あや流一期一会日記

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5月11日 豪徳寺の「たまにゃん祭り」。ネパール続報。

2008年 05月 12日 - 00:00 by aya kamikawa

今日は午後から、豪徳寺商店会で「招福たまにゃん祭り」が開かれており、夕方には、豪徳寺境内で寄席も開かれるというのでお出かけ。

豪徳寺
寄席の会場となった豪徳寺は、国の史跡にも指定された彦根藩・井伊家の江戸の菩提寺であり、「招き猫」の発祥地としても知られている。
遠方の知人が、世田谷のわが家を訪ねた際には、世田谷代官屋敷、世田谷八幡宮と並び、必ずご案内するプチ観光コースの一つだった(笑)。
とはいえ、私自身は区議会の行き帰りにもその門前を通り抜けるようなファミリアな場所で、落ち着ける散策コースにはなっても、新鮮な刺激とは遠い感じだった。

豪徳寺
でも今日はあらためて新鮮な刺激を受けて帰ってきた。
落語会場は、葬祭でお邪魔する本堂かと思いきや、日頃は非公開の庫裏(お屋敷部分)。
これは知る日とぞ知る歴史的建築物で、もともとは千葉県の佐倉藩主・堀田家のお屋敷だったものだ。
世田谷にはこのほか、旧大名家の名残として北烏山の妙寿寺に旧鍋島邸が、下馬の西澄寺に蜂須賀家江戸屋門が、岡本の多摩川テラスに伊木家下屋敷表門が残されているが、いずれもぜひ後世に残したい建築物だと私は思っていて、ご近所の豪徳寺の庫裏も、ぜひ一度入ってみたい建物のひとつだった。それが今日は思いがけずは入れたのだ。

内部も外見とたがわぬ豪壮な雰囲気。
古いお屋敷の雰囲気がそっくり残されている感じだ。
天井の高い庫裏の畳敷きの廊下からは、日頃は非公開の奥庭(種月園)も見える。ご近所の方が聞かせてくださった話によると、庭に垣間見えるお茶室は、東京の三大茶室の一つだとか(後で調べたら「無二庵」というらしい)。
よく手入れされたお庭は新緑もきれいで、思わぬ目の保養をさせていただいた気分。

きく麿さん
落語の披露は、林家木久蔵師匠のお弟子さんのきく麿さんから。
なんでも500から600ある古典落語のなかで、世田谷を舞台にしたものは「大山詣り」の一つしかないのだそう。
そこで今日は世田谷を舞台にした新作落語「痛快!猫ちゃん通り」と古典落語の2本が披露された。
趣のある建物で落語も楽しく、贅沢なひと時となりました。

◇ ◇ ◇

先日、当ブログでお伝えしたオープンリー・ゲイ(同性愛者であることを公表)の議員がネパールで誕生したことについての続報を――。
ブログを書いてから、カトマンズ在住のジャーナリスト・小倉清子さんと連絡を取り、外電も読んで、私が抱えていた疑問のかなりの部分が解消できた。

まずは誤認の訂正から。
友人でゲイであることを公表しているスニルが、統一共産党の比例代表枠から当選したと前回のブログには書いたけれど、この記述誤り。
統一共産党と書いたのは、共産党Unitedを統一共産党と早合点した私の誤りで、小倉さんに確認したところ、ネパール共産党United(CPN-United)と統一共産党(CPN-UML)は別政党とのこと。
どうやら議席を争った共産主義政党だけでも5つはあるらしい…。

報道によれば、今回の制憲議会選挙は、全議席数601のところ、過半数の335を比例代表枠に充て、240議席を小選挙区選挙に、26議席を首相の任命枠に充てたようだ。
比例代表選は、候補者の名簿をあらかじめ“closed”のかたちで提出し、投票後、各党の議席数が決まってから、政党側が候補者の中から当選者を決める形式をとったそうだ。
スニルを当選させたネパール共産党Unitedは、選挙区では議席を確保できず、比例で5人の当選者枠を確保。
選挙後、スニルが選ばれたことになる。

