あや流一期一会日記

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◎2008年01月

1月31日 予算説明など、議会に丸一日。

2008年 02月 01日 - 00:00 by aya kamikawa

朝10時に自転車で登庁。
平谷副区長臨席のもと、補正予算の説明、来年度予算の概要方針の説明から始まって、昼食を挟んで各部からさまざまな説明を受けた。
全体の聴取を終えたのは午後5時近く。
極めて雑ぱくな説明を聞き簡単な質問を重ねるだけで今年もかなりの時間がかかってしまった。

本日の理事者説明次第は以下の通り。いただいた資料は既にかなりの量である。
2月末の予算委員会に向けて、あらためてこれらを読み込んでいかなければ…。

1.平成20年度一般会計当初予算案及び平成19年度補正予算案等について
2.政策企画課・行政経営担当課関連について
  ・世田谷区実施計画及び世田谷区行政経営改革計画(案)について
  ・世田谷区実施計画及び世田谷区行政経営改革計画の進捗状況(案)について
  ・公共施設の計画的な改築、改修等にむけた取組みについて
3.地域情報政策担当部関連について
  ・電子政府世田谷推進計画(案)について
  ・出張所改革の評価・検証(案)について
  ・出張所の土曜日窓口の開設(拡大)について
4.公共施設利用の改善について
5.世田谷区産業ビジョンの策定について
6.医療制度改革について
7.子ども部関連について
  ・認証保育所の運営費補助及び利用者負担軽減補助について
  ・保育サービス施設整備計画について
  ・産後ケア事業の開始について
8.みどりとみずの基本計画・行動計画(案)について
9.耐震改修促進事業の拡充について
10.教育委員会事務局関連について
  ・教育ビジョン第2期行動計画(案)について
  ・第68回国民体育大会(東京都開催)について
  ・学校改築・改修の取組み状況について

(説明次第は以上)
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今年の第1回定例会は、例年3月1日ごろから始まるところ、2月26日へと前倒しになっている。
議会質疑の準備も巻きを入れて急がなきゃ…。

1月27日 会議最終日。

2008年 01月 28日 - 00:00 by aya kamikawa

いよいよILGAのアジア会議も終盤。
会場にて
会議の合間の午前中、フィリピンの法律家であるEdgar Bernal氏からインタビューを受けた。
フィリピンでは、トランスジェンダーの性別訂正/変更はおろか、名の変更さえ認められていないという。
しかもその判断は最高裁においても同様で、司法的解決の道のりはこれで完全に暗礁に乗り上げてしまった格好らしい。
解決の道筋を新たなる立法に求めたい、ついては特例法を成立させた日本の経験について知りたいという。

短い時間ながら、日本では医療の権威ある位置づけが従来の冷笑的な見方を覆す大きな影響を持ったこと、メディアの注視が政界の機運を高める上で大いに下支えになったこと、何より目の前の当事者が語る実際のリアリティが何より説得力を持ったこと、それらが戦略をもって積み重ねられたこと― 実体験もふまえつつ私からはそんな説明をした。
「やるべきことが見えてきた気がします」とBernal氏。その健闘を心から祈りたい気持ちになった。

会議の終了を待たずして辞去。
格安航空会社、one-two-go airlineでバンコク経由、真冬の東京へと戻ります。
かなーり疲れ気味、体調を崩さないようにしないと。。。

1月26日 スピーチ当日。プライドパレード。

2008年 01月 27日 - 00:00 by aya kamikawa

結局、明け方までホテルからいただいたケーキを食べつつスピーチの準備。
本番当日だというのに、今日も私はえらい寝不足である。
9時半からスピーチが始まる予定だったのに実際のスタートは昨日も今日も1時間遅れ。
こちらの時間感覚が日本と随分違っていて連日マイペンライ(大丈夫、気にしない)なのでした^^

スピーチ中

ネパールのNGO組織、BDSのSuben “Manisha” Dhakal氏スピーチ中
私が報告者となった全体会議IVのテーマは《Affirming Transgenders in LGBT Communities》~LGBTコミュニティにおけるトランスジェンダーの肯定的位置づけといったもの。
私はその冒頭で“Gender Identity Transformed from“Freak”Into Rights Issue ~Changes in Japan's transgenderism”と題した報告を行った。
私以外の報告者は、キルギスタンのAnna Kirey, Labrys氏、インドネシアのLukman Surahman氏、先日のネパール訪問でお世話になったネパールのNGO組織、BDSのSuben “Manisha” Dhakal氏、最後に中国からTrans china Asia Pacific Network for Transgenders のFrank氏。


