5月11日 豪徳寺の「たまにゃん祭り」。ネパール続報。
2008年 05月 12日 - 00:00 by aya kamikawa
今日は午後から、豪徳寺商店会で「招福たまにゃん祭り」が開かれており、夕方には、豪徳寺境内で寄席も開かれるというのでお出かけ。
内部も外見とたがわぬ豪壮な雰囲気。
古いお屋敷の雰囲気がそっくり残されている感じだ。
天井の高い庫裏の畳敷きの廊下からは、日頃は非公開の奥庭(種月園)も見える。ご近所の方が聞かせてくださった話によると、庭に垣間見えるお茶室は、東京の三大茶室の一つだとか(後で調べたら「無二庵」というらしい)。
よく手入れされたお庭は新緑もきれいで、思わぬ目の保養をさせていただいた気分。
◇ ◇ ◇
先日、当ブログでお伝えしたオープンリー・ゲイ(同性愛者であることを公表)の議員がネパールで誕生したことについての続報を――。
ブログを書いてから、カトマンズ在住のジャーナリスト・小倉清子さんと連絡を取り、外電も読んで、私が抱えていた疑問のかなりの部分が解消できた。
まずは誤認の訂正から。
友人でゲイであることを公表しているスニルが、統一共産党の比例代表枠から当選したと前回のブログには書いたけれど、この記述誤り。
統一共産党と書いたのは、共産党Unitedを統一共産党と早合点した私の誤りで、小倉さんに確認したところ、ネパール共産党United(CPN-United)と統一共産党(CPN-UML)は別政党とのこと。
どうやら議席を争った共産主義政党だけでも5つはあるらしい…。
報道によれば、今回の制憲議会選挙は、全議席数601のところ、過半数の335を比例代表枠に充て、240議席を小選挙区選挙に、26議席を首相の任命枠に充てたようだ。
比例代表選は、候補者の名簿をあらかじめ“closed”のかたちで提出し、投票後、各党の議席数が決まってから、政党側が候補者の中から当選者を決める形式をとったそうだ。
スニルを当選させたネパール共産党Unitedは、選挙区では議席を確保できず、比例で5人の当選者枠を確保。
選挙後、スニルが選ばれたことになる。
今回の制憲議会選で、スニルの主宰するBDS(Blue Diamond Society)からは、10人が小選挙区選に立候補(男性同性愛者が2人。メティ(男性から女性へのトランスジェンダー)が8人)。
どうやらいずれもネパール共産党Unitedから立候補したようだ。
結果、当選こそ逃したものの彼らは予期した以上の票を取り、それが評価されたことが、スニルの同党での当選につながったらしい。
制憲議会は、2年+最大半年間まで延長という、暫定議会であるが、今後の国家運営の機軸となる憲法を制定するほか、国家予算の審議、法案審議の権能も併せ持っており、「国会」と表現してさしつかえないものとのことだ。
今年の1月11日、現地でお会いした宮原巍さんは、残念ながら議席を得ることはできなかったそうだけれど捲土重来――。
次の通常選挙にむけて活動を継続するそうなので、引き続き健闘をお祈りしたい。(ネット上に宮原さんの挑戦をめぐる最新記事。各党の獲得議席の情報も)
小倉さんによると、今回の選挙の結果、これまで声を上げることができなかった、「被抑圧者層」――女性、ダリット(カーストの不可触層)、少数民族、性的マイノリティなど――がかなりの程度当選しており、彼らの代表者が初めて勢ぞろいする議会ともなる模様。
少数者をもないがしろにしない社会の大儀、公共性の意味を問い直す好機になることを期待するばかりだ。
今後も、ネパールの動きから目が離せそうにない。
寄席の会場となった豪徳寺は、国の史跡にも指定された彦根藩・井伊家の江戸の菩提寺であり、「招き猫」の発祥地としても知られている。
遠方の知人が、世田谷のわが家を訪ねた際には、世田谷代官屋敷、世田谷八幡宮と並び、必ずご案内するプチ観光コースの一つだった(笑)。
とはいえ、私自身は区議会の行き帰りにもその門前を通り抜けるようなファミリアな場所で、落ち着ける散策コースにはなっても、新鮮な刺激とは遠い感じだった。
遠方の知人が、世田谷のわが家を訪ねた際には、世田谷代官屋敷、世田谷八幡宮と並び、必ずご案内するプチ観光コースの一つだった(笑)。
とはいえ、私自身は区議会の行き帰りにもその門前を通り抜けるようなファミリアな場所で、落ち着ける散策コースにはなっても、新鮮な刺激とは遠い感じだった。
でも今日はあらためて新鮮な刺激を受けて帰ってきた。
落語会場は、葬祭でお邪魔する本堂かと思いきや、日頃は非公開の庫裏(お屋敷部分)。
これは知る日とぞ知る歴史的建築物で、もともとは千葉県の佐倉藩主・堀田家のお屋敷だったものだ。