今回の制憲議会選で、スニルの主宰するBDS(Blue Diamond Society)からは、10人が小選挙区選に立候補(男性同性愛者が2人。メティ(男性から女性へのトランスジェンダー)が8人)。
どうやらいずれもネパール共産党Unitedから立候補したようだ。
結果、当選こそ逃したものの彼らは予期した以上の票を取り、それが評価されたことが、スニルの同党での当選につながったらしい。
制憲議会は、2年+最大半年間まで延長という、暫定議会であるが、今後の国家運営の機軸となる憲法を制定するほか、国家予算の審議、法案審議の権能も併せ持っており、「国会」と表現してさしつかえないものとのことだ。

今年の1月11日、現地でお会いした宮原巍さんは、残念ながら議席を得ることはできなかったそうだけれど捲土重来――。
次の通常選挙にむけて活動を継続するそうなので、引き続き健闘をお祈りしたい。(ネット上に宮原さんの挑戦をめぐる最新記事。各党の獲得議席の情報も)
小倉さんによると、今回の選挙の結果、これまで声を上げることができなかった、「被抑圧者層」――女性、ダリット(カーストの不可触層)、少数民族、性的マイノリティなど――がかなりの程度当選しており、彼らの代表者が初めて勢ぞろいする議会ともなる模様。
少数者をもないがしろにしない社会の大儀、公共性の意味を問い直す好機になることを期待するばかりだ。
今後も、ネパールの動きから目が離せそうにない。

5月8日 議会運営委員会。祝・オープンリー・ゲイの国会議員誕生。

2008年 05月 09日 - 00:00 by aya kamikawa

朝10時から議会運営委員会に出席。

今日、告示となった5月の臨時議会の提出予定案件、議事日程などについて確認があった。
提出予定案件は、専決処分の承認が1件(本来、議会の議決を必要とする案件でも、それが緊急を要する場合、比較的、軽微な事案の場合には、自治体の長が議会の委任をもとに先行決定するケースがあり、これを専決処分という)、報告が7件(区職員に関係した自動車事故の損害賠償額の決定が2件、監査事務局による検査・監査報告が5件)。
例年の臨時議会に比べて案件がとても少ない。
議事日程は、今月13日が議案付託日、19日が表決日。委員会の開催は14日の企画総務委員会のみ。
ご関心のある方は、ぜひ傍聴にお越しください。(区議会ホームページに詳しい議事日程あり。ネット中継もご覧いただけます)

◇ ◇ ◇

1月のネパール訪問で懇意になった現地、性的マイノリティーの自助支援組織Blue Diamond Societyの代表、Sunil Pantが先に行われた制憲議会選挙の結果、国会議員に選ばれたようだ。
祝・当選!!
友人の一人として、現地のコミュニティに触れ、問題の難しさ見聞きした一人として、今回の当選をとても嬉しく思う。

スニル代表とマニーシャさんと
1月の現地訪問では、私もスニルらと共に議会ロビイングに加わっており、主要3政党に性的マイノリティーの当事者を制憲議会選挙の政党候補者に加えるよう要請活動を行っていた。
そして今回の選挙の結果、どうやらスニル本人が統一共産党の選挙後提出した比例代表名簿に加えられたようだ。
このあたりの事情は現地でご一緒したネパール在住のジャーナリスト、小倉清子さんのブログで触れられている。
同性愛を公言する国会議員の誕生は、アジアでは2002年のイスラエルに次ぐ快挙ではなかろうか。

ネパールの最高裁は昨年12月、スニル主宰のBDSや性的マイノリティー諸団体の訴えをきっかけに、性的マイノリティーを「自然な存在」として認め、他の国民と変わらない平等な権利の保障を政府に命じる画期的な判決を出しているのだが、今回の当選は、この判決に次ぐ快挙。
民主主義が定着しているとは到底言いがたい国ということもあり、今後の議会政治の行方は混沌としているが、持ち前のバイタリティで是非とも頑張ってほしいと思う。