今回のスピーチに通訳はおらず全編英語^^;
前日夜、山下さん、谷口さんに発音をチェックしてもらい準備したにもかかわらず、不慣れな英語スピーチに何度も噛んだ^^; とはいえ会場の反応は上々で、パワーポイントに映像を多く盛り込んだ成果もあったのだろう、かなり聞き手の関心を引き付けた様子で多くの拍手をいただいた。
スピーチ後、多くの参加者から話しかけられ口々に「励まされた」との感想をいただいた。
2003年の私の初当選を現地の報道で知っていた方も多いらしく、当時の思い出を聞かせてくれた人が何人も現れた。
昨年、私が再選されたことも報告で触れていたのだが、多くの方がこの報告に喜んでくださった。
「これからも頑張っていかないと!」…と私自身が励まされた気分である。
お役目を終えてホッ。

***

パレード前
パレード中
パレード中


夜はチェンマイ初となる性的マイノリティのプライドパレードに参加。

地元客と観光客でごった返すナイトバザール周辺を大勢で練り歩いた。

ILGAの参加者以外にもこんなに多くのLGBTがいたの!?とビックリするくらいの参加者で大盛況でした。

沿道には海外からの観光客も多いということで、請われて数人の会議参加者が母国語でスピーチ。

私も請われて日本語でマイクを握り簡単なパレード紹介のスピーチを行った。

パレードの注目度は高く沿道の反応も上々。
パレードは初回から大成功だったのではあるまいか。

1月25日 ILGAアジア会議に合流。思わぬサプライズ。

2008年 01月 26日 - 00:00 by aya kamikawa

タイ・バンコクを経由してチェンマイ入り。
24日、チェンマイ市内のホテルを会場に始まったILGAの第3回アジア会議に、私も報告者の一人として加わった。

ILGAは、International Lesbian and Gay Association の頭文字を取った略称で、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)に代表される性的マイノリティの尊厳と権利の平等を求めて活動を続けている世界的な団体である。
ILGAには6つの地域組織があり、ILGAヨーロッパは昨年、国連経済社会理事会(ECOSOC)に正式に協議資格を得るまでになっている。
私のILGA参加は一昨年ジュネーブで開かれた世界会議に次いで2回目、地域会議への出席は今回が初となる。

Welcome Dinnerの様子

Welcome Dinnerの様子
今回のアジア会議への参加は12カ国から約160人に上る。
日本からは私のほかに Gay Japan Newsの山下梓さん、早稲田大学の谷口洋幸さん、目白大学の加藤慶さん、前大阪府議の尾辻かな子さん…といずれも力強い面々。どんな展開になるのかちょっと楽しみだ。
他国の出席者を見渡した感じでは大半がNGOの関係者でしめられているようだ。
一方、日本からの参加者には学者、政治家が目立っていて特徴的。
今日は午前中の全体会議で山下さんの、午後のワークショップで加藤くんのスピーチがあった。
山下さんのスピーチは流暢そのもので、加藤くんも堂々としていてステキだった。
明日26日は私も全編英語でスピーチを行う予定。

その準備に追われ、すでに私はかなりの消耗気味である。
海外のホテルに来てまで日本同様、夜通しパソコンで根をつめている私って…^^;何だかなぁ~な感じです。

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可愛いバースデーケーキ
夜、ホテル近くのタイ北部料理のお店で食事。
今日は私の誕生日ということもあって他の参加者さんも誕生日のお祝いの言葉をいただき、ささやかながらも誕生日気分。。海外で誕生日を迎えるのはこれで3回目、私もいよいよ40歳になった。
孔子は「40にして惑わず」と言ったというけれど、私の現実は「不惑」とは程遠く、日々是模索である。でも今年も健康に新しい歳を迎えられたことには心から感謝~。
深夜、ホテルの部屋に戻るとサプライズが待っていた。
何とテーブルに可愛いバースデーケーキがあるではありませんか!!
パスポートで誕生日をチェックしたフロントのはからいなのでしょう、何とも嬉しいサプライズです。

1月21日 区内での講演。Ah Yeah News。冬の風物詩を堪能。

2008年 01月 22日 - 00:00 by aya kamikawa

ネパールから戻って1週間、バタバタと毎日を過ごしている。

15日は「人の泉・オープンスペースBe!」のご依頼で、区内の赤堤の新東京教会を会場に、勉強会の講師を勤めさせていただいた。
この日の勉強会は昨年11月から続けられてきたシリーズの最終回に当たるもの。
3時間の時間をいただいて普段の講演では話しきれない色々なこと――議員になって見えてきた議会、市民一人ひとりが本来持っている権利、社会の価値観をどう見据えるか、失敗を恐れずチャレンジすることの大切さ―などなど私自身が思っているところをお話しさせていただいた。
参加者の中からは、これまで以上の腹を割った話を打ち明けてくれる人たちも現れて温かな交流をもつことができ、私も嬉しかった。

