あや流一期一会日記

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◎2006年09月

9月30日

2006年 09月 30日 - 00:00 by aya kamikawa

この一週間多忙を極めて平均2時間睡眠。
25日は文教委員会、26日は飛行機で1時間だけ睡眠、山口へ。
宇部市教育委員会主催の人権研修会で講演。
28日はオウム問題・災害・防犯対策特別委員会、29日に、議会運営委員会と本会議。
夜10時まで議会に残り、来週から始まる決算委員会の準備に追われる。

30日、土曜日は11時近くまで爆睡。
約2週間ぶりにまとまった時間眠ることができた。
午後は、麻布台の東京アメリカンクラブへ。
友人の松永尚三さんの新刊『愛する男(もの)たちの伝説の出版記念講演会にゲスト参加。
大阪府議のおっつん(尾辻かな子府議)と白百合女子大の井上隆史さんと一緒に30分ほど壇上に上ってミニシンポジウム風。
松永さん、おっつん、私の3人はこの春、ジュネーブで開かれたILGA(International Lesbian and Gay Association)でそれぞれ日本からの発表者を務めた間柄。
現地でも3人一緒に壇上に上がることはなかったけれど、今日は井上先生を司会役に初のコラボ。ホモフォビア(同性愛嫌悪)とLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の人権についてお話した。
夕方はそのまま立食パーティ。
参加者と喋ることに忙しく、結局食べそびれ、夜、内輪だけでアメリカンクラブ内のレストランに移動。
夕食をいただいて帰宅。
アメリカ人のママの味、ホットアップルパイの大きさにビックリでした。

最後に、新刊のカバーに寄せた私のメッセージをご紹介。
よかったら本もご覧ください。

――性愛のパラダイムは普遍でなく変わりうるものだ。
同性同士の結婚を、異性愛と同等に認める国がある。
同性間の性交渉が露見すれば、処刑される国もある。
これは、性愛をめぐり社会が振りかざす「ふつう」に翻弄された男たちの物語である。
物語は主人公を変え、今なお我々の周囲で進行中だ。
差別は人を黙らせる。声にならない声を聞いて欲しい。
「男」から「女」に性を転向した私も、かつては差別に口を噤(つぐ)む一人だった。

9月22日

2006年 09月 22日 - 00:00 by aya kamikawa

20日から始まった本会議がようやくひと段落。
昨日の本会議で登壇し、性的少数者の人権課題と、HIV感染者の歯科受診の問題を取り上げた。

性的少数者の課題については、区長、保健所長、生活文化部長、研修調査室長、教育改革担当部長からそれぞれ答弁をいただいた。
保健所は、同性愛や両性愛がまったく異常ではないこと、差別によってメンタルヘルスが低い状態にあって、社会の理解を無くしていく必要があること、性同一性障害をもつ児童・生徒に適切に対処するために、学校医との連携が必要との専門医の見解に言及していただいた。
教育委員会からは、性同一性障害と並んで性的指向(男女どちらに惹かれるのか、その方向性をしめす概念)への差別についても、教職員の人権研修で今後とも取り上げていく方針を明確に確認させていただいた。

実は前向きな答弁に変わるまで、保健所、教育委員会の担当職員と繰り返し時間をかけて話し合った。
話し合いをする前の答弁は、絶望的なくらいダメダメ…。
国が法を制定し、確固たる存在になった性同一性障害だけは、どの所管も難なく前向きな見解が示されるのに、同性愛、両性愛と言った途端、ダンマリを決め込むのはなぜ?

「社会の偏見は、普段接することのある皆さんもほとんど変わらないという現実がショックでした…無関心、無理解、おそれ、隣人の痛みにさえ気づけない、社会の現実をまざまざと見た気になりました…」

そんな言葉で、ふたたび投げかけは始まった。
私がどんな思いで私がこの問題に取り組んでいるのか、みんながどんな思いでこの街に暮らしているのか…。現状を変えるために、この問題に気づいた一人ひとりの力が必要なのだと、熱心に説いた。
熱意は伝わるものだと思う。
この1週間、本当にみなさんが一生懸命に勉強してくださった。

ある人は自腹で関連する書籍を求め勉強を始めた。
お渡ししたボリュームある資料を通勤の時間帯に、毎日じっくり読みこんでくださった方もあった。
「これまで認識が不足していました」「思いが改まりました」「これからも意識に留めて取り組んでいきます」

ステキな人たちと出会えた気分。自然に頭が下がった。
役所が導き出す答えって、なんて硬直的なんだろう?と思うことが多いけれど、役所も捨てたもんじゃないと改めて思った。

