夕方、渋谷のNHKへ。
NHK教育の「ハートをつなごう」の収録にゲストの一人として参加させていただいた。
今回の番組で焦点を当てたのはLGBTである。LGBTってなあに?という人もいると思うので簡単に説明すると、Lはレズビアン(女性同性愛者)、Gはゲイ(男性同性愛者)、Bはバイセクシュアル(両性愛者)、Tはトランスジェンダー(性を越境する人。身体的な性別、既存の性役割に違和感をもつ人)を指す。
いわゆる性的マイノリティを包括する概念で、性のありようが多数派と異なるために、偏見や差別にさらされやすいという共通点がある。
こうした概念がNHK教育で正面きって取り上げられたのは、あらためてとても画期的なことだと思う。
今回の収録では、特にLGBTユース(若者)の最近の動きに焦点が当てられていたんだけれど、写真は司会の桜井アナウンサーから繰り返し「先輩方」と呼ばれていた30代、40代の面々(私も含む…^^;)
左から「僕の彼氏はどこにいる?」の著者の石川大我くん、次いで私、長年の友人で性同一性障害の当事者でありレズビアンでもある大学講師、野宮亜紀ちゃん、昨年、レズビアンを公言のうえ民主党から参院選に挑戦した前大阪府議のおっつん(尾辻かな子さん)、右端が文化人類学者でゲイ・アクティビストの砂川秀樹さん。
気心の知れた仲間と並んでのゲスト出演だったので、気分的には、ややリラックスモード。
議論は盛り上がり収録を終えたのはスタートから4時間半後、夜10時半のことだった。長丁場の議論がどう編集されるのか楽しみです。
放送予定は以下の通り。ぜひぜひご覧ください。
教育テレビ 10月1日(水)、2日(木) 午後8時~8時29分
再放送 10月8日(水)、9日(木) 午後1時20分~1時49分
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9月18日、本会議で一般質問を行った。
今回、取り上げたテーマは「がん手術で声帯を失った人の声の回復について(気管食道シャント法を中心に)」というもの。
事前通告では、役所の雷対策も取り上げるつもりだったんだけど、質問の準備を煮詰めてみたら、ど~考えても2つの専門的な事柄を、持ち時間10分で説き起こすのはムリ!と判断。がん手術後のリハビリテーションに絞ることにした。
今回の登壇では、やや専門的な内容をわかり易く概説するためにパネルを3枚準備した。
今回の質問では、身体の部位の説明から始まって、手術法を概説、失われる身体機能と考えられるリハビリ手法、必要な機器と装具、それぞれの手法の効果と限界、安定性――にまで話を発展させなくてはならず、パネルをとっかえひっかえする都合上、手元原稿はそうそう読めない…。細大漏らさず問題点を伝える必要を思うと、かなりプレッシャー!! ^^;
ということで、前夜、思いついてパネルにアンチョコを貼り付けた。^^;
これでちょっとは安心と思いきや、弄した策が裏目に・・・。
実際の壇上では緊張も手伝って、目元に近すぎたアンチョコは読めない!(>_<;)、手元原稿に目を戻してもどこから読み始めたらいいのか分からない…というしょうもない状態に陥ってしまい自己嫌悪。ああ~っ、ビシッと決める意気込みだったのに・・・。
凹んでいる私に「でも、いいたいことちゃんと分かったよ」と同僚議員は慰めてくれたけど、私自身は不全感の残る議会質問だった。ぐすん。もっともっと精進せねば。
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詳しくは、
別ページの質問原稿を見ていただきたいのだけれど、日本では従来、喉頭がん、咽頭がん患者の喉頭摘出術後のリハビリテーションといえば「食道発声」が主流だった。
これは食道からゲップを出す要領で声を出すもので、長く厳しい訓練が必要。しかも大変な苦労を経ても、日常、不自由しないレベルに声を取り戻せる人は2、3割という厳しさである。つまり大多数の人は話せない。
これを補完するものに「電気喉頭」があるけれど、その声は小さく使える場面は限られ、しかもロボットのような声が不人気で、人前で使うにはかなりの勇気が必要だといわれている。
以上の、いずれも限界の見える2つの手法が日本の音声回復リハビリテーションのスタンダードなんだけど、世界に目を向けると状況は一変する。
欧米では今回、私が取り上げた「シャント発声」こそがスタンダードなのだ。
この手法なら、簡単な手術の後、すぐ声が出る例が多いという。
手術を受けた患者の9割で声が回復し、声質もより自然。
人によっては「風邪でもひいた?」という程度の違いで、手術前の声に近かったりするそうだ。
日本の現状から見ると、とっても画期的な方法なんだけど、欧米でその活用の歴史は長く実験レベルの方法などでは全くない。
欧米ではすでに喉頭摘出者の9割前後がシャント発声を導入し、手術を受けた約9割で声が戻っているという。
充分に知見が積み重ねられており、その効果も確認された手法なのだ。 なのに日本のシャントの導入例はおよそ300例。
喉頭摘出者全体の1~1.5%に留まっているという。
その普及を阻んでいる最大の要因は装具のコスト。そして装具の補助制度「日常生活用具」の認定は区の権限である。区は柔軟に現状をかえてゆくべきだ。
今回の私の質疑に対し、区は「研究する」といった答弁をした。
果てしなくゼロに近い従来の行政の認知レベルから、にわかに良い答弁を出すことはやっぱり難しかったのだろう。
しかし、都内の喉頭摘出者団体に加入している世田谷区民は、すでに100人を超えている。
確率から考えれば、その大多数が今なお周囲とのコミュニケーションの難しい閉塞的な状況にあるわけで、改善策の検討は喫急の課題である。
区は、区の外郭団体で「電気喉頭」を用いたリハビリテーションを行っていると答弁したけれど、これも全く自慢にはならない。
欧米では10年前、20年前にすでに廃れていったリハビリテーション手法なのだ。
めざすべき進展に向けて、私は引き続き区政の動きを注意深く見守ってゆく。
必要なら何度でも討議を重ね、変化を求めてゆくつもりだ。