あや流一期一会日記

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◎2007年07月

7月25日 農林中央金庫へ。

2007年 07月 26日 - 00:00 by aya kamikawa

電車を乗り継いで、大手町のJAビルへ。
今日はJAグループの金融機関、農林中央金庫で人権研修の講師を仰せつかった。

同金庫はかねてから人権研修に力を入れていて、今年も職員がおのおの選択できる人権研修のプログラムが複数用意されている。
私の講演もその1コマというわけで、当初の希望者数は78名、実際の参加者は申込者の7割程度だろう…と伺っていた。
ところがフタを開けると嬉しい誤算。
会場は約100人の受講者で一杯。
用意したイスだけでは足りないほどであった。
人権研修に実績ある同金庫も、性的マイノリティにその焦点を当てたのは今回が初とのこと。
約1時間の講演を実際に終えて、「今回はかなりのインパクトがあったはず」というのが担当部長さんの弁だった。
果たしてどんな感想が寄せられるのか、私自身、興味津々です。

***

従来、私に寄せられる講演のご依頼は、大学を中心とした教育機関、地方自治体がその大部分だった。
しかしここにきて企業からのご依頼が増え始めている。
「いよいよ企業の意識改革にも広まってきたか…」という感慨の一方で、研修の希望内容を伺うと、その中心はあくまでも「性同一性障害」だったりする。
対象者がずっと多い同性愛、両性愛、さらにはインターセックスはまだまだ企業の人権研修の想定外なのだ。

「性同一性障害」は本来的な性の多様性を切り分けたごく一部に過ぎない。性的マイノリティの問題は遠い彼方にあるものではなく、実際身近にあるものだ。
そして私たち当事者だけでなく、講演を聞いてくださる誰もが「性的な存在」であるはずだ。
そのことを知って、自分と同じ土俵の問題だと感じてもらいたく、今日も「性的少数者と人権」というタイトルで掘り下げた話をさせていただいた。
性の多様性とそれを取り巻く人権課題に社会一般の理解を広げてゆくにはなお一層の時間がかかるんだろうな・・・と思う。

***

以前、講演に呼んでくださった方々が私を再び講師にご指名くださるケースが増えていて、なおかつ講演会場に足を運んでくださった方が、新たな打診をしてくださるケースも増えていて、一般的に講演会シーズンといわれる秋と、私の決算議会出席が重なって既に秋の日程調整が苦しくなってきた。

性的マイノリティであることを公表して初めて公職に就いた私である。
声を上げられない人の代弁者という役割の期待も感じていて、私自身、社会の偏見を変えてゆく「力添え」でありたいという思いもあって、議会活動に忙殺されるシーズンも寝る間を削って講演依頼をお受けしてきた。
とはいえ議員活動があくまでも本分。
一切、政治活動で手は抜けません。
議員活動をにらみつつ新しいご依頼の数々に嬉しい悲鳴のこのごろです。

7月24日 久里浜少年院、訪問。

2007年 07月 25日 - 00:00 by aya kamikawa

久里浜少年院
同僚議員に誘われて、三浦半島先端の久里浜少年院を見学。
少年院の内部見学はそう簡単に許される話ではないらしく、今回は見学者に加えていただけて、とてもラッキーなようでした。
少年院の敷地はもともと海で、潜水艦基地をつくるために戦前、埋め立てられていたものだとか。
収容されている少年とすれ違う可能性もあるので、肌の露出はできるだけ少なめに地味に…との案内だった。
「リクルートスーツ」がひとつの理想との言葉を真っ正直に実践して、口紅の色もハッキリしないシンプルメイク、上下グレーのパンツスーツでお出かけ。
さすがに梅雨の晴れ間では、見事に熱くるしい ^^;

院長さんから30分の概況説明。
関東甲信越ブロックにある少年院は全部で16(全国では53)。
関東医療少年院だけは男女とも収容、女子少年院が3、残る12箇所は全て男子を対象とした少年院だ。
少年院はそれぞれが特徴を持っていて、ふさわしい処遇に応じて少年少女の収容先は割り振られるのだとか。
久里浜少年院の場合は、生活訓練に主眼をおいた長期処遇というのが基本らしい。

説明後、いよいよ幾重かの扉を通過して少年院の内部へ。
塀とフェンスに囲まれた施設内は思った以上にこじんまり。整然としていて清潔感があって…言葉を換えればシンプル。