「質問よかったよ」「今日は気合、入ってたね」
「いかにもレインボー(私の議会会派名)の質問って感じだったね」
「理事者側(区政執行部)は、なんだか圧倒されてたよ」
「壇上のあやちゃんに〝あと2分!〟って教えてあげようと思ったら、手がピースになっちゃった(笑)」
反応はそれぞれ。
「性同一(セイドウイツ)は、男女(ダンジョ)じゃないよ」。
第一会派の議席からはそんな野次があった。

結果、性差別を無くしていくべき生活文化部(男女共同参画を担当)の答弁が、一番保守的だった。こまったものです…。
むろん再質問した。残り時間40秒余り。焦ってどんな言葉で質問したか正確な記憶はない。

〈生活文化部は一番保守的。差別に苦しんでいる人の側に立って施策を進めるのか、社会の無理解の側に迎合するのか、どっちですか?〉
そんな趣旨の再質問をした。
〈法律もありますし、法務省の動きもありますし、むろん、差別に苦しむ人に寄り添います〉
再質問に生活文化部長は、そんな答弁をした。

むろんそうでなくては。ならば結論は見えているはず。良識が発揮されなくちゃいけませんよ…。性指向への差別に抗していく必要性を世田谷区ではきちんと明記すべきです。
連日1時間の極端な睡眠時間。この週末に英気をなるべく養って戦闘続行!晩秋までやるべきこと満載です。

9月16日~皆さんのご意見をお寄せ下さい~

2006年 09月 16日 - 00:00 by aya kamikawa

男女共同参画プラン ~皆さんのご意見をお寄せ下さい~
今日付で男女共同参画プランの素案がパブリックコメントの手続きに入った。
男女共同参画プランとは、男女平等、性差別解消に関する区の10年計画です。年度末までに今後の10年を見据えた新規策定を予定しています。
どうぞ「(仮称)男女共同参画プラン素案」にご意見を 

私自身は現在の素案にと~っても不満。
インターセックス、同性愛者への無理解、差別を無くしていこうという態度がまったくもって乏しいからだ。
ご関心のある方は、まずは素案をご覧いただきたい。(下部よりご覧頂けます)

(仮称)男女共同参画プラン素案

素案の作成に関しては、この春実施された「(仮称)男女共同参画プラン」骨子案に対するパブリックコメント が加味されていることになっている。
しかしパブリックコメントに寄せられた意見では、性的指向、性的マイノリティに関し、きちんとした記述を求める意見が、個別意見としてはもっと多かった。
ところができあがった素案を見ると、P32の「性同一性障害等への理解の促進 ~性同一性障害等への理解を深めるための施策を進めます」でおしまい。「等」に何を含むのか、あるいは何は含まないのか、言及も脚注もない。これでは、理解を深める対象に性的指向(誰に性的に惹かれるのかを示す概念)に関わる差別、インターセックスなどの課題に配慮するつもりがあるのかさっぱりわからない。性同一性障害を除く、性の諸相については「等」にひっくるめて終わり。

私の昨年の決算特別委員会の質疑でも担当課は前向きな検討を約束していたが、それも反映されていない。
世田谷区役所のおこなっているパブリックコメントは「聞く耳ありますポーズ」が主であって、所詮はそれを取り上げる側の意識でいかようにも恣意的な扱いができてしまうことを図らずとも露呈した形だ。
委員会の議事録(第3回議事録等を見て、策定委員にもより深い理解を求めたい気にならざるを得なかった。

世田谷区には人権の担当部署もなければ、選任の職員も一人もいない。
男女共同参画の枠組みの中できちんと、対応するべきだ。中途半端な内容の男女共同参画プランをつくって区民に講釈を垂れるまえに、自分たちの意識改革、事なかれ主義、他人事感覚を疑うべきではないのだろうか。
性的指向、性同一性障害にまつわる差別を無くしていくことは、わが国の人権行政トップの法務省人権擁護局も重点に掲げる課題になっている。

人権週間の強調事項
○「育てよう 一人一人の 人権意識 ―思いやりの心・かけがえのない命を大切に―」
○「女性の地位を高めよう」
○「子どもの人権を守ろう」
○「高齢者を大切にする心を育てよう」
○「障害のある人の完全参加と平等を実現しよう」
○「部落差別をなくそう」
○「アイヌの人々に対する理解を深めよう」
○「外国人の人権を尊重しよう」
○「HIV感染者やハンセン病患者等に対する偏見をなくそう」
○「刑を終えて出所した人に対する偏見をなくそう」
○「犯罪被害者とその家族の人権に配慮しよう」
○「インターネットを悪用した人権侵害は止めよう」
○「性的指向を理由とする差別をなくそう」
○「ホームレスに対する偏見をなくそう」
○「性同一性障害を理由とする差別をなくそう」