私が1月、現地を訪れた際のルポは、下記、ブログの各ページからご覧ください。

1月10日 BDS本部、日本大使館、国会、JICAへ。
1月11日 エイズ患者のホスピス。SRSのレクチャー。新党結成。「聖地」の訪問。
1月12日 シンポジウム当日。

4月24日 文教委員会。エフエム東京でラジオ収録。

2008年 04月 25日 - 00:00 by aya kamikawa

朝9時40分、区議会へ。
雨が降っているので自転車利用をあきらめ、久しぶりに世田谷線で区議会へと向かった。
10時から、所属の文教委員会に出席。
委員会では、区立小中学校、保育園の改築基本構想2件(烏山北小、芦花小・中学校+八幡山保育園)、区立小中学校の改築基本設計4件(中里小、桜町小、桜木中、砧中)ほか、区立建築物のアスベスト類調査の結果、教員呼称の変更、訴訟事件の経過などが報告された。

私からは2点を質疑。
第一に、桜中学校の校地地下をくぐる予定道路の工事手法について(シールド工法か、オープンカット工法か?→オープンカット広報との答弁)。
第二に、砧中学校の立替計画は耕地に残る古墳・遺跡に影響しないのか?(→影響しない工事との答弁)
来月、臨時議会が開かれる予定ながら、文教領域にかかわる議案の提出はない予定。よって次回の文教委員会はかなり先となる。

***

収録中。中田美穂さんと
夕方、半蔵門の東京エフエムで、ラジオ収録に臨む。
写真でご一緒しているのは、この日のインタビュアーとなってくださった、番組パーソナリティの中田美香さん

だんだん話が弾み、40分以上も話し込む熱の入りよう。
編集にお手間をおかけする…^^;
放送は、朝の情報番組の「クロノス」の中で。
今月30日(水曜日)の6時15分頃からオンエアー(愛知、福岡、長崎を除く系列局にて同時放送)の予定です。
ぜひぜひお聞きください。

4月23日 インド第3の性。

2008年 04月 24日 - 00:00 by aya kamikawa

石川さんと
フォト・ジャーナリストの石川武志さんからお誘いをいただいて、神保町で開かれた彼の講演会「インド第3の性 ヒジュラ」に行ってきた。
ヒジュラという言葉になじみがない人のために概説すると、ヒジュラとは、ウルドゥー語で「半陰陽者、両性具有者」を指す。インド、パキスタン、バングラディシュなどのインド文化圏にヒジュラは広く存在すると一般に言われており、「男・女」という性の二元システムに拠らない生き方をしているという点で「トランスジェンダー」の一形態ともいえそうだ。
むろん、ヒジュラは独自の地域ならではの文化的、社会的背景をもっている。


石川さんとは一昨年秋のアジア・フィルム・フェスティバルで初めてお会いし、知己を得た。
今日、久しぶりに再会しあらためてお話を伺ったけれど、迫力ある写真の数々、豊富なエピソードは非常に興味深く、もっと十分な時間をかけて聞きたい内容だった。
ヒジュラ・インド第三の性
1996年に埼玉医大が「性転換手術」を是とする答申を出し、「性同一性障害」の概念が知られるようになる以前、日本では性の越境者に関する書籍の刊行は非常に限られていたのが現実で、95年に石川さんが著した「ヒジュラ・インド第三の性」も貴重な資料の一つだった。

石川さんは、初めてヒジュラを取材した82年以降も継続的にこの分野の取材活動を続けているそうで、現地への渡航は60回以上、その取材活動はいまや彼のライフワークともなっていて、その取材の継続性とインタビューの厚み、写真の質と量は、おそらく世界一のものだろう。
場の空気感の伝わってくる写真の迫力もさることながら、著作も読み応え十分。
石川さんも志向する通り、その取材内容は世界に発信するべき内容だと思う。
海外の版元がうまく見つかるといいのだけれど…。