面接を中心として処遇し、面接、作文、内省を繰り返すなかで、一人ひとりに応じて設定された到達目標が観察されるとのこと。
社会復帰のためのロールプレイを取り入れた訓練(例えば、仲間から誘われた際の断り方、仕事場で面白くないことがあったときの対処など…)がとても実際的で、発信者と受信者双方の立場になって往復書簡を書かせる「ロールレタリング」など、内省をうながす手法もさすがによく考えられていて感心。
保護者への働きかけ、資格取得によるセルフエスティームを向上させる工夫、社会との接点ともなる篤志面接委員との話し合いなど、ともかく内部で行われている内容は盛りだくさんでした。
入所期間は平均1年とのこと。
お会いし、説明くださる職員の方々が皆さんとても温和で、施設もこぢんまりと清潔で、少年院の従来のイメージがかなり変わった感じ。

少年犯罪が増えているかのような報道は多いものの、ひところに比べて収容者は少なくなっているという。
戦後の戦争遺児が多かった昭和24年前後が第一のヤマ、オリンピックのあった38年が第二のヤマ、ドラマ「おしん」ブームのあった58年が第三のヤマ、平成12年から14年が第四のヤマ。平成7年に底を打って、今は若干戻しているとか。
久里浜少年院の場合155の定員に対して、現員は78名。
かつては「反社会的」な少年が多かったけれど、昨今は「非社会的」、つまり社会にうまく適応できないタイプが増えている、質的に対処の難しい少年が増えているとの話だった。

ただ収容者の増減は、少年非行・犯罪などの実態を必ずしも直接反映するものでもないという。
たとえば選挙の年は、少年院送致が減るらしい。
これは警察行政の動きが鈍るからだそうだ…。

7月23日 千葉大学で講演。区議会で雑務。

2007年 07月 24日 - 00:00 by aya kamikawa

朝から満員電車に揺られて、千葉市にお出かけ。

お友達である千葉大学大学院教授・後藤弘子さんの授業で性的少数者の人権課題についてお話をさせていただいた。

クラスの約半数は将来、弁護士になる生徒さんだと聞いて、マイクを握る私にも力がこもった。
心を揺さぶられるほどの体験がなければ偏見はなかなか無くならない――。
常々、私はそう考えている。だからこそ毎回、手抜きはしない。率直に体験を思いを語るのみです。。。
教室を見渡せば、共感して涙してくれる生徒さんもかなりいらっしゃって、気持ちは伝わっている、と実感できるひと時。。。
「とても勉強になりました」「本も読みました。がんばってください!」
帰り際、生徒さんたちが声をかけてくれる。
いつものことながら、その心の温かさに私のほうが励まされた気になる。人間って捨てたもんじゃないな~なんて思う。
先生と大学近くのフレンチレストランでランチをいただいて辞去。いつものごとく会話が弾んでとっても楽しいお食事でした。

***

東京に戻り、自転車に乗って区議会に残務整理に向かう。
震災の災害義援金を議会事務局に預け、コピー代などの諸経費の清算をしていただく。
控室に届く配布資料を整理して、議会関連の視察日程・勉強会日程を決めて、他会派の議員さんの控え室に何度か所要で行き来して情報交換。
その後、議会運営委員会理事会の委員長に宛てて、予算・決算の各特別委員会の今後の質疑時間の運用について意見書をしたためて、議会事務局に意見提出。
夜8時近くなってようやく庁舎を退出。
今日も長い一日でした。。。

***

先だっての北海道への視察旅行、このブログの日記が中途半端になってました。
札幌から帰京後、急激な気温変化についてゆけず(?)風邪をひいて1日寝て過ごしたりしてまして、遅ればせながら以下に若干のご報告。

道立特別支援センターにて ※クリックすると拡大します
19日の視察最終日は、午前中、北海道立特別支援教育センター を見学。
20年前の開設には見えないほど綺麗で立派な施設というのが第一印象。
遠方からの来客に十分な対応を図れるよう、宿泊施設も完備。
Eメール、手紙、ファックスを介した相談業務にも力を入れているという。
さすが広大な北海道らしい対処である。

私からは、従来の特殊教育が特別支援教育へと再編されるなかで、盲・ろう・養護の各学校が、その専門性を弱めるのではないかとの危惧について、道はどのような見解や対応を図っているのか、回転率が高いようにはとても見えなかった同支援センターの宿泊・研修施設を、利用用途をもっと広げることで有効活用できる可能性、寄せられるメール相談などの具体的な数などについて質問させていただいた。
同施設の訪問で、議会の公式日程は終了。