いまや人権を守るうえでいっぱしの行政用語になっている性的指向への記述を避けるのは何故だろう?
役所の人権意識、策定する側の人権意識の程度が現われていると思う。
事なかれ主義で触れずに済ませることが、社会にはびこる偏見に加担することになるのに、人の痛みを知らない態度には問題の根の深さを感じさせる。

1997年9月、府中青年の家の利用をめぐり、同性愛者グループが東京都を相手取った裁判で都の敗訴が確定している。
東京高裁判決の判決はこうだ。
「行政当局としては、その職務を行うについて、少数者である同性愛者をも視野に入れた、肌理の細かな配慮が必要であり、同性愛者の権利、利益を十分に擁護することが要請されているものというべきであって、無関心であったり知識がないということは公権力の行使に当たる者として許されない」
果たして区政に正確な知識などあるのだろうか?とてもあるとは思えない…。
区役所には5000人の職員がいる。
私は個別に男性同性愛者の職員も女性同性愛者の職員も知っている。しかし彼らが職場で立場を明らかにすることはない。
「同僚にはご内密に」。社会の偏見は役所とて例外ではない。
多くの同性愛者は家族にすら自分の悩みを打ち明けることがない。
そういったなかで、問題が見えなくなっている。

先だってのパブリックコメントには、8人の人から同性愛への言及を求める意見があった。
しかし84万人が住む全国最大規模の基礎的自治体の世田谷区で、行政の執行機関にこうした声が届いたのは今回が初に近い。
広聴を担当している職員は全ての葉書やメール、ファックスに目を通すと聞いていた。
担当課に同性愛者からの要望とかないですか?と尋ねたことがある。残念ながらそういった要望はこれまで見たことがないというのが答えだった。

黙っていては分からない喜びや哀しみがある。
黙っている人は存在しないと同じに扱われる現実。
内なる叫びが行政に反映されることは、残念ながら、ない。
Visibility--視認性がないと何も始まらないのである。
さて、これからをどう変えたいでしょうか…。

世田谷では、今後10年の計画を作ろうとしています。意見も募集しています。パブリックコメントをぜひご利用ください。
眺めるだけでは何の意見もないことになります。
ぜひご意見をお寄せ下さい(個人の秘密が外部に洩れることはありません)

また 10月15日(日)午後1時30分~3時30分 男女共同参画社会を考えるパネルディスカッションと素案についての意見交換会が開かれます。
対象は、(1)区内在住・在勤・在学、(2)区内に事務所や事業所を有する個人・法人・団体、(3)その他「男女共同参画プラン」に利害関係を有する個人・団体先着60名です。
ぜひぜひ直接の声、熱意を届けてください。
詳しくはこちらを下までスクロールしてご覧ください。

私も20日より始まる定例会の一般質問(21日午後)でこの素案に関して質問します。

9月14日

2006年 09月 14日 - 00:00 by aya kamikawa

昨日の質問通告に基づいて、課長3人とディスカッション。
(「こんな質問しますよ」と事前に通告するのが世田谷区議会のルールなんです)
うーん。どんな答弁になるのかなぁ…という感じ。

クリックすると拡大します
今日は嬉しい変化を一つ発見。
区議会の入っているエレベーター内の案内表示が充実。
全て英語併記、一部はハングルも。
2003年の6月以前、つまり私が議会で初質問する以前の世田谷区の庁舎では、建物名に英語を併記する以外、外国人相談窓口にしか、外国語表記がなかった。
外国籍区民も区に納税し、年金にも国民健康保険にも加入しているにも関わらず、である。初質問で善処を求め、その後の区庁舎では英語併記がかなり普及した。
全体案内、フロアー案内、エレベーター内表示…庁舎案内係には英語のレッスンが実施され、複数ある庁舎の概略を案内する英語の用紙も作られた。
ところがこのところの組織改正で、組織編制が変わり庁舎管理の担当者もかわった結果、日本語でしか案内しない看板が続々登場!
行政の継続性とは名ばかりで、結局、担当者に意識や配慮があるかどうかで、サービスの質は上向きもすれば、劣化もするという状態を垣間見る思いだった。
《まったくいいかげんだなぁ…》と、今月から始まる区議会の決算委員会でツッコミを入れようと思っていた矢先の改善。
嬉しい変化だけど、本質的な問題は根深いな~と思う。

