ。
塀とフェンスに囲まれた施設内は思った以上にこじんまり。整然としていて清潔感があって…言葉を換えればシンプル。

面接を中心として処遇し、面接、作文、内省を繰り返すなかで、一人ひとりに応じて設定された到達目標が観察されるとのこと。
社会復帰のためのロールプレイを取り入れた訓練(例えば、仲間から誘われた際の断り方、仕事場で面白くないことがあったときの対処など…)がとても実際的で、発信者と受信者双方の立場になって往復書簡を書かせる「ロールレタリング」など、内省をうながす手法もさすがによく考えられていて感心。
保護者への働きかけ、資格取得によるセルフエスティームを向上させる工夫、社会との接点ともなる篤志面接委員との話し合いなど、ともかく内部で行われている内容は盛りだくさんでした。
入所期間は平均1年とのこと。
お会いし、説明くださる職員の方々が皆さんとても温和で、施設もこぢんまりと清潔で、少年院の従来のイメージがかなり変わった感じ。

少年犯罪が増えているかのような報道は多いものの、ひところに比べて収容者は少なくなっているという。
戦後の戦争遺児が多かった昭和24年前後が第一のヤマ、オリンピックのあった38年が第二のヤマ、ドラマ「おしん」ブームのあった58年が第三のヤマ、平成12年から14年が第四のヤマ。平成7年に底を打って、今は若干戻しているとか。
久里浜少年院の場合155の定員に対して、現員は78名。
かつては「反社会的」な少年が多かったけれど、昨今は「非社会的」、つまり社会にうまく適応できないタイプが増えている、質的に対処の難しい少年が増えているとの話だった。

ただ収容者の増減は、少年非行・犯罪などの実態を必ずしも直接反映するものでもないという。
たとえば選挙の年は、少年院送致が減るらしい。
これは警察行政の動きが鈍るからだそうだ…。