世田谷にはこのほか、旧大名家の名残として北烏山の妙寿寺に旧鍋島邸が、下馬の西澄寺に蜂須賀家江戸屋門が、岡本の多摩川テラスに伊木家下屋敷表門が残されているが、いずれもぜひ後世に残したい建築物だと私は思っていて、ご近所の豪徳寺の庫裏も、ぜひ一度入ってみたい建物のひとつだった。それが今日は思いがけずは入れたのだ。
落語会場は、葬祭でお邪魔する本堂かと思いきや、日頃は非公開の庫裏(お屋敷部分)。
これは知る日とぞ知る歴史的建築物で、もともとは千葉県の佐倉藩主・堀田家のお屋敷だったものだ。
世田谷にはこのほか、旧大名家の名残として北烏山の妙寿寺に旧鍋島邸が、下馬の西澄寺に蜂須賀家江戸屋門が、岡本の多摩川テラスに伊木家下屋敷表門が残されているが、いずれもぜひ後世に残したい建築物だと私は思っていて、ご近所の豪徳寺の庫裏も、ぜひ一度入ってみたい建物のひとつだった。それが今日は思いがけずは入れたのだ。
内部も外見とたがわぬ豪壮な雰囲気。
古いお屋敷の雰囲気がそっくり残されている感じだ。
天井の高い庫裏の畳敷きの廊下からは、日頃は非公開の奥庭(種月園)も見える。ご近所の方が聞かせてくださった話によると、庭に垣間見えるお茶室は、東京の三大茶室の一つだとか(後で調べたら「無二庵」というらしい)。
よく手入れされたお庭は新緑もきれいで、思わぬ目の保養をさせていただいた気分。
落語の披露は、林家木久蔵師匠のお弟子さんのきく麿さんから。
なんでも500から600ある古典落語のなかで、世田谷を舞台にしたものは「大山詣り」の一つしかないのだそう。
そこで今日は世田谷を舞台にした新作落語「痛快!猫ちゃん通り」と古典落語の2本が披露された。
趣のある建物で落語も楽しく、贅沢なひと時となりました。
なんでも500から600ある古典落語のなかで、世田谷を舞台にしたものは「大山詣り」の一つしかないのだそう。
そこで今日は世田谷を舞台にした新作落語「痛快!猫ちゃん通り」と古典落語の2本が披露された。
趣のある建物で落語も楽しく、贅沢なひと時となりました。
◇ ◇ ◇
先日、当ブログでお伝えしたオープンリー・ゲイ(同性愛者であることを公表)の議員がネパールで誕生したことについての続報を――。
ブログを書いてから、カトマンズ在住のジャーナリスト・小倉清子さんと連絡を取り、外電も読んで、私が抱えていた疑問のかなりの部分が解消できた。
まずは誤認の訂正から。
友人でゲイであることを公表しているスニルが、統一共産党の比例代表枠から当選したと前回のブログには書いたけれど、この記述誤り。
統一共産党と書いたのは、共産党Unitedを統一共産党と早合点した私の誤りで、小倉さんに確認したところ、ネパール共産党United(CPN-United)と統一共産党(CPN-UML)は別政党とのこと。
どうやら議席を争った共産主義政党だけでも5つはあるらしい…。
報道によれば、今回の制憲議会選挙は、全議席数601のところ、過半数の335を比例代表枠に充て、240議席を小選挙区選挙に、26議席を首相の任命枠に充てたようだ。
比例代表選は、候補者の名簿をあらかじめ“closed”のかたちで提出し、投票後、各党の議席数が決まってから、政党側が候補者の中から当選者を決める形式をとったそうだ。
スニルを当選させたネパール共産党Unitedは、選挙区では議席を確保できず、比例で5人の当選者枠を確保。
選挙後、スニルが選ばれたことになる。
今回の制憲議会選で、スニルの主宰するBDS(Blue Diamond Society)からは、10人が小選挙区選に立候補(男性同性愛者が2人。メティ(男性から女性へのトランスジェンダー)が8人)。
どうやらいずれもネパール共産党Unitedから立候補したようだ。
結果、当選こそ逃したものの彼らは予期した以上の票を取り、それが評価されたことが、スニルの同党での当選につながったらしい。
制憲議会は、2年+最大半年間まで延長という、暫定議会であるが、今後の国家運営の機軸となる憲法を制定するほか、国家予算の審議、法案審議の権能も併せ持っており、「国会」と表現してさしつかえないものとのことだ。
今年の1月11日、現地でお会いした宮原巍さんは、残念ながら議席を得ることはできなかったそうだけれど捲土重来――。
次の通常選挙にむけて活動を継続するそうなので、引き続き健闘をお祈りしたい。(ネット上に宮原さんの挑戦をめぐる最新記事。各党の獲得議席の情報も)
小倉さんによると、今回の選挙の結果、これまで声を上げることができなかった、「被抑圧者層」――女性、ダリット(カーストの不可触層)、少数民族、性的マイノリティなど――がかなりの程度当選しており、彼らの代表者が初めて勢ぞろいする議会ともなる模様。
少数者をもないがしろにしない社会の大儀、公共性の意味を問い直す好機になることを期待するばかりだ。
今後も、ネパールの動きから目が離せそうにない。