今日も前回も「今度、一緒にインド行きましょう」と石川さんは声をかけて下さったけれど実現できたらきっと素敵だろうなと思う。
「インドは大好きになるか、大嫌いになるかのどっちかだ」なんて言説があるけれど、私はどっちになるんだろう?いつか、ぜひ旅してみたい。

4月22日 男女共同参画の勉強会。善光寺の聖火リレーへの対応に賛意。

2008年 04月 23日 - 00:00 by aya kamikawa

今日は午後から区議会大会議実を会場に、世田谷区議会の女性議員、世田谷区役所の女性理事者からなる親睦会「くちなしの会」の主催で、男女共同参画条例についての勉強会が開かれた。

女性議員のいない自民党も含め、参加議員は多会派におよび、大会議室は6割の入り。男女比もイーブンといったところか。
この日の講師は、現在、埼玉県の男女共同参画推進センターで、事業コーディネーターをなさっている青木玲子さん。
都の女性財団が廃止され、青山のウィメンズプラザが都直営になった際には、当のウィメンズプラザに勤め、その後は、越谷市の女性センターでセンター長を務めていらしたという。
今日の話の中核部分は、この越谷市でのセンター長時代に、越谷市で先進的な、男女共同参画条例を成立されるまでのいろいろ。
腹を括って主体的に取り組むとの強い決意、周囲を巻き込んでいく熱意と工夫、行政の長、教育長、議員たちをどう説得してゆくのか…その熱意と地道な努力の積み重ねがヒシヒシと感じられてとても参考になったし、私たちもウカウカしている場合じゃない!という気にさせられる勉強会だった。

同じような気持ちになった女性議員はきっと多かったのではないだろうか?
お話を伺って、先進的な内容での条例化に成功した越谷市と、ほとんど前進のない世田谷区との一番の差は、執行権者である区の中枢部の意識・やる気の差、実際に汗をかき走りきらなければならない担当部のやる気の差だと思った。
平成17年に条例を成立させた越谷市では、その数年前に保守系市長が交代。
周囲の自治体が男女共同参画関連条例をつぎつぎ成立させるなかで、条例作りの関心がやや消極敵ながらようやく芽生えたころ、センター長だった青木さんは、担当職員、そして市民を巻き込んで基本的な議論からスタート。
地道な議論と合意形成の積み重ねの末にようやく条例は、自民党など保守系の賛同も得て、日の目を見たそうだが、そもそも区の上層部にやる気がほとんど見えないのが、このところの世田谷区であろう。
埼玉県でも市レベルでは、今やほとんどの市が男女共同参画の条例を持っている中で、世田谷区はようやく1年前に、他都市の条例を研究するといった鈍さなのだ。
今日は、女性の部長も3人出席していたけれど、肝心、要な人に限って全く関心もない風がアリアリ。トホホな空気。