その後、同僚議員に誘われ、札幌市内のモレエ沼公園に見学に向かった。
当初、二人で行く予定だった施設だけど、参加を希望する委員が順次増えて結局5人に――。
世界的彫刻家イサム・ノグチの作品になっているという広大な公園は見ごたえ十分でした。
とても、かつて廃棄物埋立地だったとは思えない風情。
東京区部にあったら間違いなく任期の高い公園になっているだろうなぁ…と思った。
もっと時間がほしいくらいステキな場所でした。
2泊3日の視察旅行を終えて所属委員の一体感も高まった感じ。
議会でもニコヤカに言葉を交わす機会が増えたようで嬉しいここ数日です。

7月18日 行政視察2日目

2007年 07月 19日 - 00:00 by aya kamikawa

朝の身支度を整えながらテレビ報道に釘付け…。
新潟で発生した震災について、そしてブラジルで発生した飛行機事故の報道について多くの時間が割かれていた。
まずは被害にあわれた方々のご冥福をお祈りしたい。

旭川は雲ひとつないスッキリとしたお天気。
空気が違うね~と口々にいう委員たち。
車で旭川市役所へと向かう。

市議会の庁舎で、同市の生涯学習の取り組みについてブリーフィング。
総合計画における生涯学習の位置づけ、地域に開かれた学校運営の取り組み、市民の自発的な生涯学習に役立つ網羅的・系統的な情報提供の仕組みづくりなど、幅広い内容についてご説明をいただいた。
取り組みのアウトラインについては理解したものの、取り組により生まれた実際の変化、実績、効果の測定手段などについてもっと突っ込んだ話が出てくると良かったかなぁ…というのが正直な感想だった。

その後、旭川市立の博物館へ。
この街が拓かれて100年を記念して、作られたという文化施設群の一角を占める博物館。
北海道らしく土地を存分に使った非常に贅沢な施設だった。
初めて訪ねた私にとっては、結構見ごたえのある施設だったけれど、その一方で利用者が極めて少なかったのが気にかかる^^;

巨大な箱物の維持管理には相当なコストが発生するであろうことは確かなのであるが、陳列内容のメンテナンスだけにとどまらず、利用者離れを防ぐためには、陳腐化を見越した追加投資が必ず必要になるはず…。
札幌に次ぐ北海道第2の都市とはいえ、この負担はバカにならないぞよ…などと思う。
そうこうしているうちに旭川での予定時間はタイプアップ。
同市内でお昼をいただき、旭川駅からJR特急で1時間20分、札幌市へと向かった。

ホテル到着後、夕方2時間ほど自由時間。
ホテルの並びにある、思い出の残る二条市場を一瞥。銀行に立ち寄ってドラックストアで買い物を済ませたものの、すすき野界隈で迷子に…。
碁盤目状の整理された道があだとなって方向を見失い、何度も道を尋ねながらホテルに帰ってすぐ、委員の皆さんと食事にでた。

北海道らしく海産物などいただきつつ、昨今の教育行政のもろもろ、議会のあり
方論なども含めて話が結構盛り上がった。
こんな風にひざをつき合わせて語らう機会も大切だなぁと思う夜でした。
2次会はなく、おとなしく二日目の夜終了。
夜の札幌は、東京の5月を思わせる冷涼な空気。
高温多湿が苦手な私には、とても気持ちのいい夜です。

***

旭川市といえば旭山動物園を思い浮かべる人も多いことだろう。
かつては閉園の危機にあった同施設も、市職員の斬新なアイデアと効果的な投資によって、いまや道を代表するような観光施設になっている。
その再生物語は、ドラマの題材にもなったようで(私は未見)、知名度もうなぎのぼり。
市役所職員の方によれば、一昨年、昨年と入園者数を順調に伸ばしていて、今年の上半期についても前年を上回る勢いとのことだった。
市職員さんの動物園自慢を伺いながら、東京でも年に数回は上野動物園を訪ねている私、今度北海道に足を運んだときにはぜひ訪ねてみたいなぁと思った。

世田谷のブランドアップ、魅力発信を標榜し、観光を産業振興の重要な一方策と位置づけている世田谷区であるが、観光資源という意味では今一歩…。
この点では84万都市の世田谷より、35万都市の旭川市の方が数歩先を歩いている感じです。うーん…。