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17日は、区内・船橋にある大東学園高校で講演させていただいた。
この授業は同校が例年実施している「性と生」のプログラムの一環で、私の講演も今年で3回目。
すでに恒例の行事のようになっている。
今年の授業では性の多様性と私自身の個人史に付け加え、先だってネパールで垣間見た医療の格差や差別の現実、私が議員としてこれまで取り組んできた課題などについても取り上げた。
授業が終わって先生から感想を求められた男性生徒さんは「すっげー感動した!」と感想を言ってくれたそうである。
疲れが吹き飛ぶ一言です。

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年末から作業を続けてきた上川あやの活動をお伝えするニュース「Ah! Yeah!!」最新号がようやく校了。
来月月初めの郵送を予定しています。
入手ご希望の方はぜひぜひお気軽ご連絡ください。

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世田谷ボロ市
雑事に追われる毎日だけど、友人たちとの交流が楽しい。
16日の夜は地元の友人と世田谷のボロ市に顔を出した。
世田谷の風景を描いたオリジナルのカレンダーと、畳屋さん手作りの畳オモテで作られたブックカバーを購入。
沿道の立ち飲み屋さんでモツの煮込みと燗酒(笑)というシブーイ組み合わせを楽しみました。


18日は友人宅で「ひたすら牡蠣を食す会」を開催。
昨年、我が家に一斗缶分の大量の牡蠣が届いたのを機に友人達とたらふく牡蠣を食べた。
これが大好評を得て「今年はやらないの?」という強い声に押され、今年も開催。
何だがこれも我が家の年中行事になりそうだ…(笑)。
岡山の漁協から直送されてきた牡蠣はツブがバラバラなだけで味は一級品。
大好きな人たちと美味しいものを食べるのって幸せ。
今年も冬を堪能した気分です。

1月12日 シンポジウム当日。

2008年 01月 20日 - 00:00 by aya kamikawa

12日の午前中は初めての日中OFF、とは言っても私はスピーチの内容が煮詰まらないまま四苦八苦していて落ち着かない。

掌子ちゃんと遅めのブランチを済ませてBDS本部に入り、スピーチの原稿を準備。
私がパソコンに向かい四苦八苦している横でBDSのスタッフが電話で夕刻のシンポジウムへの参加を勢いよくまくし立てている。
「Kamikawa Aya」「city councilor」「transgender」「Japan」といった言葉がネパール語での会話にたびたび混じる。
この地ではシンポジウムへの政治家の関心を高めてゆくうえで、日本から性別を越境した議員がやってきているなどということは格好の「客寄せネタ」なのかもしれない
「カミカワ・アヤに会ってみたいと沢山の人がいっているよ」と高揚した様子のスタッフ。
既に国会議員50人ほどから出席に好感触を得ていると言う。
たとえ客寄せであろうと彼らのシンポジウムが成功し事態が少しでも好転に向かうのであれば私としても本望だ。
私に与えられた時間は日本語のスピーチとしては15分程度、言いたいことは沢山あるのに聞き手の共感を育て寄り添って考えてもらう時間としてはあまりにも短い。
私はどう話すのかだけで頭が一杯だ。

***

結局、すれすれまで準備。
午後4時スタートの会議にBDSから滑り込む。
会場は王宮前の大通り通りに位置する由緒あるホテル、ホテル・アンナプルナだ。
会場には既に国営ネパール放送を含む3つの放送局が陣取っている。
会場に入る前のロビーからすでに日本からの来訪者である我々にはかなりの注目が集まっている。
カメラが次々に向けられる。
堂々と品のある態度を示さなきゃと思う。
「性的マイノリティは決して恥ずべき存在ではない」そのことを態度で示さなきゃ。

シンポジウムの新聞記事
お茶をいただき、やや遅れてシンポジウムがスタートする。
まず昨年12月、最高裁が示した判決について概要説明が行われる。
つづいてスニルさんによる性的マイノリティをめぐるこの国の概況が説明された。
会場最奥のスクリーンに次々と生々しい暴力の痕跡が映し出され、政治家を含む聴衆の目が釘付けになっている。
そして今回の最高裁の決定がこうした差別と暴力をなくしていく上で非常に画期的な判断を含むこと、その精神を活かした政治決断が是非必要であることが熱く語られた。