夕方、外郭団体の管理職とばったり再会。
「わあ、お久しぶりですねぇ、いまどこにいらっしゃるんですか?」と訊ねると、外郭団体の管理職に出ているとのこと。
道理で最近お見かけしないと思った…。
聞けば3年連続の配置換えだとか。一昨年はA課の課長一年目、去年はB課の課長一年目、今年はC団体の役員一年目…。
ん~(汗)どうなんでしょう? 
通年仕事を一通り経験し眺めて、自分なりに「こうやっていこう」というビジョンが見えはじめるのって2年目以降だと思うのに、毎年、意思決定の重要な位置を占めるべき課長がその分野の新人って…???。
課長は《役所ってこんなもんです》と言いたげな諦念顔で苦笑いしていたけれど、世田谷区役所の「当たり前」は何か違う気がする。

一人ひとりの職員を大切にして、最大限その意欲と経験を引き出していく観点があったらこんな対応にならないんじゃないの?!
前から役所という組織は一人ひとりの意欲や適正に応じたキャリア形成なんてほとんど考えていないんじゃないか?と感じることしきりだったけれど、今回もご多分にもれず。なんだか貧しなぁ…。トホホ。

9月14日

2006年 09月 14日 - 00:00 by aya kamikawa

昨日の質問通告に基づいて、課長3人とディスカッション。
(「こんな質問しますよ」と事前に通告するのが世田谷区議会のルールなんです)
うーん。どんな答弁になるのかなぁ…という感じ。

クリックすると拡大します今日は嬉しい変化を一つ発見。
区議会の入っているエレベーター内の案内表示が充実。
全て英語併記、一部はハングルも。
2003年の6月以前、つまり私が議会で初質問する以前の世田谷区の庁舎では、建物名に英語を併記する以外、外国人相談窓口にしか、外国語表記がなかった。
外国籍区民も区に納税し、年金にも国民健康保険にも加入しているにも関わらず、である。初質問で善処を求め、その後の区庁舎では英語併記がかなり普及した。
全体案内、フロアー案内、エレベーター内表示…庁舎案内係には英語のレッスンが実施され、複数ある庁舎の概略を案内する英語の用紙も作られた。

ところがこのところの組織改正で、組織編制が変わり庁舎管理の担当者もかわった結果、日本語でしか案内しない看板が続々登場!
行政の継続性とは名ばかりで、結局、担当者に意識や配慮があるかどうかで、サービスの質は上向きもすれば、劣化もするという状態を垣間見る思いだった。
《まったくいいかげんだなぁ…》と、今月から始まる区議会の決算委員会でツッコミを入れようと思っていた矢先の改善。
嬉しい変化だけど、本質的な問題は根深いな~と思う。

夕方、外郭団体の管理職とばったり再会。
「わあ、お久しぶりですねぇ、いまどこにいらっしゃるんですか?」と訊ねると、外郭団体の管理職に出ているとのこと。
道理で最近お見かけしないと思った…。
聞けば3年連続の配置換えだとか。一昨年はA課の課長一年目、去年はB課の課長一年目、今年はC団体の役員一年目…。
ん~(汗)どうなんでしょう? 
通年仕事を一通り経験し眺めて、自分なりに「こうやっていこう」というビジョンが見えはじめるのって2年目以降だと思うのに、毎年、意思決定の重要な位置を占めるべき課長がその分野の新人って…???。
課長は《役所ってこんなもんです》と言いたげな諦念顔で苦笑いしていたけれど、世田谷区役所の「当たり前」は何か違う気がする。

一人ひとりの職員を大切にして、最大限その意欲と経験を引き出していく観点があったらこんな対応にならないんじゃないの?!
前から役所という組織は一人ひとりの意欲や適正に応じたキャリア形成なんてほとんど考えていないんじゃないか?と感じることしきりだったけれど、今回もご多分にもれず。なんだか貧しなぁ…。トホホ。

9月13日

2006年 09月 13日 - 00:00 by aya kamikawa

明け方まで議会の「質問通告」づくり。
来週はじまる本会議の議会質問について、その概略をまとめ事前通告を済ませる。
今回は、人権に関する課題と医療に関する課題の2本立てを届け出た。
一安心して仮眠。
正午から質問順を決めるクジ引き。
私の質問順は、本会議2日目、21日の午後に決まった。

午後、議会質問の内容について担当課長とディスカッション。
夜は情報発信について関係者と打ち合わせ。

今朝の朝日新聞「私の視点」に、私の投稿「点字ブロック 命守る設備、統一急げ」が掲載された。
よかったらご覧ください。