まずは、「なぜ条例が必要なのか?」責任をもつ部署内を含めて理解を深めてゆく必要があるのだろう。
耕さなければならないフィールドは広い…。。。

***

北京のオリンピックの聖火リレーの出発地だった、長野市・善光寺が出発地となることを返上し、当日は慰霊の催しを開くという英断を下したと報じられている。

この決断を私は非常に好感をもってうけとめている。
政治は政治、スポーツは別、という人もいるだろう。
しかし実際に人命が奪われ、文化的侵略が進展し、表現・発言の自由がひどく侵されているさまに気付きながら「平和の祭典」もないだろう?
筋論はともかく、オリンピックは実態として常に政治が見え隠れしてきた。
戦前のベルリン・オリンピックがナチスの宣伝に利用されたことは、言い古されてきたといっていい事実だし、中国政府も歴代のオリンピックを政治的理由でたびたびボイコットしてきたクチ。
今回の北京オリンピックの招致に絡み、国内の人権状況の改善を中国政府が国際社会に約束してきたことも周知の事実である。
今こそ国際社会は中国政府に、事態の改善を求めるべきだ。
なにも私はオリンピックをボイコットしようと言うのではない。
オリンピックは平和の祭典だから…という平和ボケ、人権軽視は再考されるべきだと考える。
暴力をともなったリレーの進路妨害などは賛成できない。
しかし、その沿道に熱烈歓迎の旗しか許さないなんていうのはおかしな話で、中国政府のチベット抑圧に抗議の意思表示があることのほうが、民主主義と表現の自由を標榜する社会のあり方として、自然だと思っている。

パリ市では聖火リレーを迎えるにあたって市庁舎正面に「パリ市は世界各地の人権を擁護する」と横断幕を掲げたと報じられている。
続いて、聖火リレーを迎えたサンフランシスコの市議会も聖火を「警戒と抗議をもって迎える」と決議したという。
アメリカの下院も中国政府のチベット暴動への弾圧を厳しく非難し、ダライ・ラマとの対話を求める決議を圧倒的多数で採択した。

対して日本政府の対応はどうだろう?
わが首相、福田さんのコメントは事なかれ主義そのものじゃないのだろうか??
政府は過去数年、国際社会に北朝鮮による日本人拉致の問題に関心と協力をもってもらおうと躍起になってきたはず。
自国民に対する人権の蹂躙だけは必死に訴えて、チベット問題を軽視しているようでは人権感覚の程度が知れると思うのは私だけではないだろう。
日本でも超党派の国会議員でつくる「チベット問題を考える議員連盟」が「中国政府は五輪開催国にふさわしく、平和的な手段による事態の沈静化に向けた努力を徹底し、武力行使や人権侵害の行為を行わないよう自制を求める」と声明を出したけれど、こうでなくては。
私も党派、国・地方の枠を超えてこの姿勢には大賛成である!!

私自身も「性同一性障害」という社会の少数者としての道を歩いてきた。
過去、見過ごされてきた問題に苦しめられ、必死の叫びが社会に容易に届かない歯がゆさも知っている。
そして過去10年、「性同一性障害」の当事者が勇気を持って自らの問題を訴えて、その声に関心を持って支えてくれる人たちが増えてゆくことで、事態は改善に向かってきた。
だからこそ私は、チベット問題を「遠い辺境のことだから…」と見過ごすことはしたくないと思っている。

4月3日 MCF、総務省担当官と懇談。祝・はりまメンタルクリニック開業

2008年 04月 04日 - 00:00 by aya kamikawa

今日は朝からモバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)を訪問、午後はその足で、永田町の議員会館を訪ね、帰ってきた。

両者とも訪問の目的は、18歳以下の若年層に対する携帯サイト・アクセス制限に、同性愛、トランスジェンダーが含まれている問題を改善すること。
この問題に関してはすでに2月末から関係者に接触し、直接の意見交換を図ってきたのだけれど、本領を発揮すべき区議会の活動が忙しく、定例会のあった3月は働きかけを中断せざるを得なかった。
で、今日の訪問の目的は、その後の進展を確かめること、そして今後の改善の方策をさぐり、進展を後押しすることにあった。
MCFではその事務局長さんと、議員会館では幾人かの議員さんと総務省の担当事務官と、直接お会いし意見交換をさせていただいた。
この問題については、今朝の新聞にも「携帯サイト閲覧制限、行き過ぎを修正へ 総務省」といった記事があった。

今日お訪ねしたMCFと総務省の担当者さんはまさに渦中のご担当者さん。
昨日、「インターネット上の違法・有害情報への対応に関する検討会」で報告された、中間取りまとめ骨子(案)について早速のご説明をいただき、善後策についても情報の交換をさせいただき有意義な訪問だった。
一連の流れを受けて、現行の携帯各社による自主的規制は、今後、新たに発足する第三者機関での議論に移ることになる、そして性的マイノリティに関連した情報の一律遮断についても改善の道筋が見えてきた…と、進展を喜びたいんだけど、事はどうやらこれで終わりそうにない――。
というのも、業界の自主的規制では生ぬるいと考えている議員さんたちによって議員立法が準備されており、区議会の予算審議でひと月、目を放している間に事態はどんどん具体化にむけて動いきたのである。