会場の様子を見る限り、かなりの説得力をもってBDSの訴えが受け止められたようである。
次いで国連人権高等弁務官事務所からも主催者の主旨に沿ったスピーチがあり、以後、政治家を中心に次々とスピーチが続く。
山本さん、小倉さんから伝えら得るスピーチの概要を聞く限り、ほとんどの政治家はこの問題の解決に向け非常に前向きな発言を繰りかえしているようだ。

「性的マイノリティは自然な存在である」
ネパール最高裁が示した見解の一部が多くの政治家のスピーチにも引用されているようだ。
「性の多様なヒンズーの教えにもあらわれている」「カーストを始めとしてさまざまな差別が依然、根強く残る中で性的マイノリティ、ジェンダーマイノリティの差別を解消していくのは難しいのではないか」
このあたりの発言には背景の違いがハッキリ現れているなぁと思った。

長い演説の連続に飽きてきたのか、途中から中座する人が増えてきた。
そこで当初の予定を前倒しして私からのスピーチにしてほしいとの依頼が入る。
簡単な自己紹介、個人史をひもとき、私の政治参加の原点となる当事者体験をお話する。
社会の差別とそれを変えてゆくための政治の役割に触れ、日本の性的マイノリティを取り巻く現状についても概説。
最後にネパール最高裁の今回の決定を私自身どう感じているのか、ネパールの政治家たちに期待するところを述べ、通訳を交えた25分ほどのスピーチを終えた。スピーチ後、多くの拍手をいただいた。

その後、現地の政治家らのスピーチを挟み、佐々木さんがスピーチ。
日本から用意してきた内容の他に、ネパールに来て痛感することになったトランスジェンダーを取り巻く医療の貧しさを明確に指摘した。
この発言がとても良かった。
居並ぶ政治家の真剣な面持ちが印象に残った。
シンポジウムの終盤、昨日お会いしたばかりの宮原さんからもスピーチがあった。
長すぎず要領よくまとまったスピーチに人権に関する宮原さんの姿勢がよく現れていてステキなスピーチだった。
当初、予定されていた質疑応答は、時間が押したためにキャンセル。
記念品の贈呈、BDSメンバーらによるCultural Program+ディナーへと続きお開き。
ネパール語がわからない故、確信は持てないが、この手のシンポジウムとしてはかなりの成功なのではあるまいか。

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ネパール国営放送の取材
シンポジウムがお開きとなった後、いくつかの取材を受けた。
特にネパール国営放送では現在、BDSを追いかけるドキュメンタリー番組をつくっているらしく、私もホテルのロビーで40分くらいインタビューを受けた。
国営放送による報道が偏見の解消や政治的進展の後押しとなるように祈るばかりだ。

***

夜9時、ホテルに帰着。
ホテルの部屋に荷物を置いてタクシーで掌子ちゃんと繁華街のタメル地区に出た。
取材に追われて食事も中途半端だったしネパール最後の夜をゆっくり過ごしたいね、ということで軽く食事。地元のエベレストビールと温かなカクテルを一緒に飲んだ。
トラブルもなく旅も終盤。大役を終えてようやくホッとした感じ。ネパールに来てから見聞きしたいろいろを二人でふり返ってちょっと名残惜しいような感傷的な気分。。。
深夜12時。寛いだ気分でホテルに戻ったところで現実に引き戻された。
なんととこの夜もすっかり停電しています ^^;
思わず二人で苦笑い。今日もロウソクを灯し、冷たい水で顔を洗いました。

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ネパール滞在は本当にあっという間で短かったけれど、日々、本当にステキな人たちに恵まれ、得がたい経験を重ね、忘れられない旅になった。
スニルさんを中心としたBDSの活動にも本当に頭が下がった。
彼らの助けになるのなら今度は手弁当ででもネパールに駆けつけたいと思う。
そしてネパールを今回訪ね、政治の混迷が社会をおかしくしてしまう現実をまざまざと見せ付けられたような気にもなった。
問題は人道分野に限らない――ガタガタの道路、下水くさい公共水道、脆弱なエネルギー供給、医療と衛生の偏り、喉が連日痛むほどのスモッグ、識字と政治参加、就学と児童労働……etc.
一見して改善が必要と思われる公共的課題はまさに目白押し、なのに肝心な政治はといえば混迷を続けるばかりなのだ。

それでも短い間、滞在しただけのこの国がすでにとても愛おしく感じられるのは何故だろう? しばし考えて出た答えはやっぱり「人の魅力」だった。
そんな風に思わせてくれた全ての出会いにあらためて感謝したい。