7月17日 上川あや@上川地方

2007年 07月 18日 - 00:00 by aya kamikawa

区議会文教委員会の視察で今朝から北海道・上川地方入り。
東京羽田から旭川空港まで飛んで、旭川市の隣町、東川町へ。
さすが梅雨知らずの北海道!涼しい~。
旭川空港到着時の気温は摂氏23℃であった。
タクシーで移動。

全国に先駆けて誕生した、東川町立の幼保一体型施設を見学させていただいた。
東川町の議長さんを座長に丁寧な説明が続く。
世田谷も確かに素敵な街だけれど、すっきりとした広い空、ゆとり一杯の施設に、〝何だかいいなぁ~〟と思った。
既成の象徴の垣根を取り払った幼保一体型施設の運営も、小回りの利く、街独自の判断で弾力的に運用されている。
視点はあくまでも、市民の視点。
議長さんを中心とする人間味あふれる説明とあいまってとても素敵な取り組みに思えた。

東川町には水道がない、という。
東京を基点に考えれば、〝発展途上?〟という気がしそうであるけれど、価値基準が土台ちがっていて、東川町の場合、水道はなくとも、大雪山の豊かな伏流水が市民それぞれの水源だという。
残雪がかすかに残る山並みを眺めながら、〝どっちが豊かなんだろう〟としばし考えた。
東川町は、全国に先駆けて「写真の街」を標榜していて、街のメインストリートにある町立文化施設で、つかの間、写真展を眺めて視察を終了。
もう一度ゆっくり訪ねてみたいなぁ、と思った。

夕方、教育委員会事務局、議会事務局、区議会の所属委員とともに旭川のホテルへ。
皆でワイワイとジンギスカンを食べて盛り上がり、続けて二次会へ(もちろん自費)。
下手ながらカラオケにいそしむ。
最後に、同僚の有志議員4人連れ立って、「味噌より醤油が旨い」と評判の旭川ラーメンを食べた。
何だか新しい委員会メンバーとの会話が楽しくて、私は笑いっぱなしの午後でした。

明日は旭川市役所で、地域の生涯学習の取り組みについてブリーフィングを伺い、札幌に移動予定。
過去4年間、同じ文教委員を務めてきたけれど、こんなに涼しい視察先は初めてです。
最終日のあさっては、同僚議員に誘われて、プライベートで視察を追加して帰る予定。
元気に帰京しようと思います。

7月13日 新たな成果発見!総合的な人権施策推進へ

2007年 07月 13日 - 00:00 by aya kamikawa

各議員に配布された資料のなかに新しい例規類集が…。
フムフムとページをめくっていると、議会活動の新たな成果発見!!

私は、昨年10月3日の決算特別委員会の席で、人権担当部署の明確化を区長に直接求めていた。
区長はその場で検討を約束する答弁を下さった。
その発言に踏まえた変化なのだろう、「世田谷区組織規則」にようやく人権担当部署が明記されたのだ。

世田谷区組織規則
総務部区政情報課の区政情報係の所掌範囲に「人権施策に係る総合的な推進及び調整に関すること」の一文が新たに加えられているではありませんか!!
一見、さりげない変化に見えるけれど、役所のこの明文化は確実な変化だ。

組織規則の変更は、役所の明確な取り組み内容の表明、この場合、方針転換を意味している。

世田谷区にはこれまで「組織条例」にも「組織規則」にも、何一つ人権に関する記述は無く、それを反映して区としての総合的な人権ビジョンもなく、全体を見渡した責任者も不在だったのだ。
私は議会質問でこの点に繰り返しツッコミを入れてきた。
区は9つの課でバラバラに行われてきた関連事務を、総務部区政情報課で「連絡調整」している――と苦しげな説明で潜りぬけてきたのだが、昨年秋の決算質疑でその無責任体質を区長に問うと区長はあらためて検討を明言。…そしてようやく今回の記述追加に至ったのだろう。
区はこの記述によって「人権の総合的な推進」を区政情報課の責任のもとで行うと約束したことになる。
これは明確に議会活動の成果だろう。やった!!

***

役所には議会各会派の予算質疑、決算質疑の予定内容について、事前取材を行う担当者が存在している。通常この役割は課長職が担うのだが、従来、私を担当してくださったのは政策経営部の政策企画課長さんだった。
そういえば、この春の改選でその担当者が変わり、先だってくだんの区政情報課長さんが私の担当者になったと伺っていた。
ひょっとしてこれらの動きはリンクしてる?まさかね^^;