今回、複数の議員さんを訪ね、情報交換もさせていただいたのだけど、自民党も民主党も携帯アクセスのみならず、Web全体に閲覧規制をひろげるべく法案の準備が進んでいるようで、正直、うーん…と考えこんでしまった。
大人たちがおのおの価値観、「正義」を振りかざして、子どもたちから情報を遮断することには当然、危惧が伴なう。
果たして何を持って「健全」というのだろう?と考え込んでしまう。
フィルタリングの必要性については、一定の意義を理解しているつもりの私だが、議論のたたき台を拝見した感じを素直に言わせてもらうとかなり不安。
有害情報のリスクにばかり目が言っていて、子どもの知る権利をふくめて、人権についての配慮がほとんど見当たらない。。。「子どもの権利条約」を批准している日本なんだから、条約で謳われている子どもの知る権利も当然、バランスよく保障されなければならないはずなんだけど、きちんとした議論が行われてきているのか?かなり不安。。。
民主主義と知る権利は直結している。
どのように議論が集約されるのか?―為政者の自由と民主主義に対する感覚、人権感覚がまさに問われる場面なんだと思う。

性同一性障害特例法の要件見直しについても、与野党内の近時の動きについて複数の議員さんと情報交換。
慎重に推移を見ていきたいと思う。

☆ ☆ ☆

新年度に入り、人事異動の時期。お役所も例外ではない。
議員になったこの5年で見知った職員さんがぐっと多くなって、人事異動の一覧表を眺めて思うところもいろいろ。
議員になって以来、ずっとお世話になってきた議会事務局の職員さんにも人事異動があって、新たな出会いが嬉しい反面、寂しい気持ちになったり…私の予算質疑、決算質疑の取材とりまとめをかつて取り仕切ってくださっていた政策企画課長さんが、区長室長になって驚いたり…土木系職員さんが(初めて?)政策経営部長になってビックリしたり…といろいろ。

☆ ☆ ☆

3月29日、千代田区の千代田区男女共同参画センターMIWで、性と人権を考えるパネルディスカッション「ほんとうの自分であるために―こころの性とからだの性の調和を求めて―」が開かれた。
話し手は、性別適合手術を数多く手がけてきた形成外科医の高松亜子さん、そして性同一性障害の当事者で作家の虎井まさ衛さん、そして私の3人。コーディネーターが、当事者のサポートグループで親交のあった、あい宏枝さん。
会場には日本初の公式な性別適合手術を執刀した原科孝雄先生も来てくださっていて、過去十数年の性同一性障害/トランスジェンダーをめぐる事態の進展を思うと感慨もひとしお。
なんだが同窓会のようだった。

30日は、性同一性障害、性障害を専門とする精神科医、針間克己さんがいよいよ独立。
ご自身のクリニックを交通至便の御茶ノ水に開業させたということで、その内覧会にお祝いに駆けつけた。
過去数年、国内の性同一性障害を診られる専門のカウンセリング機関は極端に偏在したまま推移し、初診はどこも数ヶ月待ち、性別適合手術に必要な意見書を取りまとめてもらうべく、数年のカウンセリングを済ませても、意見書の作成にさらに数ヶ月待ち…というのが国内の常態だった。
そんな中、この分野で経験豊かな針間先生の開業はひさしぶりの明るいニュースだと思う。
診察時間がぐっと増え、仕事も速い氏のこと、首都圏の性同一性障害をとりまく、精神療法の待ち行列もかなり緩和されるのではないだろうか?今後のますますの活躍に期待大です。